雨上がりの観覧車

雨上がりの観覧車

過去記事の保管庫です。

Amebaでブログを始めよう!
※レポを書く時期を逃した感はあったんだけど
最近になって大阪でも「フェイクドキュメンタリーの教科書」の
発売イベントがあったので、やはりこちらも書くべきかと。


*********************************************************************

まずは私信を。
1/9に新宿の「国立国際医療研究センター病院」という
じつに仰々しいところへ検査を受けに行きました。

(;・`д・́)なんかやばくね?
(;・`д・́)「国立国際医療研究センター病院」だぜ?
(;・`д・́)ぜったい怪しいほうの研究とかしてそうじゃん?
(;・`д・́)鬼神兵とか秘密裏に製造してんじゃね!?


なんておもいながら行ってきたWWW
(ちなみに検査結果は異常なしでした~)

その帰りに新宿の東京メトロの地下街を通りまして
そしたら小規模スペースに書店コーナーがあったので
あ、フェイクドキュメンタリーの教科書ないかなぁ?って見てみたら
隅っこのダンボール箱のなかにあった!すごく目立つピンク色ですぐわかった!
店員さんに「ダンボールにあるのって買えますか?」と、きいてみたら
「(゚ロ゚) あっ、まだ店頭に置く前のものなんだけど、いいですよ、どれです?」
と、言われたので買わせていただきました。
「これ、一冊しか入荷してなかったんですよね」とのこと。
やったねラッキー!運命にさからわなかったよ!WWW


160109_181121TYUIYU.jpg


***************************************************************************


そんなわけで、この本を持参して行ってきたさ、渋谷アップリンクに!

160117_165724.jpg


今回のイベントを端的に説明しますと

「フェイクドキュメンタリーの教科書」発売を記念して
白石監督の原点である「暴力人間」を上映しちゃうよっ!
そして本の特典である「白石晃士の世界征服宣言」の特別上映と
トークショーとサイン会もやっちゃうからねっ☆


という感じですね!
(司会の方がこんなきゃぴきゃぴ言ってたわけではないwww)

さて。ワタクシは整理番号が遅かったので後ろの席にいったのですが
いちばん後ろの壁際にパイプ椅子の補助席が並んでいて
ふとみたら、そこに・・・
∑(〃゚ o ゚〃) 久保山智夏さんと細川佳央さんが座ってらした!

(ノT∇T)ノ )))))) はぅ~~っっ!と、とりあえず平静を装ったけど
おいらの脳内は大興奮状態ですよっ!!
このお二人のツーショットとか生ではじめてみたよっ!すんげえっ美男美女!
細川さんは、はじめてご本人をみちゃった・・・
やだもうっ、かっこいいーっ! o((>ω<o))
細川さん映像でみるよりイケメン!((o>ω<))o

と、たじろぎつつも「暴力人間」の上映開始!www


【暴力人間 1997年・制作作品】

某・大学の映画研究部は先輩後輩の絶対的な上下関係の圧力があり
特に新入生歓迎コンパでは尋常ではない洗礼が後輩に浴びせられてきた。
白石晃士はその事実を追求するために、先輩にはむかい襲撃した二人組みに
独自の視点から取材を試み、ありとあらゆる側面をカメラにおさめていく。
そこに映されたものは・・・人間の持ち得る暴力そのものだった。

無題rty


白石監督・・・若っ!(21歳くらい)

ちなみにワタクシ、去る12/23の大阪でのトークイベントにも参加しまして
そのときにも「暴力人間」が上映されたのですが
なんと!地域によって観客の特色が違っていて興味深い!
というのも、大阪では皆さんわりと静かに観てらしたのですよ
白石監督が「もっと笑うかとおもってたから、意外すぎた」と
おっしゃってたほどでして。
そしたら東京だと笑う!わりとあちこちで笑いが起きました!
主に作中の白石が突拍子もない行動をおこしたり
内容としては面白いわけではないんだけど、言動がすごくヘタレで
滑稽にみえてしまうシーンとかで妙に笑われてましたね。

じつはわたしはこの作品では笑えないんです。
作中では絶えず暴力がふるわれ、ひどいことをしてる、されている。
それを笑うということはできないです。
フェイク作品なんだから本気でとらえる必要はないとわかっていても、笑えない。
笑える人たちはもっとゆるくかまえてるんだろうなぁ。
白石監督が本のなかで

「笑うのは観客の自由です。それが彼らに対するその人の価値観だからです」

と、あるのが、ここでつながってるわけです。
笑えないのはわたしの中の「価値観」があって、笑える人には別の「価値観」があるんですよね。
どちらが正しい、間違ってるというのはないわけです。奥が深い・・・。


白石作品には観る人の数だけちがう物語が存在するんじゃないかと。



****************************************************************************

そして上映あとのトークイベント。ここらへんはおぼえてるのを箇条書きで。

★白石監督があまりにも若くして登場するので出オチ状態で会場に笑いがwww
そして、作中でかけているメガネのつるがヒモであることのインパクトも。
これは壊れた当時にお金がなくて直せなかったので、薬局で買った眼帯のヒモを付けて
代用したのだそうです。

★質問コーナーでもやたらと聞かれていた「ゲイのオッサンにレイプされるシーン」ですが
この犯すほうの役をやっているのは、当時の白石監督のバイト先の派遣の上司さん!
もちろんノーマルなお方です。その方はこの映画は観てないらしいです。
ちなみに電動ドリルを持って登場しますが、あれはお仕事アイテムなんだそうな。

★暴力をふるうシーンなどはやはり撮るのに苦労したそうで、蹴るふりをしていても
じっさいには痛かったりも。このあたりは大阪で言っていた内容と一致してました。
白石監督はトークする機会が多くなって、必然的に同じことを話す場合も多くなるんだけど
いつも言動にブレがないところがすごいです。
「前はこう言ってたのにちがうこと言ってる」ということがないんですよ。
(いい加減な人はわりと言うことコロコロ変わるもんだよ)

※昨今でもラジオ出演が何度かありましたが、やはりブレがなかったです。

★白石作品のなかでも人気の高い「カルト」の続編は出ないのか?という質問に対しては
「(シビアな問題があるので)まず無理」とのことです。
(役者さんの出演問題などではなく、制作サイドのほうの事情として)

※「カルト」の続きは不可能だとしても、ネオ様だけどこかの作品で出てくれないかなあ。



★そしてそして、ちょっとした奇跡が起きました!www
作中で塚本晋也監督の話題がネタとして出るんですが
その塚本監督がこのイベントの前の時間に、野火の再上映でのトークショーと舞台挨拶で
来てらしたという・・・まさかのニアミス!www
さらにこの時期に渦中であったSMAP解散騒動・・・そのSMAPがブレイクした時期の曲を
作中で歌うシーンがあるんですよね。タイムリーすぎてこわかったですよ!



***********************************************************************************


さてさて。お次は「白石晃士の世界征服宣言」の特別上映!
本の特典DVDをスクリーンで観れるというのはお得感がありますね。
これをイベントで大勢の人たちとみたのは初めてだったのですが
やはり、自分が笑わない箇所で笑いがおこるのが新鮮でした。
映像本編よりメイキングのほうが長いという正に教科書教材!

その本編に出演されている久保山さんと細川さんも登壇してのトークショーも!

160117_210318_edYUI.jpg


白石監督イベントに参加し始めたのは、わたしは昨年の夏からなのです。
なので、舞台上の方たちの冬の装いに時間の流れを感じましたね。
特に・・・久保山さんが、もうほんとかわいらしくて!(≧ω≦)
髪を編み込みにしてて、シックで、ふんわりスカートで
まるでオルゴールの上のお人形のようでした・・・゚.+:。(´ω`*)゚.+:。ポッ
細川さんはとてもきさくで飾らない話し方で、白石監督は相変わらず親しみやすい方でした。

トークのなかで特に印象的だったのが

★作中で変態モード全開の役をやってる白石監督は、本人役なのでさらに怪しいwww
久保山さんがあの無邪気な笑顔で
「なんだか(撮影してるときに)ほんとに、気持ち悪い~って、なっちゃって(笑)」
と、罪つくりな発言をwww監督によると

「作中で自分に良い役をやらすのはなんだかうさんくさい
それよりは自分をだめなほうに持っていくほうが面白いだろうと」

発言を正確には書き出していなくて申し訳なく
でも確かにね、自分に陶酔しすぎてる製作者ってドン引きするところあるからなあ・・・。
監督にいつも好感するのは、仕事への自信とプロ意識はしっかりしてるけど
自分をやたら良くみせようとしない、イヤミがないところが良いんだと実感しました。

じっさい、この作品のキャラ設定はかなり成功してます。
ほんとにこんな犯罪やってそうとおもわせるwwwギリギリの危うさがあるんですよ。
そのへんはやはり作りの上手さもあるわけで
それに加えてシンプルかつ繊細な仕事を要求された役者さんの優秀さでもありますね。
短編であり短時間で撮られたこの作品、監督も役者さんも試されてました。
細川さんはおもっていたよりも苦労されたそうです。


ともあれ本の特典DVDだからコアすぎて
内容はとにかく言えません。気になったら買ってね!
フェイクドキュメンタリー形式に興味のある人は楽しく読めますよ!
(有名なのでRECとかクローバーフィールドとかそういうのね)



.。゜+.(´▽`)。+.゜+・終わってから、お三方にサインをいただきました~♪
ありがとうございました!

lrAZo.jpg



前日の16日がボクソール★ライドショーの初日で舞台挨拶もあったので
もちろん観にいったのですが、上映前に監督にいきなり廊下で声をかけられたので
「ものすごく驚いたwww」と、ツイートとかしてたのでwww
「昨日は驚かせてすみませんでした」って、言われたりwww
久保山さんに
「(*・∀・*)以前に四国にいらしていまは東京に引っ越されたんですよね」
と、言われたので!エスパーかっ!? と、驚いたら監督から聞かされたとwww
そんな情報までいれて気を遣わなくてもいいのにwwwほんと丁寧!
細川さんはわたしが常連と察して「はじめまして」と、挨拶してくださったし
間近でみると照れるほどかっこよかった!

