徐々に態度がエスカレートして行きつつあった境界例子に対して、矛盾点や非常識な点を僕は指摘して行きました。


その頃は境界性人格障害なんてものの存在すら知りませんでしたし、出逢った頃の素直で優しい境界例子の方を「本来の姿」だと思い込んでいましたから、


「境界例子は何か勘違いをしている。ひょっとしたら僕も境界例子について何か勘違いしているのかも?お互い勘違いをしたまま仲たがいをするのは善くないから、勘違いなら解いておこう」


と思ってしまったのです。。。




例えば、歳上の人間(=太郎)に対して上から物を言う態度とか、酷い言葉とか、攻撃的な点とか。そういった常識外れな点を、その場その場で指摘していったのです。


「なんでそんな酷い言葉を使うの?そういう言葉は"敵"に対して使うものだよ。しかもそんなに攻撃的な態度だったら、こっちも人間だから腹が立ってくるし。こっちは楽しくやりたいって何度も言ってるんだからさ、君のそういう振舞いは善くないよ。」


こんな感じです。




すると境界例子から

「あんたみたいな"言うことを聞かない人間"は初めてだ!」

と返ってきた事がありました。



僕は、"それは社会人として善くないと思うから直した方がいい"点を指摘して、"お互いになるべく楽しく過ごせるように歩み寄ろうよ"という提案をしたつもりでしたので、それに対しての返答としては、とても奇妙なものに感じてしまいました。


普通なら、「そう言われたらそうよね、私もついつい言い過ぎちゃったわ。ごめんね、次からは気をつけるね」的な返答になると思います。それが「あんたみたいな"言うことを聞かない人間"は初めてだ!」だったのですから、疑問として残るのは当然ですよね。


ですから、「それってどういう意味かな?」と聞いてみました。



すると境界例子がボソッと一言。。。

「もっと若い時期だったらやり易かったのに。もう歳いっちゃってるから固定されてるのよ!あんたはダメだ。」



まったくもって意味不明な返答でした。。。




しかし、境界性人格障害と、その症状の一つであるサディズムを理解すると同時に、この謎は解けていきました。


なぜ、そのような態度や言動を取ったか?理由は以下になります。



(1)高圧的な態度を取り続ける事によって、自分が太郎より"立場が上"という位置づけを明確にし、根づかせる。



(2)自分の思った通りに動かない場合は、高圧的に完全否定し、その上、酷くて汚い言葉で激しく叱責=徹底的に傷つける。



(3)対人は傷つく事を恐れる為、境界例子の逆鱗に触れないようにビクビクするようになる。



(4)対人は怒られるのを恐れるあまり、何か考えたり行動したりする前に、必ず境界例子に"どうしたらいいか?"を聞いてくるようになるまで躾をする。



(5)ちゃんと聞いてきた場合は、

「それはこんなにあなたの事を考えてあげての事で~~」とか、

「もぅ、そんな事も分からないの?これはこうこうこうして~~」と、

上から(←あくまでも上から)、恩着せがましく、しかし優しく答えます。



(6)大抵の人は、激しく叱責されるよりも、優しくされる方を選ぶようになる。


(7)調教が完成し「主従関係」が出来上がり、簡単に対人を操作できるようになる。



というわけです。



気が弱かったり、知能が低い人でしたら、この手で調教されてしまうと思います。ボーダーの取り巻きを見れば分かりますが、大体は"マザコン"ぽくて優柔不断(←他人に流されやすいタイプ)だったり、頭が悪そう(←物事の本質や善悪等をよく考えないタイプ)だったりしますから。


この調教時の叱責は本当に酷いもので、気の弱い人が受けたら、取り返しのつかないダメージを負う事になると思われます。

境界性人格障害の文献を読むと「相手の人格を破壊するような激しい"こき下ろし"」とか「境界例の攻撃に悩み自殺してしまう被害者」とかが出てきますよね?

