行事に思う
自閉症の子どもたちを育ていて、
すぐには見えてこない成長が行事の折にはとても感じられることがある。
お正月。
今はすっかり流れがわかっている子どもたちも、
ここまで来るのに数年掛かった。
言われるままに移動し、見えない都合に振り回され、たくさんの刺激に興奮し、疲れてますます悪循環に。。。
一年一年、毎年繰り返すうちに「お正月はこういうもの」とわかったきた。
本当は、その時に伝える術を知っていたら良かったんだけど。。。
時間を掛けて、やっと親子共にこんな機会をを楽しめるようになった。
楽しみなひと時。
自分なりの思いがあふれてくる。
そして、今度は「○○のハズだ!」という思いが出てきた。
“こうありたい!”という自己主張。
すき焼きに白菜が一度でも入ったら、次の年も白菜であるべきとなる(笑)
人生ゲームの車が、去年ピンク色だったら、今年もピンク色であるべきなのだ。。。
その場が楽しくて、帰りたがらなくもなる。
「帰りたくない!お泊りする!!」と大騒ぎすることもあったけど、
今は、“9時には帰るもの。。。”とイヤながらもどこか納得。
お泊りは、別の機会を作る。
すぐには見えないものも、行事を通して見えてくることがある。
一年一年、大切に。。。
そして、良い一年に。。。