白石監督のRTがきっかけでツィッターの相互フォローになった方と
今回、はじめてお会いできたりと、ほんと楽しい時間でした!
(´・ω・`)昨年の12月21日の出来事・・・えらく遅くてなってごめん!
(`・ω・´)でもっ、2月は話題イベント目白押しのシネマスコーレ!
( ・`ω・)☆その応援のためにも書いておくよっ!




************************************************************************

2015年・12/21(月)
平日の夕方から新幹線に飛び乗って
東京から行ってきたさ名古屋へ。
夜の上映は新幹線で間に合うから助かるねっ。

151221_193420_ed.jpg


とにかくこの公式ポスターの煽り文句がすべてですわ!
4573326700078_1L.jpg

アンソニー・ウォン無双!
ストーリーはあってないようなもの!
もっかい言うぞアンソニー・ウォン無双!
これを観るとタクシーハンターとか、かわいすぎたとおもうわほんとに!

無題


ものすごく下品でせわしない情事シーンで始まる本編

冴えないチンピラの主人公カイ(アンソニー・ウォン)がボスの妻を寝取る
ボスにバレて報復されかけるが反撃してボスも妻も舎弟も虐殺
ボスの娘だけが運よく生き残る。カイは逃亡。

十数年後、事件当初は幼かったボスの娘が美しく成長する
登場した途端にレストランで吐き気を催すシーン・・・トイレでゲロする。

じつはその中華レストランで働いていたのが素性を隠したカイだった。
娘は事件当時の恐怖がきっかけでカイの存在を本能的に感知すると
独特の異臭を感じる取るようになっていたのだ。

(※というわけで業を背負った美しいヒロインは
宿敵であるカイに近づくと異臭を感じて取ってしまうので
登場するたびに「うぉえぇっ、うえっ、うげっ・・・」と、
ひたすら顔を歪ませて胸をおさえてゲロしかけてる・・・)

レストランの店長とカイが安い肉を仕入れるためにとサバンナ奥地の原住民のもとへ
ところがその村がエボラに感染していた。
不気味な雰囲気を漂わせる村をあとにする二人
カイは帰りぎわに水辺で倒れていた現地民の女性に発情してしまい
介抱している途中でレイプ。それがきっかけでエボラに感染<してしまう

※高熱でぐったりしている現地女性・・・
豊満な胸をあらわにした見地民スタイルに欲情して
瀕死の女性を強姦とかケダモノすぎる
しかもやってる最中に女性がエボラを発症して痙攣を起こして
ゲロをぶっかけられるという・・・
あれはもうね、世界一みっともなくて汚いシーンでしたね。

エボラに感染してさあどうなる、主人公死んじゃうのか!?
ところがどっこい!
一千万人にひとりの確率でエボラに耐性のある体質だったという強運の持ち主・・・
地獄の底からふてぶてしく生還!
レストランの店長も店長の奥さんも店長の従兄弟も殺害して
一夜にして3人とも解体して人肉ハンバーグにしちゃうし
それを食べたお客さんたちがエボラに感染しちゃうし
パニックになってるところでお店のお金ごと持ち逃げして華麗に香港へと帰還。
元嫁のところに転がり込んで悠々自適の毎日を過ごすことに。
もちろんエボラ菌を体内に蓄積させたままだから
性行為、くしゃみ、ささいなことから香港のあらゆる場所にも感染しまくって・・・



とりあえず言いたいことがあるんだが
この監督はこれ撮ってるときにどんだけ女性が嫌いだったのか
出てくる女性陣みんなして気の毒なほど綺麗に撮られてない・・・


先に述べたようにヒロインは出てくるたびに吐き気でオエオエいってるし
中華料理店の店長と奥さんのベッドシーンは激しすぎて綺麗じゃないし
サバンナ奥地の現地女性は感染して死ぬうえにレイプされるしゲロるし
感染源を捜索する香港の女性刑事も登場した途端にゲロってるし
主人公が3Pするデリヘルのおねーちゃんたちもエロシーンが下品だし
スタイルのいい美人さんがいっぱい出てるのに変なシーンしかないっ!

とにかくとことん!アンソニー・ウォンを野獣として撮るために
あらゆるものが犠牲になっていく。
しかしまあ、ほんとにね・・・
よくぞここまで発想できたと驚愕しますよ。
だって、凶悪なことしかしない殺人鬼が死のウイルスを体内に持つんですよ
世界を滅亡させるレベルのパワーアップですよ!!

殺傷能力の高い人間がさらに殺傷能力を得るって・・・
なんていうか、たとえるなら
プレデターがエイリアンの酸の体液になったというか
エイリアンがロケットランチャーを手にしてるというか
ジェイソンがフレディーみたいに悪夢をみせる能力をもったというか
ハンニバル・レクターがランボーくらいの戦闘能力になるというか
ジグソウがスーパーマンになるというか

そのくらいはすさまじい!ここまで言っておいてラストだけは伏せておきますけど
エボラ感染はアフリカと香港のみとはいえ、半端ない広がりをみせました。

※ちなみに「エボラ出血熱」という単語で感染源が紹介されつつも
じっさいのエボラの症状とはかなり異なります。
作中では発症すると痙攣を起こして倒れますが、ほんとはそういうのはありません。
そうしたほうが作中ではかわりやすいし、状況が派手にみえるからでしょうね。



*********************************************************************

ちなみにこの作品の元ネタになった映画はこちら。
1995年作品・・・アウトブレイクです。
(エボラシンドロームは1996年の作品)

※エボラシンドロームにおいて、カイがくしゃみをしたときに
それが飛沫となって感染していくシーンがありまして。
このアウトブレイクで有名なのが
感染した医者が映画を観にいって咳をして、映画で爆笑している観客たちの口のなかへと
ウイルスが侵入して大量に患者が増えてしまうというシーンなのね。
そこのオマージュですね。
おもわず「おっ、アウトブレイクのネタつかってるじゃーん」と、感心してしまったよ。


455996c6ef101006a382.jpg

ダスティン・ホフマンの高い鼻が
防護ヘルメットにぶつかりそうでじつに心配した作品・・・
つか、じっさいにやっぱり↓ヘルメット内であたりかけてるよね。


10065771802.jpg


いやいや、茶化してる場合ではないよ。完全シリアス作品です。
この黄色い防護服がガチでトラウマになってしまうほど戦慄しました・・・。

361view002.jpg

エボラに似た形態の感染源としつつも
かなりエボラの恐怖をえがいています。死体袋が山積みになる恐ろしさ・・・
ホフマンは感染経路を調べて抗体をつくるために奮闘し
ヘリコプターから貨物船へと飛び乗ったり、軍の戦闘機を説得したりと
手に汗握るようなアクションシーンもありの名作!こちらもおススメでっせ!



****************************************************************************



さてさて。上映後はミニカル映画祭!
マシンガントークとツッコミの達人坪井さんと、ゆるふわ森さんの快調な掛け合い!
坪井さんがずっと映画本編の話しなのに
「アンソニー・ウォンが」って、役者名のままでトークを進めるから
まるでアンソニー・ウォンご本人が凶悪みたいに錯覚しかけてわろたwwww


相変わらずの楽しいトークとものすごいツッコミだったのですが
いかんせん、わたしは帰りの夜行バスの時間がせまってしまい・・・途中で退場。

ごめんなさいっ・゚・(。>ω<)・゚・!!!
10時30分にひとりだけ途中から退席したので目立ってしまった・・・
帰りのバスの時間を10時45分にしてしまったせいです。
もう少し遅めで予約しておけばよかったとほんと反省しました。
決して!ミニカルトークにあきれて帰ったとかではないので!www


坪井さんにはお詫びとご挨拶をツイッターでさせていただきましたが
いやはや、まだまだ東京から名古屋への遠征感覚がつかめてなくて申し訳なく。

なにはともあれ・・・

そして!
アンソニー・ウォン無双シリーズは
2015年から2016年へと引き継がれ・・・
2/35fは人肉饅頭 そこからさらに人喰い映画へと渡り
2/26は食人族が上映されますよ!
゚・*:.。. .。.:*・キタヨーヽ(☆・ω・)(・ω・★)ノマッテマシタァ゚・*:.。. .。.:*・
((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.シネマスコーレをチェック、チェックだ!+.☆












「フェイクドキュメンタリーの教科書」が発売され
日本初4DX専用映画「ボクソール★ライドショー」の公開もはじまりましたが
まあ、順を追ってこちらのレポからいきますんで

(書くのがめっさ遅れて申し訳ない。引越ししてから時間つくるのが下手すぎ)

2015年12/23(水・祝)
白石晃士監督作品上映&トークイベント!inなんば紅鶴

( ・`ω・)-○))~☆新幹線で大阪まで行ってきました。(帰りはバスね)

ぜんぜん関係ないんだけど
当日に駅まで自転車で向かってたらマラカスが落ちてた。
意味がわからないwww
なんだ?マラカス振ってたら車で連れ去られたのか?
もしかして異次元の穴に取り込まれたのか!?
どうであれ、マラカスを振る場所としてはおかしい!謎すぎるwww


151223_081108yuio.jpg


__________________________________________________________________________________________________________________________

イベントが15時からだったので油断して遅めに出かけてしまい
着いたのが12時くらいだったけど、新大阪からなんばに移動して
さらに場所がわからなくて迷ってるうちにギリギリで到着する羽目に・・・
(´・ω・`)商店街がかなりおもしろそうだったのに、なにもみれなかった
ごはんさえ食べる間がなかった。 うーん、マヌケすぎ。
まじでこのイベントのためだけの旅行でしたwww 次はもっとゆっくりしたいなあ。

っていうか、これなに?霊体ミミズ? (ちがう)

151223_144551.jpg

ちなみに「あじえん」って読んでたら「みその」だった!
商店街内のいろんなお店の店員さんに場所を聞きまくってしまった。
(><。)ごめんね、ごめんね、でもありがとう!おかげで辿り着きました。

「なんば紅鶴」は、この建物の二階の一角にあるのですが
どういうわけか建物内が真っ暗で
ちょいと通路を曲がったところに受付があって
なんかもう秘密のアジトみたいでけっこうビビった!(笑)


しかも受付にはビニール人形ちゃんが(><)
※お写真を撮り損ねてしまった・・・あの呪いの人形は小さいとかわいいっ
そして会場では・・・

♪(`・O・´)暴力!(暴力!) ♪(`・Д・´)人間!(人間!)
♪(`・O・´)暴力!(暴力!) ♪(`Д´)人間っ!人間っ!

