こんにちは。梓みきおです。今回は「10m障害走」を紹介します。

 人間の陸上競技でもおなじみの「ハードル走」をロボットでやっちゃおう、と始まったこの競技。「5m走」と同じコースを使うのですが、5m走のゴールラインだったところにパイロンを置き、折り返して10mのコースにしたうえで、高さ2cmのハードルが置かれます。
 ハードルは往路と復路に2つずつ、ロボットを走らせる人が好きな位置に置けるのですが、今回からこのハードル(高さ2cm)の「厚さ」が5mmに増やされました。

 

アスリートCUPジャンプ&ハードル


 あれ? ハードルって“またぐ”ものなのに、高さじゃなくて厚みを増やしたの? と不思議に思った方、鋭い!

 じつは前回までのハードルは厚さが1mmほどのプラ板で作られていました。厚さはほんの少しですが、ロボットにとってはつまずく可能性がある高さだったので、ハードルを倒すと不利になる、と想定されていました。

 

アスリートCUPジャンプ&ハードル


 しかし、近年は二足歩行ロボットも進化してきて、1mmくらいの段差はものともしないロボットが増えました。いつまでもハードルを低く設定していてはロボットの進化も止まってしまうということで、今回から高さはそのままに、厚みを増やしたのです。

 

 

上 前回までのハードルの厚み
下 今回のハードルの厚み

 5mmというとほんの少しな気がしますが、ロボットの身長はだいたい40cmくらい。ロボットが160cmの人間になったとすると、単純計算で2cmの段差にあたります。

 けっこうちゃんとした段差で、注意していなければつまずきそうでしょう?(しかも急いで早歩きしてる足元にあるんですから!) 今までと同じ気分で踏むと、転んでしまうかも!? 二足歩行ロボットたちがどうやってハードルをクリアするかが見物の競技です!

 見ていただいていても楽しい競技ですが、もし二足歩行ロボットをお持ちなら、参加していただいたほうがもっと楽しいこと請け合いです。

 ロボット・アスリートCUPの日程は11月25・26の2日間ですが、10m障害走は26日のみの開催なので注意してください。会場は小田急線本厚木駅から徒歩5分の「アミューあつぎ」。詳細はホームページで!

ロボット・アスリートCUPホームページ
http://www.robotyuenchi.com/athlete-cup2017_2.html