来月は、魚と肉のBIG EVENTが待っている。

一つはいよいよ本当に自分でアンチョビを作るのだ。
アンチョビを作る過程でできるガラム(ナンプラー)も穫れる。
保存食を作るということは、それだけ長く味わえるという悦びを得る。

そしてもう一つは、合鴨。
合鴨農法をしている方からのお誘いで、その命をいただく。
何か作りたいレシピはありますか?
と聞かれているけれど、デビューの今回はそんな余裕はない。
親切な友人は「ROMAちゃん、肉食に回復するのに1週間。」と言った。
ちょっとビビっていて、資料を開けられずにいる。
厨房で逢いましょうを見直すくらい。
あまり意味がないもの、わかっている。

でも、美味しさを覚えてしまった舌は、冷凍庫に眠る合鴨を見る。

好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-合鴨ソテー

自分の脂で身を焦がしてくれる合鴨。
立ちのぼるその香りに私は卒倒しそうだ。
ここから、どんどん膨らんでいく合鴨。
ひっくり返して、焼き色がついたらアルミホイルのベッドで寝てもらう。

好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-合鴨ソテー

起きて。
ローズピンクな肉肌、パリっと焼けた皮。
私の口の中は、大洪水だ。

好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-合鴨ソテー

ソテー後の残った肉汁に赤ワインをなみなみと入れて、
無花果とマンゴーのジャムを入れて、ゆっくりゆっくり煮詰めたソースをかける。
合鴨はフレンチに仕上げるのが、やっぱり美味しい。
愛しい人のために、少しだけ醤油を落とそう。
フレッシュな挽きたての黒胡椒も忘れない。

バゲッドとバターバニラフレーバー、葉野菜のサラダと人参のグラッセを。
お魚が欲しければ、ヒラメ、もしくは鯛にゆるゆるのマスカルポーネと作るアリゴ、
そしてフレッシュなディルを。

そして、デビューのことは忘れている。

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