と、暴力人間のテーマが流れ続ける壮絶カオス空間!www

しかもメニューには

ルイボスティー
ルイボスハイ
バイオ桃サワー
バイオ鶏サワー
サムゲタン
きゅうりの1本漬け

愛あるこだわりのラインナップ!

( ・∀・)てなわけでルイボスティーをいただきました。
甘党のわたしでも満足な苦くないスッキリした味わい!

iRMHj.jpg

白石監督がトークで言っておられましたが
このお茶はカフェインがなくて美容にもよく
夜に飲んで汗をかいて寝ると翌朝にお肌がつるつるになるんだそうです。
たまにきずは利尿作用があるところ。
(た、たしかに飲んでからトイレいきたくなりましたわwww)

そんなこんなで、ちょっと押しぎみでイベント第一部スタート
一部は「暴力人間」と「超・暴力人間」の上映がメインです。
上映前に監督と村田らむさんのミニトーク
壇上にはぶっちょ柏木さんも。
まずは二日ほどお風呂にはいっていない白石監督をごらくださいwww

151223_153456_02_ed.jpg

忙しくてはいる間がなかったそうでwww
このあと本編上映中に近くの銭湯に行かれたそうです。
それにしても、お二人とも良い笑顔っ!

本編を観るにあたっての見どころやコアなネタをお聞きしてから
さて上映!

【暴力人間 1997年・制作作品】

某・大学の映画研究部は先輩後輩の絶対的な上下関係の圧力があり
特に新入生歓迎コンパでは尋常ではない洗礼が後輩に浴びせられてきた。
白石晃士はその事実を追求するために、先輩にはむかい襲撃した二人組みに
独自の視点から取材を試み、ありとあらゆる側面をカメラにおさめていく。
そこに映されたものは・・・人間の持ち得る暴力そのものだった。

無題rty


白石監督・・・若っ!(21歳くらい)

すごく特徴的な目をしてる人だ・・・。

ニコ生で初見したときの感想は「うわっ、めっさリアルやな・・・これ」だった。
それは久しぶりに観てもやはりおもいましたね。
わたしの言うところのリアルさっていうのは、登場するヤンキー二人の
野犬のような凶暴さです。牙を向け、爪を立てる・・・
わたしはこういう人たちのいる町で中学までを過ごしました。
(直接の暴力や被害にあっていたわけではないよ)
監督もやはり生まれ育った地域にこういう人たちがいたそうで
トークのときにそういう話しがありました。
うん、あれは環境のなかで肌で感じてないとわからない怖さだ。


次なる上映は「超暴力人間」(制作2010年)

boryoku-thumb-220xauto-105.jpg

実話系雑誌の付録DVD制作のための取材で
ライターとカメラマンは奇異な男のインタビューを山中で始める。
暴虐無人に暴言を容赦なく吐き続けるその男は
自身を暴力人間だと名乗り、さらなる恐ろしい行動に出る・・・。


暴力人間よりもエンターテイメント性がかなり高まってる作品。
暴力人間が身近に潜む悪人だとすると、
こちらは身近とはかけ離れた世界の、玄人寄りの悪人という恐ろしさです。
それにしても異様に黄色が似合うなあ。このインパクトは絶大!
ラストの展開はかなり秀逸で驚愕させられる
これを観たあとで「殺人ワークショップ」を観ると
スコップ最強説がうなづけるというね(笑)


さてさて、これで終わらないのがこのイベント!
監督が「超・暴力人間デラックス」を用意してくださってました!
「みたいですか?」と、監督。みたいにきまってるじゃないかっ(><)

(監督はこの作品に納得はいってないらしいのですが)

<これらについての監督のトーク>

★じっさいの映画研究部はかなりカオスだった。
当時の先輩のギャグも引用されている。

★やたらとネタにされる例のトイレでのレイプシーンwww
襲ってる側の白石さんは当時の監督がバイトしていた派遣の上司さん!!
ただ、ご本人は本編は観てないであろうとのこと。 
ちなみにドリルをガーッとうならせる謎の行動は、テンションをあげるためであり
上司さんのリアルお仕事アイテムww
  
★そしてレイプ後の、あの気まずい電車のシーン・・・
あそこでカメラマン役の彼は演技でなくガチで不機嫌になってたそうな。
(いや、レイプされたからとかではなく、積み重なるしんどさみたいな)
それから後で撮影のために声をかけてもやんわり断られ
あきらめて新しいカメラマン黒子が登場。

★殴られるシーンなどはやはり大変で、なるべく当たらないように配慮はするが
はずみで強くいくこともあり、へたすれば大惨事になりかねなかった。

★超・暴力人間が上映されると必ず語られるミョウバンww

★「超・暴力人間デラックス」は(レア作品なのであまり内容は言えないけど)
作中の舞台は白石監督の自宅。(コワすぎ!最終章などでもおなじみですね) 
ガチで役者さんが叫びまくるから、大家さんが乗り込んでこないかと心配したそうなww



**************************************************************************


さてさて。サイン会と休憩をはさんで
第二部はファンの集い♪


もてラジのぶたおさんをはじめとする
てっちゃぎさん、リバーシブル吉岡さん、熱狂的ファン代表が壇上に!
壇上にあるテーブルにインスタント焼そばとかポテチとか置いてるから
「え、焼そばお湯いれてたべるの!?」って、ビックリしてたら・・・
オカルトでおなじみの小道具だったwww こだわりすごい! (ノ≧∇≦。)ノ))…


ここから怒涛の作品ネタ満載とか名ゼリフの引用とか
祝詞をがっつり言えるてっちゃぎさんとか!質問コーナーとかすごいんですけど
もでラジのこの回を視聴するとわかりやすいですよと、ご紹介!
下記をクリック!↓↓↓

ネットラジオ BS@もてもてラジ袋
2015年の大阪の白石晃士イベントが最高だった話!!!


当時の楽しさと熱気がそのまま伝わってきますね!
もちろん、ここに丸投げするわけにはいかないので
ラジオで語られたことの補足と、それ以外の出来事について。
ばばっと箇条書きさせていただきます。


<男の二人暮らし>
「暴力人間」と「殺人ワークショップ」にて、極悪な男二人が一緒に暮らしてる。
家賃を安くするためにとかでシェアするのはよくあるけど
仲良く暮らせそうにない横暴な男が二人でなぜ住むのかとwww
これはわたしも気になってた。
監督はさほどこだわりあって入れたわけではなく、自身が学生時代によく友達の家に泊まって
だんだんと友人宅に滞在する時間のほうが長くなったりしたので、その感覚だそうで。

ちなみにこれはわたしなりの見解なのですが
悪いことばかりしたがるタイプでさらに小物って、やたらつるんでる傾向がある気がする。
孤高ってあんまりいないよね。よほど嫌われるタイプでも誰かと一緒にいる。
それと、女の子を襲う場合にふたりがかりのほうか効率いいんじゃないかな
(ひどい話しですけど)
殺人ワークショップの二人はその構図が明確に見えてたとおもう。
高価そうな広い部屋に住んでたし、たぶん薬やお酒で女の子を酔わせて
部屋に連れ込んでたんじゃないかなって、おもったりとかね。(あくまでも想像)

それと、二人で住んでるほうが二人いっぺんに出しやすいってのもあるような。
制作サイドとしては。


<役者の起用について>
「グロテスク」は内容が内容なだけに・・・
それなりに名のある役者さんには出演を断られたそうで
どうにかしなければとさがしていたときに大迫さんの顔立ちの良さが目にとまり
出演依頼したところ引き受けてくださったそうです。
あそこまでの役は・・・のちにマイナスにもなりかねないのに、かっこいいな!
しかもマイナスにしてないところが立派!

ちなみにワタクシ・・・質問コーナーで
「グロテスクに出演されていた純朴青年が殺人ワークショップで真逆の
悪人役でしたが、どういった経緯があるのでしょうか?」と、お聞きしたところ
「近くにいたからですね」とのことwww
近くっていうのは、一度、仕事を通じて知り合ってから身近に存在する関係ってことね。
わりとそういうノリで同じ役者さんを起用がすることが多いんだそうです。

※わたしはもうひとつ「グロテスクは他の作品とつながることはあるのでしょうか?」
と、質問したのですが
「いまのところないですね」だそうです。

(´・ω・`)わたし、あんまり話しが広がる質問ができなかったのが反省・・・。


<人間をえがくということ>
客席からの質問コーナーにおいて
「白石監督の暴力を題材にすることにどういったこだわりがあるのか」という質問があり
(お聞きした方はもっとちがう言い回しではあったとおもいます。すみません)
これには監督が雄弁になりましたね!
かなり込み入った語りになり、文字起こしが正確にできないので割愛しますが
この流れで監督がおっしゃったこと・・・

「人間もまた動物であることを忘れてはいけない。
 食事もするし排泄もする」


この言葉はすごくハッとさせられるものがありました。
確かに、創作の世界って人間を綺麗に描き過ぎる傾向がある気がするし
現実の自分もまた表面上のことばかり気にしてしまってる。
なるほど・・・だから監督の作品には
「(見た目にも話しにも)綺麗ごと」がいっさいないんだ・・・。

先にも述べた「殺人ワークショップ」における男の二人暮らし
あの二人が部屋で無言でガツガツと食事してるシーン・・・
あれはすごく「動物的」だと感じたんですよね。獣でしかないなと。
獣が共同で狩りをするために同じねぐらにいると考えると自然なんです。
「ある優しき殺人者の記録」で、みさかいなくエッチをはじめちゃうカップル
あれもまた「獣の行為」ですよね。人間としてみるとみっともないんだけど
獣としてみると自然なことだったりする。
コワすぎ!よりも超コワすぎ!の工藤さんのほうが獣にもどってる気もするし
うーん・・・深い!

<その他いろいろ抜粋>

★(裏設定としては)オカルトのネオ様は、じつは人間ではない。
あちら側の世界の住人が人間に味方している、いわゆるデビルマンみたいなもの

★「コワすぎ!音頭は実現しないのでしょうか?」という質問に
「どうにかねじこみたい気持ちと策略はあります」とのこと。ぜひとも!

