何度か書いていますが、改めて、
今までの経緯とかも含めて、
高校生と私が何をしているかを、まとめておこうと思います。

本、書けるよ。たぶん・・・ってくらいのボリュームです。
いよいよ、表舞台に出るので、ここまでの物語をまとめます。
といっても、全部は書けない…ので、とりあえずの物語です。

私が住んでいるのは、愛知県の扶桑町という小さな町です。
隣に、江南市という、結構大きい市があります。
高校が、私立1校、公立4校あります。

そこを舞台にした物語。

私たちの団体名は
「江南市中高生スクエア」完全なる、
個人の団体ですが、江南市とつけちゃってますw
メンバーは、ほとんど高校生。
大人は、私と、江南市の市議会議員、山としひろ君のみです。

はじまりは、facebookでした。
愛知ボランティアセンターの活動で出会った
江南市にある私立の高校、滝高校に通う女子高生が、
保護者に向けて、被災地の状況について話をしたら、
相当評判がよかったというフィードを見かけました。

そして、あ、これは、
その高校だけにとどまらせるのはもったいないなと思い、
「江南の大きな会場で、お話とかできないかな?」みたいなコメントをしました。
そしたら、彼女が、やりたーい!と、かなり乗り気だったのを覚えています。

「高校生が考える震災」こういうタイトルをつけたら、
おもしろいイベント、できるかな。みたいな。
そして、そこから、どうやったらできるかなーと、考えました。

幸いにして、私の高校の同級生に、
前述した、江南市の市会議員、山としひろ君がいました。彼を巻き込めば、何かできるんじゃないか。
なんて思って。

そして、第1回目のMTGが、4月24日。3人でやりました。
夏休み前くらいに、他校の生徒も一緒に、現地に行って、
その感想みたいなのを発表する場を、江南市民祭りでできないか。
みたいな感じでした。

そして、山君のつてで、江南高校の校長先生に、
一緒に、何かできないかの相談のお話に行ったり、
市民祭りの主催団体である、
商工会に、高校生ブースを出せないかの相談に行ったりしました。

さすが、市議会議員です。つながりがあるあるw

しかしながら、なかなか、行くとなると、どこの予算で、
どのように動くのがよいのかとか、どうやって選考するのかとか、
ストーリーがなかなか浮かばなかった。

いつだったか、そんななか、高校生が強く言い始めたのが、
「楽しくやりたい!」ってこと。
そして、そのために、できることは、
「牛タンカレー」を江南市民祭りで販売できないか?って。

高校生が、牛タンカレーを作ることで、
実は、江南市の名物に「江南カレーうどん」というのがある
江南市の活性化にもつながり、
牛タンが名物である、被災地、仙台を結ぶことができないかって。

あぁ、なるほど。

結局、純粋に、楽しくやらないと、普通の高校生が巻き込まれてこない。
意識が高い高校生は巻き込まれてくるけど、そうじゃない高校生を巻き込むのが、
いかに大事か。ということを、がーっと、説明されました。

ごもっとも。こういうところの鋭さと、勢い。
これが高校生と一緒にプロジェクトやる魅力ですね。
会社じゃ、まず見られないw

でも、飲食は、私は正直本当に怖かった。
何かあってからでは、取り返しがつかないから。
それも、彼女に言った。協力者を見つけないと、難しいよーって。

それでも、やりたいわけだから、
彼女なりに、うごきはじめた。
まぁ、私もやるしかないって、覚悟を決めました。

学校内でメンバーを募集し、
滝学園の文化祭でも牛タンカレーを出すことの了承も得てきた。
メンバーも10人以上集まり、顧問の先生も決まり。
売上も、ちゃんと寄付できるよ!みたいなことまでとりつけてきた。

文化祭が、9月17・18日ということもあり、
10月6・7日の江南市民祭りの前哨戦だ!ということで、
かなりどんどん進んだ。。かに見えていました。

そして、夏休みもはじまりそうなころ。

牛タンカレーの材料とかが、なかなか決まらない。。

いろんな人に相談を開始。

確かに、難しいよね。。
牛タン、値段高いし、そして、調理法も難しい。煮込むってのも、どうやってやるんだ?
みたいなところもあり、こっちは、なかなか進まず。。

そして、言われたことが、ある方からの一言。
「レトルトにすれば?」

この一言は、なかなか、こっちとしても、衝撃でした。
改めて、そういう手もあるんだけど、
ちょっと、なんか嫌だなーとか思うところもあり。
作ってる感じがしないし。

でも、衛生面で考えれば、問題ないわけで。

しかも、もう夏休みも終わりごろ。
どう考えても、レトルトじゃないと、間に合わない!!

