震災の後、少しだけ模様替えをした。
リビングを90度変えて、窓と平行に置いた。
その日から、ソファのアームにちょこんと座って外をよく眺めている。

好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-逆光


ときどき空を見上げる姿は祈りを捧げているみたいだ。
好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-祈る

・・・と思ったら、大あくびをして落ちそうになっていたりする。
$好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-あくび

続く余震でも、私が穏やかでいられるのはこの仔の存在が大きい。
緊急地震予報のサイレンが鳴ると、私はこの仔に問う。
『地震が来るわ。どういう地震?大きい?凄く揺れる?』
揺さりと来て、この仔を見る。
寝たままだったり、伸びをしていたり。
いつもと同じだったら私も安心していられる。
311の震災の日はどうだったのだろう。
お互い別々の場所で被災した私たちは、そのときのお互いを知らないけれど、
この仔を見ている限り、大丈夫だと信じられる。