★地獄だぞおじさんの武器は、ふかふかのタオルではだめですwww

★「コワすぎ!の聖地巡礼をしたことある人いますか」という司会者さんの質問に
挙手したのはわたしと、もうひとりの男性のみ。やはり関西だからかな
ひとりの方は「ひじりの丘(スカイツリー)」だったのですが
わたしは「震える幽霊で待ち合わせした新宿駅の西口」と、言ったら
司会者さんに「渋いですね!」と、言われましたwww
(最終章でお祈りしてたあたりは、まだ場所がよくわかってないのです)

★ラストのビニール人形争奪じゃんけん!勝利したのは名古屋在住の常連さん!
これもまた運命的で素敵すぎた!
その場で人形にサインをする白石監督。このときはお風呂にはいってさっぱりwww

151223_215048yui.jpg

なんだか人形に反撃してるみたいにみえるwww

★村田らむさんとご一緒ということで
村田さんと監督のトークもはずみましたね。そもそも村田さん登壇も豪華!
村田さんもお疲れ様でした!
そして白石ファンにあふれた楽しい長丁場でした!



***************************************************************************


151224_123012_edtyu.jpg

会場で500円で売られた白石監督チェキとwww
持参した殺人ワークショップのパンフにサインをいただきました。
監督ありがとうございました!!
「確か遠くからですよね」と、言われてwww
「以前が四国でいまは東京ですww」と、言ったら驚かれましたwww


>※じつは今回、白石監督の怒涛のツイッターRTがきっかけで
相互フォロワーになってツイッター上でよくからんでる方も会場にいらしてて
ついに初対面となるはずだったのですが
いかんせん、わたしが容姿コンプレックスがあって、名乗る自信がなく・・・
(ネット上のイメージが先行してからだと実物をみせるのが怖くなるという)
でもやっぱりせっかくだからと勇気を出そうとしたのですが
帰りの夜行バスの時間もせまってきて、挨拶できなかったです。
残念っ。これからは、がんばって白石ファンの方々とつながりたいですね。

それが今年の目標!


span style="color:#990000">
10月22日・・・極悪列伝特集における第一弾が
シネマスコーレでも上映されました。

151022_192708_ed.jpg


一ヶ月半くらい前のことで申し訳なく・・・
しかーし!ヽ(`・ω・´)ノ
12月21日上映のエボラシンドロームへの布石のためにも
シネマスコーレのこれからのためにも
応援する気持ちでちゃんと書いておくのさっ。


151022_192720_ed.jpg


アメカル映画祭のミニトーク「ミニカル映画祭」もあるとのことで
東京への引越しを終えたあと、まだバタバタするなかで行ってきました。
新幹線乗り場にあるローストビーフサンドすきだあっヽ(´∀`。)ノ

151022_164754_ed.jpg


___________________________________________________________________________________________________________________________________________


※※ストーリーを追いながら書いていきますが
重要なシーンとラストにどうなってしまうのかだけは明かしません。


507e698518362d219af61fc20d4c4ae8.jpg





まずは役者さんを紹介しながら作中の役割りやツッコミどころなどをwww


【アンソニー・ウォン】

キャプチャtyui

主演。
じつにベタな典型的なエリートサラリーマン
保険会社で営業の成績を上げ、美人の妻は妊娠中。
絵に描いたような幸せいっぱいのところへ悲劇が起きる。
タクシー運転手の過失から妻とお腹の子に死なれてしまった彼は
「マナーを守らないタクシー運転手は排除すべきだ」
という概念にとりつかれ、悪質タクシーを襲撃していくのだが・・・。

素朴なスタイルを身にまとっても
隠しきれないそのアクの強さ!www


アンソニー・ウォンで検索するとこの画像ばかりでてくるほどに
人肉饅頭で有名な役者さんですね。
とてつもなく豪快なインパクトを醸し出す名悪役!

news_header_spcrazy_jinniku.jpg

しかし今回はただの極悪人ではありません。
「常識のある一般人」が「失意のあまりおもいつめて犯罪者になってしまう」という
じつに繊細な役なのです。
役者としての度量がかなり試されています。
特に奥さんとお腹の子供を失ってからの虚脱した姿・・・
幸せが一転してすべて不幸になった茫然自失の表情が秀逸で
このときの物悲しさがあまりにも真に迫って伝わってくるので
わたし、もうちょっと泣きそうでしたよ、まじ、涙あふれかけました。
ここでどうしようもない悲惨さを醸し出すからこそ
後半の残虐なタクシー狩りに説得力が出るんですよね。

現実問題としても香港におけるタクシーのマナーの悪さは有名ですが
この作品はさらに過度に怠慢で傲慢な運ちゃんが何人も登場します。
それらがアンソニー・ウォンに次々と襲われていくというのは・・・
なんだかスッキリするような、なんだか気の毒すぎるような
絶妙な気持ちがブレンドされつつ、引き付けられていきます。

とにかく、ただ豪快なだけではなくて情感も出せるという
あらゆるものを身体全体で表現できる人なんだなぁ・・・って
改めて驚かされましたね。




【ユー・ロングァン】(作品と関係のない画像です)

abd25545_1298541681766.jpg


主人公の親友である刑事
妻と子を亡くしたを主人公を親身になって支えようとする。
しかし、連続タクシー襲撃事件を追ううちに真相に気づくことになり・・・

冒頭のこの人が大活躍のシーン
あれあんなにいらないだろっ!www

いやいやいや、カーアクションかっこいいけどさ!長いわっwww
見ごたえあるけどさ!必要かときかれれば必要ないぞwww
まあ、とにかく冒頭の事件によって、刑事のひとりがケガで入院
そのせいで新しくコンビを組んだ二人の刑事が交流を深めつつ
タクシー襲撃事件を追うという流れなんです。

正義感が強く、勇敢で、そして優しい。
最初から最後までひたすらにイケメンな役どころでした。
この人が出るだけで画面が引き締まってましたね。




【ン・マンタ】(作品と関係のない画像です)

0300008063_7ufiZlGiXNmWzbDgCOGIgU_n.jpg

とてつもなく下品でいまひとつ頼りない刑事
しかしどこかしら憎めない面があるムードメーカー

冒頭の目玉焼きの半熟卵をストローで吸うシーンの
インパクトすごすぎっ!www

しかも嬉しそうに吸うんだよwww
そのあとも食事シーンがいちいち汚い、みっともないwww
とにかく子供みたいなおっちゃんなのである。
画面に出てくるとうざいだけなんだけど、終盤は重要な役になります。

コメディアンとして一流のひょうひょうとした演技はみものです!




【アテナ・チュウ】(作品と関係のない画像です)

pure001.jpg

頼りないほうの刑事の娘でジャーナリスト
なんかぬけてる父親とは似ても似つかぬしっかり者の美女
レポーターとして事件の渦中へと身を投げていく。

サラサラの黒髪ロングヘアー
白いシャツやジーパンなど飾らない服が似合う清潔感
目鼻立ちの整ったくっきりとした美人顔・・・
なんか全盛期のゴクミに似てるなあとおもってたら
この作品が制作された同時期に
ジャッキー・チェンのシティーハンターもあった!www

あのいろんな意味での伝説の映画がwwww
1993年は、こういうさわやか美人が流行った時代だったのかしらね。

殺伐とした、そしてむさいおっさんだらけの作中においてwww
唯一の癒し的存在。
だめな父親を強気に支えるのがかわいい。(ベタな設定だけど)


******************************************************************************


この作品のすさまじいところは・・・
典型的なベタベタなフラグ立ちまくりの展開で
先がわかりやすいのにそれでも驚愕させられる
しかもちよっと笑えるというところです。


典型的な・・・営業成績トップになった主人公がミーティングで称賛されるシーン
典型的な・・・出産をひかえて待ちきれずにベビー用品を買いすぎた部屋のシーン


これはもうぜったい地位が転落するよね!
これはもうぜったい奥さん死んじゃうよね!


わかりやすい・・・なんというかプラグの教科書かよっ!といわんばかりの
ものすごくわかりやすい作りなんだな。

「きょうはお父さんの誕生日でしょ」
うわーっ!それきょう死にますと同義語やんけーっ!?みたいな(。>ω<)

しかしですね、フラグがわかりやすいから逆に
くるっこれはくるっ・・・って、怖くなって身構えてドキドキしてしまうという
そういう諸刃の効果もありましたね。
もちろんこちらが予想していた以上に怖いシーンも
逆に笑えるシーンも出てきたので、なかなかにあなどれなかったです。

そもそも、単なるタクシーを襲う殺人狂になるのかとおもいきや
わりかしヒューマニズムがあるのですよ。
標的であるタクシー運転手たちに制裁するまでの過程が丁寧で
暴力の世界とは無縁であった男が、次第に暴力に慣れていく
それは滑稽でもあり、恐ろしいものでもある・・・
その流れをアンソニー・ウォンが見事に演じきっています。




***********************************

さてさて、9時以降の上映を終えたあとは

マシンガントーク坪井篤史氏と
ゆるふわトーク森ユースケ氏による
ミニカル映画祭!

