国内旅行を終えた一行は、ブラジルのサルバドールに向かいました。
その後サルバドールを経由して、シャパーダジアマンチーナという場所に行きましたが、
今回はサルバドールについて。
ボンフィン教会にて。
サルバドールはサンパウロから飛行機で2時間くらいのところにある、
バイーア地方の港街です。かつてのブラジルの首都です。
1570年代ここでは砂糖産業で発展し、その際の労働力確保のためにアフリカから黒人の方々が連れて来られたという歴史があります。
黒人のローマと呼ばれるサルバドール。
ブラジル初の黒人奴隷たちが立てた黒人のための教会もあります。
私が今まで訪れた街の中でも3番以内に入るくらい好きな街だった。
しかし治安は悪いのであろう。
50メートルごとに警察官がいて、監視している。
警察官の警護に安心することなく、ここは気を引き締めていこうと相棒Gと約束。
携帯を出してパシャパシャしないことや、むやみにクレジットカードを使わない。
ブラジルはスキミングの多い国なので、用心には用心を重ねる。
安全対策はしすぎて悪いことはない。
こういう意識がしっかりと育ったのは、JOCVになったからです。ありがとう訓練生活。
ということであまり自分たちの写真はないけど、
あの街の豊かな彩りは忘れないでしょう。
しかしながら、街中がかっこいい。
音楽に溢れ、
リズムが流れだし、
独自に発展したアフロブラジリアン文化で埋め尽くされたサルバドール。
ちょうど私が行ったときは2週間後に行われるカーニバルに向けて練習しながら、こうして練り歩いている集団がたくさんいて、とてもにぎわっていました。
街にはオシャレなアフロヘアにした黒人の人たちが溢れていて、
ボディコンみたいな恰好や柄に柄を合わせて着ていても、
それが自分に合っていると彼らは自覚しているんだろう、
それがまたカッコいい。
堂々と颯爽とブラックであることをある種の誇りとして生きている人ばかりに見えました。
ある種の憧れというか、どうやっても私があんなピチピチの派手な色の服にアフロヘアをしたところで恰好がつくわけではないので、私は私らしくなんだけど、もう羨ましすぎました。
誰のまねでもない唯一無二感をとても感じる街でした。
中でも私の心を鷲掴みにしたのはやはりブラックブラジリアンカルチャー。
カポエラ。
カポエラは音楽に合わせて踊っているように見せかけて、白人にばれないように、いざ戦いになった時のための自己鍛錬術でした。
街の広場では練習している人もいました。
カンドンブレー。
カンドンブレーはブラジルの民間信仰でキリストの強制改宗に伴い独自に発展したといわれています。キリスト教やインディオの影響をほぼ受けてないので、独自の神々がおり、神話があります。神様たちはオリシャと呼ばれており、オロルンがイファ(運命)とオバタラ(天)とオドゥドゥア(地)を創ったそうです。オバタラとオドゥドゥアには2人の子供がおり、オシャラ(天の光)とイエマンジャ(海)で、この2人は偉大なる父と母で、ここからほとんどの神が生まれたそうです。
なんだか日本書記に似てる。
ミゲルサンタナ劇場というところで、これらのショーを見ましたが、圧巻でした。
写真はとれなかったですが、もう一度みたいショー。
深く掘り下げるとカポエラの初期の動きにはカンドンブレーのニュアンスが入っていたということを知ることができたり、カポエラの前にやったショーでは、サトウキビをもった男性の力強いダンスが披露されて、植民地時代の砂糖産業の奴隷制の特色が色濃く出ていておりとても興味深かった。
サルバドールに滞在したのは土曜の夜ということで、広場は地元のバンドが演奏!!
てことで、体動いちゃうよね。
踊るよね。
上手にサンバステップを踏んでたおばさんにステップを教えてもらった。
やはり黒人の方と黄色人種の骨格は少し違うので、真似てみても本物にはなれない。
悔しい。
次の日も、音楽。
Teatro gamboa novaという小さな劇場でライブを聴きにいきました。
JosyAra と Giovani Cidreiraっていうおそらく地元のアーティスト。
ポルトガル語全然わからなかったけど、心地よいギターの音に包まれて、温かな時間を過ごせた。
音楽はいいですね~。
世界を救うのは音楽だと思います。
サルバドール、警察官の多さに最初から最後までビビッて気を抜けなかったけど、
陽気なブラジリアンたちのおかげで、
よく食べ、よく聴き、よく踊り、
5感が大満足。
ほんとにほんとに大好きな街になりました。