ここ数年、自宅から車で10分位の釣り場に通う内に
様々な釣りをする先輩方と顔見知りになりました。
悠々自適
この言葉がピッタリ嵌まる年金生活達です。
私がキスやカワハギ等を釣っていると
遠くの方に見慣れたシルエットの釣り人が現れ
ゴツい竿から垂らしたタコテンヤで
岸壁をなめるように足元を探りながら歩いている。
私は「タコ親父の◯◯さんやナ」と呟く。
しばらくすると
彼がゆっくり近づいてきて「おはよー、釣れたかぁ?」
私「おはよー、あんまり釣れへんワ」「タコはどう?」と訊く
彼「最近、よぉ釣れるで。ちっさいのが二つや!」
どうやら今朝も新子のタコを二つ釣ったらしい。
私と近い距離で雑談する間にも、彼はタコテンヤを揺らす。
「▲*?$~!」
彼が聞き取れない声を発しながら
それまでの柔和な表情を一瞬で緊張した男の顔に変えた。
そして彼がタコを釣った。
私の真横でタコをポンと釣りよった。
彼は、釣れたタコをコンビニ袋に入れて袋の口をギュッと閉め
それを胸ポケットに収めながら「今年はコウイカが遅いのォー」
と言い残してタコテンヤを揺らしながら去ってゆく。
渋い! 渋すぎる! タコ親父メッチャ渋い!
てコトで、私もタコ釣りをやってみました。
竿とタコジグを買い、ネットでタコ釣りを下調べして
いつもの釣り場でやってみると
釣れました。
初挑戦で一時間やって4ヒット、2ゲット。上出来、上出来。
面倒な下ごしらえと茹では私の役目。
家内が料理してくれて、タコづくし。
刺身、茹でぶつ、タコ酢、唐揚げ、タコ飯。
これで私もタコ親父だ!