坪井さんの壮絶なツッコミが冴え渡る!www

まずしょっぱなのツッコミは
「奥さんの容態が急変したときになんで救急車じゃなくタクシー呼んだのか」
でした!そ、そうだね、混乱してたからかな?ヽ( ´_`;)丿

悪質タクシーを抹殺するべく行動に出た主人公の
おぼつかない事前準備がいかに笑えるか(作中で真剣なのがなおさら)
とにかくまあ、でてくるわでてくるわ、ツッコミどころがwww
いや、そこまでふざけてる作品ではないのですが
坪井さんがツッコミをさがすのが優秀すぎるんですwww
おかげでいつも笑わせてもらってます!www

そして総じて言えることは・・・アンソニー・ウォンは
綺麗なアンソニー・ウォンと汚いアンソニー・ウォンが存在するということ(笑)
まあ、要するに役柄的な意味でねwww

そこで「綺麗なのと汚いのとどっちが観たいですか?」とwww
アンソニー・ウォン出演している選りすぐり過去作品のワンシーンを上映。
結局、両方をちょっとだけ観れたのですが

バイク横回転がいまだ脳裏に焼きついてる!!www

香港映画の躍動感と自由度ぱねえっ!(゜-゜;)


そんなこんなで・・・祭りは続くぞ
12月21日は「エボラシンドローム」が
上映されますよ!!
ミニカル映画祭もあるよ!!
シネマスコーレのブログ・ツイッターを
チェック!チェック!(・Д・)ノ


もちろん観にいきますよ!
渋谷アップリンクは初めて行きました。(建物の写真を撮りわすれてしまった)
なかなかにコアな映画館ですなあ、名古屋のシネマスコーレを思い浮かべました。
じっさい、この二本立てが上映されるのはシネマスコーレとアップリンクですね。

というわけで整理券だよ~。

TyyUh.jpg


上映前に監督がトコトコッと、登場したからビックリしましたww
軽く上映前の説明的にお話ししてくださって
自傷戦士は主役が知人であり、映画に出ることになった経緯を。
変態団は「途中退室が続出したので気分わるくなったら我慢しないで」
という、とんでもない警告をwww

さてさて。これから観る方のほうが多いでしょうから
ネタバレなしでフワッと感想を。


***********************************************************************


≪自傷戦士ダメージャー≫

news_xlarge_hentaidan_201509_01yuityu.jpg

普段は平凡なサラリーマンである主人公は
リストカットすることでダメージャーに変身することができる。
ひっそりと想いを寄せる女子高生をストーカーから守るべく
文字通り我が身を犠牲にして救おうとするのだが・・・


まず最初におもったのは・・・

風間さんスタイルいいじゃん!!
でした! どうやら試写会などでもそれは言われたらしいですね。
シュッとしてるから変身後のスーツが似合うんですよね。ちゃんと着こなしてた!
演技も棒読みとまではいかないから、役者としてじゅうぶん観れました。

ストーリーとしては哲学的な部分もあって、けっこう入り組んでます。
「自傷行為」というのは女の子がやってしまうことも含めて
自分が生きるためにすることですから(肯定も否定も難しい問題だけど)
ダメージャーも自分が戦いために傷ついていく。
一般人が投資して映画の主役になった面白味と
取り上げたテーマの物悲しさがほどよくミックスされてました。
ちなみに「自傷」といっても極度に生々しい傷つけかたをするシーンはないです
むしろ自傷シーンはソフトに笑えますよ。
タイトルでちょっと引いてる方がいるとしたら、ご安心を。


***********************************************************************

≪変態団≫

news_xlarge_hentaidan_201509_01yui.jpg

人に言い辛い趣味・思想・志向・性癖・・・
ある者はそれに苦悩し、ある者はそれを平然と実行し、ある者はそれに翻弄される。
点在する「変態」という名の人々はどこでなにを見出すのか・・・?


うむ。確かに、観ていてキツいシーンはある。しかしですね。

これくらいは変態として中級レベルだよね!!
と、おもいましたよ、客観的に。
もちろん、わたしもそんなに詳しいわけではないんですけどww
信じられない思考で志向する人の世界って、もっともっと上があります。まじで。
あ、でも咀嚼マニアはこの映画で初めて知りましたね。あとは認識してましたが。

とはいえ、この作品がすさまじいのは事実であって、かなりビビった。
っていうか、役者さんの底力にビビった!
役者だからなんでもできて当然ってことはないですから
根性と覚悟がないとできないシーンがいくつもありました。
とにかく井口監督の作品に出演される方々は体当たりですものね。

観る前はもっとふざけててメチャクチャな暴走だけなのかとおもってました。
ところがどっこい、話しのつながりに無駄がないし、心理描写も丁寧で
じつに奥の深い構成でした。(シュールでカオスではあるんですけどね)
好きなことを好きだと言うと奇異の目でみられる。
欲望を満たせばそれが犯罪になる種類のものもある。
自分の求めるものを素直に求めることができないんだから
それはもう・・・ほんと切ないですよね。そういう憂いがあります。
監督も「これは切ない恋愛映画なんだと思いつつ制作を始めた映画」
と、ツイッターでもおっしゃっていたように
そこへ向かうために構成されていてあらゆる演出が最後につながったとき、
ひとつの輪が完成してそれが指輪のようにきらめいた作品でした。

自傷戦士と共に二つの作品は一貫して
傷つきたくない、傷ついてもいい、傷つけてしまう、傷つけられる、傷つけたい・・・
傷にまつわるあらゆる感覚が散りばめられてるんですよね。


****************************************************************************


そんなこんなで上映が終わり、トークショー。

≪福田裕彦さん、中平一史さんと井口監督によるトークイベント
「こうして変態団はつくられた!」≫


ちなみに。お客さんのなかで女性はわたし1人でした。
女性客はたいていは少ないのだそうです。なんでや?
女の子が、がっつり脱ぐシーンが多いから男性向けではあるのかな?

ってか、すぐ近くの席に女性がいたので「あ、わたしだけじゃなかった」
と、おもってたら・・・
お忍びで観に来られた女優の護あさなさんでした!!

ひえぇ~っ(*゚Д゚*)ェ…!!ビックリだよ!!
女優さんが客席におられるって・・・すごすぎですよ!!
映像でお見かけするイメージよりもさらに細くて、肌が陶器のように美しくて
この世のものとおもえぬ綺麗さでした。

「変態団の伴さんが気に入ってしまいました」
「どちらも2があるなら出たいです」とのこと。
トークショーを終えたあと、ロビーでもずっと映画の内容を談笑されていて
いかに丁寧に観られたのか伝わってくるものがありましたよ。

と、驚きのエピソードもすごかったわけですが

トークショーは監督と福田さんと中平さんのお三方とおもっていたら
変態団の出演俳優さんが5名も登場!!
(伴秀光さん、わだいつおさん、ぺろぺろさん、イガリタケユキさん、ヤマギワカツヤさん)

*゚Д゚)*゚д゚)*゚Д゚)エエェェ いま映像でみてた人が歩いてきた・・・!!
し・か・も・・・!作中ではあんなにグチャグチャでグチャグチャなのに
皆さん、めっさかっこいい!しかもおしゃれさん!
もうねっ、洗練されたスタイルと素敵な笑顔の男性役者さんが5名とか
ほわぁ~・・・って、なりました(><)

もちろん、お三方のトークは興味深く、そしてブログには書けない話しもwww
言える範囲というとww 斉藤工さんが現場にいらしてて
監督が冒頭の撮影で笑いすぎて手がぶれるので斉藤さんが代わりに
撮ってくださったそうです。
そのあとでウ(本物じゃないけど)男性陣が上半身につけていたウ○コを
斉藤さんが拭いてくださって、男性陣が高揚しておられたそうなww

かなりプレミアである「恋する幼虫」のポスターとフレイヤーをもらえる
特別な権利があったり
ダメージャーの楽譜がお客さんたちに配られ、最後にはみんなで合唱したりと
ゴージャスなイベントでございました。

終わってから、おもわず変態団のポスターを買いまして
皆さんにサインを書いていただいて
「全員のお写真を撮らせてください(><)」と、おねがいもしまして
集まってくださって、さあ撮りますってときに・・・

「(´・ω・`)あ、携帯の電源、切ったままだった・・・」
と、大ボケをかましたわたし OTZ

ガラケーだから起動に時間がかかっちゃって、かなりあせったのですが
皆さんとっても親切で・・・
「僕もガラケーだからわかりますよw」と、言ってくださったり
「じゃあ、そのあいだにサイン書きますから」と。・゚・(。>ω<)・゚・

書いていただいてるところをパチリ。

151119_225935_edtyui.jpg



そして無事、全員のサインもお写真もいただけました。
どうもありがとうございました!

151119_225950_ed.jpg

.+:。(´ω`*)゚.+:。 ちょっとぼやけてますが、それはそれでほわほわしててお気に入りです。


※あ、ちなみに。
「(皆さんと)一緒に撮らなくていいんですか」「監督とツーショットどうです?」
と、言っていただいたのですが
「(・ω・`。)写真を撮られたら魂をもっていかれるので」

と、よくわからないことを言って遠慮したのでしたww
自分が写真に撮られるのが苦手だからなんです。すみませんです(><。)


いやはやビックリしてばかりの楽しい夜だった☆

















引越しのバタバタやら
新居にネットをつなげるのが遅れたりとかで
すっかりご無沙汰しておりました。
というわけで映画レビューも9月までさかのほります。




9月28日(月)・・・・・・

福山雅治の結婚報道があった日
わたしは独りで「ムカデ人間3」を観にいってた。

0Q4oL.jpg

なんだよこの差は! (。•ˇ‸ˇ•。)
同じ人類としておかしいだろっ!(笑)

移動しながらツイッターみてビックリしたわ~。

いいけどさっ、相手が吹石ちゃんだから嬉しいけどさっ、
ドトールのハニーカフェオレもおいしかったけどさっ、



****************************************************************

とりあえずwww 一作目からおさらいしていこうかwwww

※ここからはネタバレを含んで進めますので
未見の方はご注意ください




すべての始まりはこれ。
このポスターの図のように人間をつなげてしまおうと
ほんとに「つ・な・げ・て・み・た・い」と

71XnFdubNNL__SL1500_.jpg

この白コートの似合うかっこいいマッドサイエンティストが思いついたんだな。

キャプチャtyyu


思いついたから適当なのを捕獲してやっちゃいましたっ。えへ(*゚ェ゚*)

20120510124410.jpg

ほんとにただそれだけの話し。迷惑きわまりないっ!!
立ち上がれないように膝の靭帯を切られるし
しかも自動的にウ○コを食べることになるって、拷問でしかない。
シャム双生児の切り離し手術の権威であるこの男・・・
切り離しを繰り返すうちにくっつけてみたくなった。といったところですかね?
とにかくこの作品のすごいところは、ほんとにただの興味本位でしかないこと。
たいてい映画における人体実験ってのは、人類の将来に貢献するための研究だとか
謎の解明だとか、金儲けのための私利私欲だとか、目的があるものなのに
この人は「やってみたくなったからやってみた」でしかない。
こんなくだらないことを。なんのためにもならないことを。
たったひとりで黙々と、プールも医療室もある立派な豪邸でやりきっちゃう道楽さ・・・。
(手術の途中でタバコをふかして休憩してるシーンが妙に好き)
極めに極めた狂人っぷり。そこが魅力ですね。

そして海外よりも公開は遅れたものの、日本で話題になったのは
北村昭博氏、この方の存在感もあってこそです。

o0400026812923622714.jpg

閑静弁で怒鳴りまくるものすごくうるさいおにーちゃん(笑)
しかも先頭だからムカデにされたあともわめくわめく
これだけ濃いキャラなんだから反撃くらわすとおもうよね、おもうよね?
ところがこの人がいきなり絶望して
過去の所業を懺悔して自殺しちゃう!


