①空咳、②睡眠時無呼吸症候群、③ホッペを噛んで

しまう、これら三つの症状の共通点は何でしょう?

そして対処法は?

ただし、①の空咳は風や気管支炎などの呼吸器系の

病氣は除外します。


何れも、西洋医学的には、なかなか説明がつきにくい

ものですが、万病相火一元論(まんびょうしょうかいち

げんろん)からは説明可能で対処法もあります。しかも

、必ずしも難しいものではありません。


早速、お答えしましょう。
これは、丹田の火(相火:しょうか)の上昇過剰により

ます。これが結論です。


丹田の丹は丹頂鶴の丹と同じで赤いという意味があり

ますが、火のこと即ち生命エネルギーのことです。
「臍下丹田(せいかたんでん)」と言われるように、丹田

は臍下の丁度、坐禪をする時に両手を重ねてつくる

法界定印を置く処にあります。


よく、精一杯、精力的、精魂込めて、等という時の精の

ある場所でもあります。


精とは青い米のことで、熟成する前の米の元であり、

熟成する前の氣の元つまり元氣でもあります。


丹田が充実していると心身共に安定が得られますが、

緊張やストレスや過労の場合、丹田の火つまり相火が

過剰に上昇してさまざまな症状を引き起こします。

①②③の何れの症状も、相火の過剰な上昇によるもの

なのです。

まず①空咳です。人前で話をする時に咳込む人を時折

見かけますが、あれは緊張で丹田から火が過剰に上って

いる現象です。


コンサートの開演前などにも、彼方此方で咳き込む人が

見られるのも同じ原理です。


元々、呼吸器系が弱い人が、慢性的なストレスや過労で

相火の上昇が続いて空咳続くこともあります。


また、冷たい飲食物を続けて摂取する人にも空咳が続く

ことがありますが、冷たい飲食物で下半身が冷える反動で

相火が上昇し、頭熱足寒になって空咳が続くこともあるのです。


対処法は、相火が過剰に上昇しないように、先ず苦味のある

黄柏(おうばく)主体の封髓丹(ほうずいたん)を使います。


これは、黄柏末+縮砂末+甘草末という三種のシンプルな

組み合わせで、各々の量も0.06g, 0.03g, 0.02g 計0.11gの少量

が基本になります。


封髄丹は、高野山や大峰山の陀羅尼助丸や、御嶽山の百草丸、

大山の煉熊等と同類の薬です。

 
何れも黄柏主体の漢方薬で、その苦味が昇り過ぎた相火の氣

を下げてくれるのです。ただの胃腸薬のように思われがちです

が、相火が本来あるべき処で働けるので、元氣が出てくるのです。


あとは、相火が上昇して生じた肺熱を取る麻杏甘石湯他の漢方薬

、建中湯類他の腹を温める漢方薬等を状況に応じて処方します。

(続く)


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