母の顔。寝入りばな、客間の引き戸が開かれる。”あぁ、ママだ。”と思う。“寝たの?”たぶん、そう発してるはずだ。でも、私はもう眠たくて気配を感じても反応出来ない。 いつからだろう。私が両親の寝室へいかなくなったのは。いつからだろう。母が私の寝る部屋へ来るようになったのは。毎食後スイーツを食べながら、女子会話をしているというのに。起きぬけの私に『良く寝れたみたいねぇ。』と言う母は、私が28才のころから見ている顔になった。お願いポチ→