この作品のヒットの理由は、この超展開にもあるとおもいます。
かなりの斬新さですよ。
初見のときは「なんでそうなるねん!?」って、確かにおもった。
しかしよくよくかんがえると・・・
人間としての屈辱このうえない行為・・・
ムカデというよりは犬のようにあつかわれ、
見ず知らずの女性に自分の排泄物を食べさせてしまう。
どうにか助かろうと脱出を試みるが、あと一息のところで失敗。
ここまでくると
「俺がこんなみじめなおもいをするのは
 俺が重ねてたきた罪のせいなんだ」

と、おもってしまうのも、窮地ならあり得ることなんですよね。
海外だと特にね、なにかしらの宗教を信仰してるものだから。
それほどまでに非人道的なことをされてしまったのだと
明確に伝わるシーンとして重要だったわけです。

そうしてラストは警察が乗り込むも相殺で警官も博士も死亡
ムカデにされた3人のうち、真ん中の女性だけが助かるが
どう考えても救出はされない状態で終焉・・・。



さて。このなにもかも終わって続編はつくれないだろう展開において
一作目のパラレルワールドとして二作目がつくられました。

41sTavvc-CL__SL250_.jpg

「ムカデ人間」という映画が大好きな青年が
大好きすぎて自分でもやりたくなっちゃって、やっちゃう。
しかも今回は3人から4倍に跳ね上がって12人!!

新たな主人公のインパクトがこれまた絶大!!

1af1cd7822e2ba8eabab22a11820e241.jpg


2はとにかくやりすぎ!残虐すぎてモノクロ映像になったほどに・・・
ホラー慣れしているわたしでも2はきつかったです。
個人的にグロ度2位ですからね。(不動の1位はマーターズ)
一作目は正規の医者だからまともに手術はしますけど
二作目は素人が見よう見真似でムカデ製作をはじめちゃう
しかも麻酔なしで!歯を砕く、膝を切りつける、傷口に指をつっこむ、
それはさながら、子供が虫をつかまえて無邪気に解体するかのように・・・
これがもうね・・・人間がそれこそ虫けら扱い!適当にやって失敗したりとか
静止できないレベルで痛い。
スカトロシーンもグレードアップしてるし、レイプシーンもある。
逃げ出すことに成功した妊婦が胎児を踏み潰すシーンも・・・。
↑これもまた「そうまでして逃げないといけないほどの極限」だからです。
よくぞここまで最初から最後まで不快な展開しかないものを作れたもんだ。
そういう意味でも2は容赦がないです。
さすがにまずかったのか、青年の妄想・・・?みたいな終わり方をしてますが。



ちなみに2の役者さん、じっさいには小奇麗なさわやかさんなんですよ。
そして一緒に写ってるのは、なんと監督!このイケメンが!

BAvGr8UCEAALhqt.jpg



そしてそして監督ご本人まで登場しちゃう
三作目にしてシリーズのファイナル!!

9830e260733aa28918c9170fd68cf7fe-494x700.jpg



一作目の主演のディーター・ラーザーと
二作目の主演のローレンス・R・ハーベイが
今回はまったくちがう役どころで共演するという
ファイナルにふさわしい豪華キャストです!

154179.jpg

片や、大迫力のいかつい雰囲気に変貌し
片や、ちょっと痩せて気弱なおじさま風に。
役者の本気ってすごいな!!
さらに北村氏も出演。相変わらず目ヂカラが半端ない!!

とにかくこのシリーズはパラレルワールド形式でして
今回も「ムカデ人間」という映画がヒットした世界として進行します。
そしていままでは、罪のない一般人が拉致されてムカデにされましたが
今回のターゲットは巨大刑務所の囚人たち・・・文字通り罪のある人間です。
刑務所の管理問題におけるあらゆる悩みを解決させるために
総勢500人をつなげて囚人を整理してしまおうという
画期的な(?)アイデアとして発案されます。
(食費が軽減できる、暴動を起こさなくなる、うるさいから黙らせる等々・・・)
過去の二作とは異なる「機能性を重視する」目的があって実行されるのです。
なんだ、悪いやつらなら罰としていいんじゃね?やっちまえーっ!
と、観る前はおもってたんですけど・・・
どんだけ罪があっても気の毒なもんは気の毒だわ!
そうおもわずにはいられない展開でした・・・。罪人だって人間なんだよ。(´・_・`)

とにかく刑務所の署長の怪演ぶりがすさまじいのなんのって!
アメリカの極悪非道な罪人たちよりも極悪非道って・・・
なかなかに作り上げれる人物像じゃないですよ、もはやお見事です。
しかもつなぐことができない体質や病気なら殺されるし
死刑が決定している囚人は手足を切断されてからつないで
「芋虫」にしてしまう・・・。

ラストは署長の甲高い笑い声で終わるあたりが
この変態映画の幕引きにふさわしいです・・・。
狂人で始まり狂人で終わりを告げる。

暴力的で下世話で卑劣なままでファイナルを迎えました。
でもこれがあってよかったと個人的にはおもいますね。
2のどんよりした雰囲気で終わるよりは突き抜けることができたので。

3SQdcFyU-600x399.jpg

この作品は一貫して「ムカデにするほうもされるほうも救いがない」
とにかく非生産的。吐いて捨てるでしかない。
なにかしらを必死に生み出してなにかしらを伝えようするのが
「映画」という媒体の常なんだけど、それをしないのが異色であって
観客にとっては「ひどいけどクセになる面白さ」なのかもしれませんね。

もちろん、これでほんとうに終わりであってほしい。
というか、ここまでハードルを上げたらもう無理でしょう。
たのむから宇宙にいったりとかはしないで(笑) いや、やりかねないから困る。





ちなみに・・・

わたしこれが
四国で観た最後の映画になって
東京に引越ししちゃいました!

やっぱり人類としておかしい!(笑) ヾ(@† ▽ †@)ノ
運命をちょっとだけねじまげちゃいましたっ!(笑)

というのも、東京に引っ越すために物件さがしをする必要があったので
ならホラー映画部の日程に合わせちゃおうとwww
もちろんそれだけじゃなくて、15日に東京で行きたいライヴもあったのでね

11日が名古屋→12日~14日までが東京で物件さがし→15日にライヴ

という日程を立ててみたのでした。
いやはや怒涛の5日間の遠征・・・なかなかに天国と地獄と天国でしたwww
結果報告はのちぼとwww


**********************************************************************

(๑・-・๑)名古屋に来るたびに天気が悪かったけど、今日は晴れっ!

150911_154150.jpg



シネマスコーレはきょうも黄色かった。
余談なんですけど、8月に名古屋にきたときに
泊まったホテルにTシャツを忘れてきちゃって
今回、同じホテルにしたので確認してみたら保管してくださってて
一ヶ月ぶりに取り戻すことができましたwwラッキーだった。


150911_163617_ed.jpg


上記のように今回は翌日からは遊びではないので
名古屋に到着してからネカフェにこもり、不動産屋からのメールチェックと返信・・・
でもね、先日のときよりも胃の調子がよかったので名古屋名物に挑戦!
駅構内のうまいもん通りだったけか?味噌カツ丼を食べました!

150911_172618_ed.jpg

なんだかサラリーマン風の男性だらけの店で
ちょっとビビったんだけど(笑)ちょうどいい量だったし、めっさうまかった!
お味噌汁も野菜の具がたくさんで美味でしたよ。

そんなこんなでホラー映画部の時間に。

150911_163313_eduio.jpg


白石監督はホラーBGMをバックに登場!!

わたしはコワすぎ!の舞台挨拶に参加したのもシネマスコーレを知ったのも
今年の6月からなんですよね。
壇上に座る坪井さんと白石監督が薄手のパーカーと上着を着てらしたので
(*´-`*) 夏から秋へと季節の移り変わりが感慨深いなぁ・・・って、おもってたら・・・

お二人ともトークがヒートアップして上着を脱いでTシャツになったwww

白熱してましたわ~。

さて。ここでホラー映画部の詳細説明を。

記念すべき第一回の課題は「八つ墓村」

1977年 
松竹映画
監督 野村芳太郎
脚本 橋本忍
音楽 芥川也寸志
原作 横溝正史

51TN9R5ABQL.jpg


「八つ墓村の祟りじゃ~っ!!」が、トラウマになった世代もいるほどの話題作!

平成になって豊川悦司さん扮する金田一でリメイクもされましたが
やはり恐怖映画としての代表は本作品ですね。

横溝正史シリーズにおいてはかなりの異作品です。
というのも、殺人事件だけでなく怨霊からの超常現象が混ざり合っている。
(それまでは祟りに見せかけた殺人であって本当の祟りではなかったのが主体)
そして、この当時では石坂浩二さんや古谷一行さんの金田一が定番ですが
今回の金田一はなんと!寅さんこと渥美清さん。スタイルもピッピー帽に袴ではないのです。
そういえば頭を洗ってなくてフケをボリボリって描写もないよね。

hqdefaultuiop.jpg

【ストーリー】
首都圏空港で航空機誘導員として働いていた寺田辰弥は新聞の尋ね人の欄に
自分が載っていることを知り、大阪の法律事務所へと向かう。
そこで初めて会った母方の祖父と名乗る人物が目の前で急死・・・
それを期に起こる連続殺人事件が血塗られた因縁を呼び起こす。

resize_八つ墓村_main

名門の旧家に生まれた上品で妖艶な美しさが引き立つ女性陣
横溝作品特有の閉鎖された空間における独自の世界観は健在です。

戦国時代の毛利に破れた落ち武者たちが村人に裏切られた無念と
戦争時に起きた悲劇である津山三十人殺しをモチーフにした殺人シーン
この二つを見事に融合させ、過去と過去と現代が混沌としていく怒涛の151分作品!
夏八木薫さんと山崎努さんの大迫力の怪演も見どころの一つです。

afd49fd026d7536134365110e28746d1.jpg


主演のショーケンこと萩原健一さんの線の細いアンニュイな美青年度もすごい・・・
否応なしに自身の生い立ちに翻弄され、妖艶な美女に魅入られる役にはまりすぎ。
渥美清さんもなんだかんだでかっこよかったとおもう。
わたしは寅さんシリーズはあまり観てないので、抵抗なかったですね。
さすがに初見のときは、これが金田一とか言われても困るってレベルで驚いたけど(笑)

shokenf.jpg


*************************************************************************

さてさて。
これらをふまえて映像はまったく出さずに
坪井さんと白石監督が語り合うというのが
このホラー映画部なんですよ!!