激しい叱責はボーダーの自己投影の場合もありますが、相手の人格を破壊してしまうような強烈なものの場合は、この「調教」である事がほとんどだと思います。受けた相手が自殺してしまうくらいの叱責ですよ?ボーダー被害者以外の皆さんは、それがどんなものか想像がつきますか?そんな叱責は受けた事がないでしょうから、きっと想像する事も出来ないと思います。




僕は、明らかに境界例子の言動や態度の方が異常だと認識していましたし、激しい叱責も恐い(←嫌な思いはしました)とは感じませんでした。「なぜ頑なに"常識を逸脱した行為"をするのか?」と「なぜその"異常行動"を取る自分をそこまで正当化できるのか?」が疑問でしたので、「一般常識や正義感についてどう思っているのか?」を何度も何度も質問し続けたのです。

と言いますか、途中からは「境界例子の悪い所を指摘してあげて、ちゃんとした社会人になれるように直してやらないと可哀想だ」と思っていました。



ですから境界例子は、僕には調教できませんでしたので、"主従関係"は成立せずに済んだのでした。



神経症の症状がキツいボーダーは真性のサディストですので、現在被害を受けている方は「調教」されないように気をつけて下さいね。調教されてしまうと「供依存」へと堕ちていきますので。


つまりこの"調教作業"は「供依存」(=ボーダーに取って都合の良い人間)を作り出す為に、徹底的に行われるものだという事です。

一部のボーダーは、知的障害者や身体障害者の方々のような、弱者ではありません。人格(人間性)に問題があるのです。一部のボーダーは、"主従関係をどうすれば築く事ができるのか?"そこまで考えて行動できるのですよ。そう、知能は一般人よりも高いのです。





●ちなみにボーダーの会話が意味不明なものになりがちな理由をここで説明したいと思います。


「もっと若い時期だったらやり易かったのに。もう歳いっちゃってるから固定されてるのよ!あんたはダメだ。」

と、僕は言われたわけですが、普通の人の会話なら



「もっと若い時期だったら"○○○を"やり易かったのに。もう歳いっちゃってるから"△△△が"固定されてるのよ!あんたは"□□□だから"ダメだ。」


となります。そうです、会話の中で一番重要で、明確にしておかなければならない「目的」や「対象」や「理由」がカットされている(または曖昧な表現になっている)のです。"言っている意味が全く分からない"との、悪い意味で定評があるボーダーの言葉ですが、その理由は"日本語として欠陥があるから"です。




だいぶ時間が経ってからですが、それに気づいたのできちんと指摘し、そういった"カットした表現"を使われたら、



「そっちがマトモに会話をする気がないのだから、こっちもマトモに聞く必要はないよね。」


という対応に切り替えました。


すると、

「分からなかったら聞けばいい。」

と境界例子に言われましたので、


「聞かなくても分かるように最初から分かり易く言えばいい。相手に気を遣うとはそういう事だよ。君は"私は気遣いの出来る人間"って自分で言ってるんだから、気遣いくらいは出来るんだろう?まぁ、俺は君が気遣い出来る女だとは思ってないけどね。少しは相手に気を遣った方がいいよ。普通の人は聞き返さなくても、一回のやり取りでちゃんと会話できるんだから。」


と返してみると、、、



「なんであんたは私の言う事を素直に聞けないの!」


と、やはり激昂しました。





ここで「そうか、分からなかったら聞けば良いのか。」と思ってしまう方は、"供依存体質"だと思われます。聞けば聞く程、ボーダーにとって都合の良い事を刷り込まれ、蟻地獄的に供依存の道に堕ちていきます。ボーダーの分かりにくい会話や文章は、「刷り込みの手段」ですから、聞く耳を持たない方が良いと思われます。



常識的に見て、この場合は、異常なのは明らかにボーダー側の日本語なのですから、きちんとした日本語を話すように躾られなければならないのはボーダーの方なのです。