ということで、レトルトの牛タンカレーを仕入れることを考えるわけです。
仙台の業者さんで、牛タンカレーを販売しているところを、
ピックアップして、お電話ですね。

私は、リストをあげただけです。
楽天で「牛タンカレー 仙台」ってひいて、
リスト作って、高校生になげました。

このころから、もう一人男子高校生がMTGに仲間入りします。
それまでは、ずっと3人だったんですけど、
私が、せっかくだから、もう一人くらい、高校生連れておいでと言ったら、
女子高生に、巻き込まれ、優等生タイプの男の子がやってきました。

その子が、いろんな会社に、電話してくれました。
はじめは、何社かお断りされました。

でも、そもそも、そうやって会社に電話をして、
趣旨を伝えること自体が、彼にとっては、はじめての経験。
すごく緊張しながらも、やったんだろうなと思います。
OKをもらえたときには、本当に喜んでいました。

そして、今回協力いただく会社は、
http://www.rakuten.co.jp/tabetettei/
こちらに決まりました。株式会社 ライフ です。

仙台にある会社。
これを購入するだけで、向こうにお金がおちるわけだから、
それが経済支援になるよね!ってことで、こちらに決定。
あとは、ご飯をどこから仕入れるか。。とか動いていました。

同時に、夏休み中に被災地に行きたい!という女子高生、
今回ご協力いただける会社も含めて、訪問したいね。
という話をしていたわけで。

とはいえ、私は、塾講師なので、夏期講習でいけるわけがなく。。

そして・・・結局、山君が連れていくことに!

いや、すごいですよね。
ここで、行ってくれる山君は、素晴らしいと思います。
なかなか、高校生を被災地に連れて行った市会議員は、
日本でも少ないんじゃないかと、私は思うわけですよ。しかも、個人的にw
自分の子供でもないのにw
ということで、さっき書いた男子高校生と3人、被災地を3日間回ることになります。

そして、その計画を立てている最中に、衝撃の事実が発覚します。

なんと、市民祭りの母体である、商工会でOKが出ていた(と、思っていた)
牛タンカレー、保健所では、NGメニューでした!!!!

何が原因かは、わかりません。
私は、ヒ素カレー事件じゃないかという説が大きいと思うのですが、
ご飯ものは、NGとのこと。

確認が~。。
ぎりぎりだったのが、まずかったのは、確かでしたけど・・・。
この時は、あせったなぁ。。

そして、山君と相談して、OKのメニュー一覧を共有してもらって、
そして、その中で、ライフさんにおいているメニューを探して。。

そしたらですね。。。

ありました!!!

「中華そば」!!!

と、いうことで

「牛タンラーメン」!!!

これなら、いけるんじゃん!!!と。

ライフさんに、男子高校生が電話・・・OKが出ました!!!

ただ、気持ちがカレーに動いている、女子高生かなーとも思ったので、
「文化祭は、カレーでもいいよ。」と言ったのですが、

彼女が、きっぱり、
「江南市民祭りと同じものじゃないと、前哨戦じゃないから、いいですよ。ラーメンで。むしろ、そのほうが、ご飯とか考えなくていいですし」

物分かりがいい子です。本質をとらえている。

ということで、牛タンラーメンに急きょ決定。
ライフさんが決まった瞬間に、もちろん楽天で買い物をしていて、
私は、たまたま、ラーメンも買っていたわけで、試食をだれより先にしましたw
テールスープ、おいしいし、麺ももちもちで、いい感じ♪

基本的にカレーよりラーメン派の私にとっては、
これはこれでうれしいことでしたw

そして、3人は東北ツアーへ。
ライフさんだけではなく、
石巻でやっている、高校生カフェや、ピースボード、
山君のおかげで、仙台の議員さん、気仙沼の議員さんに連れられて、
被害の大きかった地区へも連れて行ってもらうことができました。
これは、私もうらやましかったですね。
社民党パワーですね。
このときばかりは、政党政治をばかにしてはいけないなと思いましたw