ものすごい斬新さ・・・しかも
シネマスコーレではない映画館、岐阜ロイヤルで八つ墓村の上映があるので
「それを観てくるとホラー映画部がより楽しめるよっ!!」というコンセプトなのです!!
もちろん、行けない人はDVDをレンタルして予習するも良し
作品を知らないままで参加するも良し。わたしはレンタルで予習した派です。

きっかけは岐阜柳ヶ瀬お化け屋敷『恐怖の細道~夕暮れの帰り道~』に始まり
岐阜ロイヤルまでこっそり巻き込んでの数奇な巡り合わせで実現した企画なのだそうです。
坪井さんと白石監督の男性二人でお化け屋敷にいったというシュールな構図とwww
坪井さんがめっさビビりで挙動不審だったというエピソードが語られましたwww

そのあとは八つ墓村という作品における、お二人の公開当時の思い出などについて。

そしてトークの本題は本編への壮絶なツッコミ祭りへと!!www

いやはや、笑った、笑った!ホラー映画部なのにこんなに面白くていいのかってレベル(笑)
坪井さんも監督も推察力とトーク術が半端ないから楽しいのなんのって!
予習で本編をみたばかりなので、話題に出るシーンが脳内で容易に浮かぶんですよね。
あそこか、あそこのシーンね、そうだ、あれはすごかった!って、空間を共有できました。

特にツッコミ要素だったのは、やはり寅さんにしかみえない渥美さんの金田一www
時折り交える白石監督の渥美さんのモノマネが妙に似ていたりwwww

imgc0677c66zik3zj.jpg


それから、辰弥の仕事の設定が飛行場であることの無意味さについてwww
序盤の突然、初対面の相手が急死する場面から八つ墓村へ行くまでの過程と
壮絶な殺人事件に発展しても、辰弥のあまり動じないマイペースさがシュールなのとwww
終盤の見せ場である鍾乳洞のシーンにおけるラブロマンスのすごさ・・・等々

130606797629416232293_yatsyhakamurashoken.jpg



もちろん的確なツッコミで茶化し続けていたわけではなく
随所、随所に垣間見える役者の本気度と真剣度がいかにすざまじいか・・・
そのあたりはきっちり真面目に語ってくださいましたよ!
一見、無茶苦茶にみえるシーンの数々においても役者が全力で挑んでいる
だからこそ魅了される迫力や説得力を醸し出しているのだと。
特に殺人鬼と化す山崎努さんの素晴らしい演技における役者としての熱意は
怨霊の基盤である夏八木薫さんの恐ろしさを超えたい勢いであるということ。

そして・・・渥美版金田一の醍醐味はラストのなごやかさにあると・・・
殺伐とした殺人事件において、すべてが終わってからほっこりさせるというのは
渥美さんならではの人徳であり、心配りだったのではないかという考察でした。

終わってから坪井さんも言っておられましたが
白石監督の映画監督としての本業目線からの語りは実に貴重です。
映画を観る側であるわたしたちでは出てこない視点で語られるんですよね。
現場を知る者にしかわからない空気や流れというものがあるのだと知れて
そのあたりはかなり興味深いものがありました。

映画に人生を捧げる坪井さんの熱さと白石監督の異色カリスマ性のぶつかり合い・・・

しかし、これだけで終わらないのがホラー映画部のすごいところです。
むしろここからが本題です。


*************************


今回の企画の目玉でもある部分は、岐阜ロイヤルで八つ墓村が上映されているということ。
そこで坪井さんと白石監督は映画部の当日にじっさいに岐阜ロイヤルに出向いて本編を鑑賞
そして夜からシネマスコーレでトークという流れだったわけで。
もちろん、時間の都合のつく参加者さんたちも一緒の時間帯に鑑賞して来たという醍醐味。
わたしは遠方からの参加だったので時間的に行けなかったのですが
そのときに大事件が起きていたと知らされたのでした。

まあ、映画館という他者と空間を共有する場所には、たまに迷惑な人っていますよね。
上映マナーを守らないタイプってのが。そこまではよくある話しなのですが・・・

岐阜ロイヤルに降臨したおばあちゃんは・・・
奇行が常軌を逸していた!!
注意するどころか目を合わせられないレベルの怖さだった!!
上映中に立ち上がる、なにやらつぶやき続ける・・・

坪井さん曰く
「最初は酔っ払いのおじさんかとおもったらおばちゃんだった」

近くの席にいたという参加者さんの証言・・・
「前の席の椅子をかじってた」

椅子をかじっていたと聞かされたとき・・・
ガチで背筋がゾッとしました!!


そんな状態で二時間半もある映画を鑑賞したとか・・・皆さんホラー体験すぎるでしょっ!!
結局のところ、おばあちゃんの真意はわからずじまいですが
いやはやなんとも・・・ なにがすごいって・・・

伝説的なホラー創作を語る部において
現実の人間が最も恐ろしいというオチがついたこと。
しかも、しっかりとネタになるほどの体験をしちゃうところです!!

坪井さんがおっしやってました。
「白石監督は呼び寄せちゃうんですよ」さすがです・・・。




*****************************************************************

坪井さんと白石監督は100分以上、喋りっ放し!!お疲れ様でした!!

終わってから白石監督と外で対面した途端に
「あっ、四国から来られた方・・・!」と、言われてけっこうビビったりwwwΣ(・∀・|||)
(サインありがとうございました!今回はシンプルにスケジュール帳にいただきました)
坪井さんにご挨拶しておこうかと駆け寄ってみたら
「どうも、いやあ無事に終わりましたよーっ」と、とりとめなく話しはじめてビックリしちゃったりwww
さんざんツッコミをいれられてた飛行場のシーンが
「最初が着陸で最後が離陸であることに主人公の成長過程をおもわせる」という
参加者さんの考察がのちにツイッターでRTされたり。

これぞ部活って感じで、最後の最後まで楽しい時間でした!!


大暴走の予告ラッシュだったホラー作品の今後の上映も気になりますし

東京に越しても名古屋には行けるときには行きたいですね。
ええ、というわけで・・・・・・

この名古屋のあとに東京で大奮闘して
無事に住まいがみつかって契約してきましたので
10月から東京で新生活です!
もう四国からはるばるとは言わせないよっ(笑)
映画三昧珍道中の三日目・・・8月17日。
お昼からのジェラシックワールドを観て、ごはんを食べて移動したら
いい時間帯にTOKUZOに到着。

150817_181334.jpg

※ここは大好きなバンドさん「ハッチハッチェルオーケストラ」が
ツアーでライヴをする場所でもあるんですよね。その意味でもお店に興味があったのです。
中はかなり広くてステージもちゃんと壇上になってる。
すごいなあ、いつかここで歌うハッチハッチェルがみてみたいなあ・・・。


身体の不調がまだ残ってたので、お酒はひかえて
はちみつレモンのホットを注文。うめえっ!

150817_184134.jpg

それにしてもイベントスタートまでのあいだ
店内でジャッキー・チェンの曲が流れていたのは
いかにも坪井さんらしかったですね!



******************************************************************


<((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.さてさて。まずは「ゾンビーバー」の上映会!゚+.☆/span>

bf1c3448cf43898fa8e65f652e344e92.jpg

ホラー映画のお約束っ!ナイスバディのおねーちゃん3人がバカンスで湖に。(み、湖?)
そこへ彼氏や彼氏や浮気がばれた彼氏が追いかけてきて
それぞれの想いの中で避暑地(つか、単なる不便な田舎)を楽しむのだが
ちょっとした(笑)アクシデントのせいでビーバーちゃんが凶暴化して襲ってくる!!

タイトルからしてZ級映画として構えてましたが
わりと構成はしっかりしてましたよ。シュールなシーンは多かったけどw
登場人物の行動に極端に不自然なことはなかったですし。
オープニングの演出もいい感じのセンスでした。
ただ、ものすごくおもったのが・・・・・・

ヾ(´゚Д゚`;)ノ みんなが泳ぐ湖っていうか沼の水が汚いのなんのって!! 

キャプチャyuoyi

色のにごりが半端ないっwwwwゴミも浮いてる!!
あやまって落ちるとか逃げるために飛び込むとかじゃないんだよっ
きゃっほーって、水着で泳いで楽しんでるんだよっwww
あれで泳げるってなんなのっ !? 身体こわすよっ!目が病気になるよっ!
出演者さんたち、予防接種してから泳いだんじゃないかしら・・・ (・∀・;)
役者さんって大変だなあ、と、つくづくおもったです。
ハードなシーンがたくさんあるけど、これだけ汚いところで泳ぐって命かかってるよ。

それはともかくwwまるで「トロールハンター」のようなガンマンおじさまががっこよかった。
けと、活躍はあまりなし。いろんな映画のオマージュがあったり
夜からビーバーちゃんとの死闘になって朝焼けの早朝がラストとか
趣があっていいねえ。それをブチ壊すオチもかなりすき。
誰が主人公なのか曖昧だったところが、残念な部分ですかね。
でもキャラ付けはなかなかに秀逸。
CGをほぼ使ってないという手作り感が、いい味だしてました。

それからED曲が無駄に美声wwwこれは吹き替えはどうなってたのかな?
Z級映画につきものが凝ったED曲でして
あの美声には「ゾンビvsチアガール」の吹き替えED曲を思い起こすものがありましたねwww

zvc0YUI.jpg


ところでEDで「ぞぞんがぞんび♪」って歌うのなんだっけ?
まじで忘れたんで知ってる人いたらおしえてください!


