夜に走りに行く。
 
 
みなとみらい。赤レンガ倉庫から海沿いを行く。
 
 
夜はまだ肌寒いので、人影も少ない。
 
 
忙しく過ぎていく日々の中で、
 
 
一つ一つ体験しながら、今日もカラダの気づきを重ねていく。
 
 
やっぱり日本の文化は、素晴らしく、深い。
 
 
アメリカでも、必要なときには、いつも助言してくれた、達人達が居た。
 
 
忍者先生であったり、武道の先生であったり、友人であったり。往なすカラダを体得した人々だ。
 
 
アメリカへ行ったときに、届かなかった荷物と共に、それまで記したノートは、全部消えてしまった。
 
 
 
だから、誰にも頼らずに、自分を感覚し、見つめ、深める良い機会となった。
 
 
 
しかし、生きた体験と、その感覚がカラダには残っている。
 
 
 
生きている記憶が、頭の中で反芻し、気づきを深めてくれるのだ。
 
 
「やるしかない。やり続けるしかない。」
 
 
体得するまで。表現できるまで。そして、体得してもなお。創意工夫、試行錯誤をしながら。
 
 
このプロセスを楽しめるようになった。
 
 
「ああ、あの時のこれは、こういう意味だったのかも知れないな。」
 
 
あとから、教えられる事の方が多い。
 
 
往なすカラダを体得したら、国境を超えて、たくさんの人たちと共に分かち合いにいく。
 
 
カラダと、心と、意識と、調和することを伝えに行く。
 
 
現象としては、往なすことが起こる。けれど、たどった道が異なるから、教え方も、言い方も、ユニークになる。
 

「知らんことを分かったようにしゃべるな。」


これも、教えていただいた、大事な教え。
 
 
できなくて、毎日毎日、試行錯誤しているので、できない私の体験をもとにした、失敗談満載の、生きた感覚を伝えることができる。
 
 
やれることがたくさんある。今自分ができることを、精一杯表現しながら行けばいい。
 
 
それが楽しい。
 
 
自分は自分のままで居たらいい。
 
 
そう思えるまで、たくさんの時間がかかった。
 
 
深夜のみなとみらい。一日のくくり。
 
 
カラダを感じながら、走って、ストレッチする。
 
 
今日も居ることができている、幸せを実感しながら。