北斎に関する新たな発見

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先日、NHKで「北斎 宇宙を描く」という番組を観て、北斎の奥の深さを改めて知らされました。

 

北斎と言えば、富嶽三十六景・神奈川沖浪裏[画像1]が有名かつ印象的な作品ですが、解説を聞いていて北斎という浮世絵師は生命の本質・宇宙の真理を求めた求道の人だったのだなと思いました。

 

神奈川沖浪裏は北斎75歳〔1831年〕の作ですが、晩年の85歳〔1844年〕の作である信州小布施の上町祭屋台の天井絵の男浪〔おなみ〕と女浪〔めなみ〕を中心にした見事な絵[画像2,3]は、娘お栄の作風も見て取れ、父娘の合作とも観れますが、更に進化〔深化〕した作品と言えるでしょう。

 

今回、北斎に関して初めて氣付いたのはその名前です。

 

北斎の斎は辞典によると、「心身を清めて神に仕える」の意があります。北は北極星や北斗七星を表し、北斎とはこれを神格化した北辰妙見菩薩に心身を清めて仕えるとも受け取れます。

 

調べると、やはり北斎には北極妙見信仰があったようですし、般若心経なんかもよく唱えていたようです。

 

江戸時代には、江戸城から見た日光東照宮の陽明門の真ん中が北極星の位置にくるように造られたり[画像4]、北極星の名を冠した北辰一刀流があったり、北極星あるいは北斗七星を崇拝する思想・文化があったのだと思います。

 

やはり北斎にもそれがあって、他の作品にも北斗七星がそれとなく描かれたりしていることを知りました[画像5]。

 

案内人役の木村佳乃さんは、上町祭屋台の男浪・女浪を観て、ブラックホールのようだと仰ってましたが、正にその通りで、六角田中医院流に言えば、中心帰一の回転コマ運動、三木成夫流に言えば渦でもあります。

 

これは、宇宙大自然の万物万象の姿形と動き・働きの基本形を表すものだと考えます。或いは、ミクロからマクロに至る生命の姿形と動き・働きを表すとも言えます。

 

六角田中医院では、「生命とは宇宙のミクロ〔素粒子レベル〕からマクロ〔宇宙〕に至る中心帰一の回転コマ運動をする円・球である」と定義しています。

 

宇宙のことをUniverseと言いますが、これはUni〔一つの〕verse〔回るもの〕ということで、無限絶対無始無終の大生命ともいうべき存在で言い換えれば神のことです。神とは、中心帰一の回転コマ運動をする円・球なのです。

 

宇宙大自然には相似象、フラクタル理論、ホログラフィー理論と呼ばれる部分即全体の法則があり、例えば、台風や銀河の渦等をイメージするとわかりやすいと思いますが、ミクロは素粒子、原子、分子から、人体なら咀嚼運動〔よく観ると牛のように回転性の運動になっている〕・排泄やそれと等価の出産の際の回転運動も、回転コマ運動と観ることができます。

 

自然界なら竜巻や台風もそうですし、天体なら地球も月も太陽も太陽系も銀河系も皆そうです。

 

北斎の浪も、大浪もその先の小浪もその先の雫〔しすく〕も、みな相似形で中心帰一の回転コマ運動が観てとれます。

 

北斎の作品が、現代に至るまで、国内外で人々の心を捉えるのは、北斎の真理・本質・真髄を求める心が作品に表現され、それが時空を超えて人々の心・玉し霊〔たましひ:魂〕に響くからではないかと改めて思いました。

 

[画像1]

 

[画像2]

 

[画像3]

 

[画像4]

 

[画像5]

 

 

 

 

 

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