↑吹き替えをした方々が談笑しながら歌うという、とんでもないカオスEDですwww



*****************************************************************************


(*´・ω・`)ノ そして第二部のゾンビ大学 ヽ(´・ω・`*)

坪井篤史氏、森ユースケ氏の両者によるゾンビトーク!
ゾンビーバーを軸にしつつ「キャラゾンビといえば?」
「ゾンビーバーという作品がいかにこだわりをもってつくられているか」
そして・・・坪井さんが資料として持参されたバタリアンを教材にして
ゾンビーバーにバタリアンのリスペクトが数多くあると紹介。
このあたりが特に聞き応えのある内容で濃いものがありました。

そして、かなり驚いたのが・・・・・・

バタリアンに登場する「オバンバ」と名づけられたゾンビが
じつは若い綺麗な女性ゾンビだったということ!!


た、たしかに・・・このおっぱいは、おばちゃんのそれではない!!

201410132243379a3.jpg

髪もよくみると白髪ではなく金髪・・・表情も憂いがある。


(; ・`д・´) 先入観って怖いぜ・・・!(`・д´・ ;)
「オバンバ」という言葉の響きと枯渇している遺体の見た目で
おばあちゃんと思い込んでいたという


(´・ω・`) 「バタリアン」というタイトルもオバンバやコールマンという名称も
日本の配給会社が付けたものというのは知ってたけど、いやはや・・・
アメカル映画祭に来なければきっと、ずっと気づかないままだたったよ。
それにしても・・・墓地に埋葬された遺体がまだ若い女性だったとは・・・
どのような経緯で亡くなったのであろうか・・・なんてこともかんがえてしまった。

それと捕らわれたオバンバの脊髄が微妙に動くこまかさとか
冒頭の騒動が起こるまでの見所の紹介とか・・・
坪井さんならではのマニアックな解説は為になりました!


*****************************************************************<*****/span>

いろいろとカオスな意味で感慨深い時間を終えて
せっかくだからとお店のメニューで気になってた品を注文。

豆腐と梅じゃこのスパゲティーが
めっさおいしかった!! ٩(*❛∀❛)۶・゚:✩ *:゚


150817_224004_ed.jpg

ヽ( ゚Д゚)ノ お豆腐でスパゲティーって斬新な発想すぎる!!
お豆腐が、かたすぎずやわらかすぎず、ほどよい食感だし、
梅じゃこもいいポイントになってるし。
名古屋ではこれがいつでも食べれるとかうらやましいぞ!!



***************************************************************************

終わってから坪井さんと少しお話しもできました。
1を聞くと10かえってくる、ものすごい映画パワーのある方でした!
またイベント参加して軽快なトークをお聞きしたいです。
次のアメカル祭が来年の1月とのことで。これまた紹介作品がわたしのツボ!
行きたいなあ。むしろこれから引越ししたら名古屋が近くなるのですが、
いろいろと予定が白紙・・・白石監督とのホラー映画部もかなり行きたい!


とまあ。こんな感じで。映画三昧三日間珍道中記は終了。

体調不良はほんと大変でしたが・・・逆に言えば具合いが悪かった以外は完璧でしたwww
道をまちがえたり迷ったりしなかったし。電車も乗り間違えがなかった。

9月は大事な用事で遠征しなきゃならないから、身体をなんとかして
また頑張ろう。


と、橋を渡って四国へ帰ったのでした。

150818_085947_ed.jpg











そもそもきっかけは・・・7月に「超コワすぎ!蛇女の怪」の鑑賞と、
舞台挨拶と、コワすぎ!ファンミーティングのために行った
名古屋のシネマスコーレからでした。

150719_160241.jpg


そのときにいただいたチラシのなかにアメカル映画祭の告知があったのです。
えぇっ、ゾンビ大学だって !?

(*´・ω・`)ノ 参加したーいっ!だってわたしはゾンビ愛好家!!

まじですから!!ゾンビと名のつくものはほとんど観てますよ。
そもそも幼少からずっと極度の怖がりでホラーが苦手だったわたしが
ホラー映画大好きに覚醒したきっかけは死霊のえじきでしたからね。

(`・ω・´;)とはいえ・・・そのためだけに名古屋に行くとか、無理無理無理っ!
(´・ω・`)さすがにあきらめなきゃ・・・だったのですが
状況が一転しましてね。
人生の転機がきちゃったんですよ、突然に。
なにがあったのか話すにはプライベートすぎるので控えますが
ともあれこれから引越しとか転職とかするんで、もう諭吉ばしばし飛んでいくんで
それなら、予定してる必要予算内で旅行しちゃってもいいかなあって。
アメカル映画祭いっちゃおうって決めたわけです。

そしたらば、ツボな映画が目白押し連日になったので、17日の1日だけの旅行のつもりが
三日間にwww とんでもなく数奇な数珠つなぎとなったのでした。
後日、坪井さんに「運命にさからったんですね!」と、言われたのですが
いいえ運命にしたがったんです!(笑)
工藤の生き方は誰にでもはできないのよっ(笑)

そんなこんなで映画三昧珍道中の三日目は
昼間に109シネマズ名古屋でIMAX3Dのジェラシックワールドを観たぜっ!!
シネマズのIMAXスクリーンでけえっ!いやはや迫力ありましたわ・・・
一作目とつなげているのがにくい演出!初代のBGMに胸が踊りましたねぇ。
IMAX3Dで観たいとおもってたから、名古屋にちょうどあったのはラッキーでしたね。

ちなみにヴェロキラプトルがけっこうお気に入り。
「行くよーっ!いっくよーっ!」って感じではりきって走ってたのがかわいかった。

10177f85.jpg

しかしシネマズのある建物って、なんでもあってすごいね!また遊びにいきたい。
オムレツ食べたらおいしかったし。





てか、シネマズの方向から移動したら・・・
ナナちゃんに会えた!((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ナナちゃん!ひさしぶりっ!

150817_173540.jpg

おリボンつけてもらったのね、女の子だもんね、よかったね、よかったねっ。

150817_173528.jpg


***************************************************************

前置きがながくなったので、アメカル映画祭とゾンビーバーのレポは後日。
せっかくだから、わたしなりのゾンビ談義も取り入れて書きます。

それにしても・・・この旅行の三日間で観た映画というのが・・・

【15日・広島】
コワすぎ!最終章
オカルト
『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!FILE-01 恐怖降臨!コックリさん』
『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪』

【16日・名古屋】
野火
東京フィスト


【17日・名古屋】
ジェラシックワールド(IMAX3D)
ゾンビーバー


見事にぜんぶ暴力的な映画ってどういうことだ !?

これもまた数奇な数珠つなぎwwww ほんとに偶然なんです。


ともあれ。四国民なのでシネマスコーレのことは知らなかったわけで・・・
知るきっかけになったコワすぎ!に感謝です!

前述で身体の不調を言いまくりましたが
夜からはほんと落ち着いてて、ちゃんと映画は観れたんですよ。
ある意味たくましいですよねwww
シネマスコーレのすぐそばのコンビニのシソ巻きチキン・・・うまかったなあ。
あと、同じくスコーレの近くにあった定食屋の玉子丼もうまかった!

150816_133957_ed.jpg

体調の関係で玉子にしたんだけど、うまかった。今度いったときに、お肉の定食を食べてみたい。
あ、名古屋といえば味噌煮込みハンバーグも食べたい!

※野火の感想ページではさすがに食べ物の話しは自重しましたので。

さて。名古屋の滞在を二日間にしてまでシネマスコーレに向かうほど
塚本晋也監督の作品は大好きです!役者さんとしてもすごく好きです。
今回の特別上映はぜんぶ観たかったさ!ヒルコ妖怪ハンターも観たかった・・・(T-T)
と、とにかく16日は、野火のあとで上映された東京フィストを鑑賞させていただきました。

426x600-2009090100006.jpg

1995年の作品ということで。塚本監督、若いっ!!
しかしまあ、この作品を映画館で観れる日がくるとは・・・感無量!!
くすんだフィルムにときめきましたよ!(><) シネマスコーレさんに大感謝です!

都会派暴走活劇といいましょうか。拳と拳、恋と恋、肉体と肉体、すべてがぶつかり合っていく。
けっこういい暮らしができるほどのステータスを持った会社員の男とその婚約者。
それなりに順調だった生活の中にプロボクサーになった高校時代の後輩が現れて
そこから三角関係へと発展していく。それも一筋縄じゃいかない方向へと・・・
男と女と男がわちゃわちゃしてるだけなのに、なんでこんなに面白くて
なんでこんなにバイオレンスなのか・・・とにかく痛いシーンが多い。
それはヒロインが「わたしのために争わないで!」というお姫様タイプではなく
「もっとしっかりしろやあああっ!」という男前女王だったからですね。
藤井かほりさん、目元がキリッとしてて声も低めでかっこいいなあ。
キスされて「なめるなよ」のひと言で相手を威圧するとか、この人にしかできませんよ。
たとえば片岡礼子さんとか、こういうタイプの男前美女ってすきです。

最初の「やさ男と美女と野獣」が「野獣と野獣と野獣」になって、それだけじゃとどまらない
「猛獣と猛獣と猛獣」へと変貌してしまう展開の疾走感!
惜しみなく流れる血、崩壊する顔面、無駄に傷ついていく皮膚の表面・・・
時折りはさまれる憂いと放心をおもわせるスタイリッシュな切り取り画面のセンスの良さ
彼らはこの街で生きてこの街でなにをつかむのか・・・

6月の蛇あたりから、塚本監督の役者としての存在感のかっこよさに魅かれていて
どちらかといえば素朴な顔立ちのこの人がなぜスクリーンではここまで栄えるのかと
ずっと不思議だったのですが、ようやくわかった。目ヂカラがすざまじいんだ!
上目遣いに睨む目の貪欲な鋭さは天下一品です。それと声がいいよね。


なんていうか、野火を観たあとに過去作品を観ると感慨深いものがありました。
こんなに好青年な年齢のころから映画をつくっていて
そしていまもまた映画のために駆け抜けてる・・・。塚本監督、かっこいいなあ。