お盆があけ、
さー、まきをいれて、牛タンラーメンに走り始めました。
具を、どうするのか、どうやって作るのか。

具は、愛知ボランティアセンターの皆さまが、いろいろと提案してくださいました。
愛知ボランティアセンターでは、石巻の牡鹿半島、十八成浜で、毎週、お弁当を作っています。
そのリーダーの方々が、いろいろと、提案をしてくださいました。
自腹で購入して…。本当に、こちらも助かりました。感謝です♪

そして、私はまた、高校生に指令をだしました。
協力してくれる、ラーメン屋さん、探しておいでって。

そしたら、本当に見つけてきました!

小さな小さなラーメン屋さん。
私も、入りづらいくらいの、カウンターしかないお店。
そこに、さすがに一人じゃ入れなく、
もう一人のメンバー女子高生を連れて、ラーメンを食べて。
そのあと、あのぉ・・・と、声を店長にかけたそうです。

そしたら、いいよー!と、言ってくださり、試食会が開催されました。
店長さん、陸前高田に震災後に行っており、
何か震災に対してやりたいと思っていたとのことでした。

ちなみに、男子高校生、来来亭で玉砕していますw
交渉力になかなか自信がつきませんが、彼も確実に成長しています。

8月31日。
夏休み最終日に、メンバー9人、
ラーメン屋さんで、試食会です。
衛生面で、何に気を使うかとか、鍋のお湯は、いつ返るかとか、
いろーんなことを、しっかり教わってきました。
具材もここで、いろいろ、あれは?これは?と決めたようです。

同時に、実は、夏休み入ったくらいに、
江南高校も、ぜひ、一緒に何かがしたい!
と、お返事がいただけました。

そして、江南高校の男子高校生も、MTGに参加してきます。
ただ、江南高校、10月6・7日が市民祭り・・・
でも、9日からテスト!!なんですよ。

そんなぁ。。。って感じですよね。
わたしでも、参加しないわぁって思っちゃうw
なかなか、まわりに声をかけるけど、メンバーが集まるわけもなく。
ってかんじでした。

ただ、ここまで広がっている以上、
改めて考えなきゃいけないなと思っていたこと。

「寄付先」

実は、これ、結構あいまいにしてきていた。
どうしようか、いろいろと考えあぐねていたのだ。
といっても、そんなに売上がでるとは思えないけど、
それでも、広げるなら、明確にしておきたい。

さかのぼること、7月3連休後。
私が法事で長崎に行き、
そのお土産を女子高生に渡しに行ったとき。
(これも、牛タンカレーのレトルトだったんですけどねw)

彼女は、言いました。

「高校生による、被災地ツアーをつくりたい」
「ボランティアじゃなくて、ツアーを」

あぁ、なるほど。。またでた、このフレーズTO自分。

当たり前なんだけどさ、純粋に、がーっと言われたときには、
私、あー、そうだよなーって、すごい思うわけですよ。

結局、被災地から遠い愛知県、どんどん風化がはじまっている。

そんな場所だからこそ、
みんなで、東北行って、おいしいもの食べて、
そして、観光もしてってやったら・・・

それだけで、被災地に気持ちが向くんじゃないかって。

被災地にお金もおちるわけで。

正論。

これを、ずっと気にかけていた。
私も、ツアーを作ることは賛成。これを形にしたい。
とはいえ、これも覚悟がいることだというのはわかる。

でもさ、覚悟を決めるしかないんだよ。
ここはさ。だって、やっぱり、思ってることは、実現するってことを、
大人が見せてあげたいじゃんねぇ。
私、できないことない気がするんだもん。と思って。

ということで、描いた、
市民祭りの次の目標設定。

3月に、江南市から高校生が行く被災地ツアーを作る!!

これにしました。
そのための資金に、今回の売り上げをあてることにします。
もちろんそれだけでは足りないから、
そのために何ができるか、一つ一つ考えながら、動いていきます。

自分たちの旅行資金を集めるって!?って、批判が出るかもしれません。
それでも、私はこれが、結局は被災地支援につながることなんだと思います。
私たちよりほぼ確実に長く生きる彼女、彼らが、被災地に行き、感じることは、
結局、さらに支援の期間を広げることにつながるはずだから。

これにした瞬間!?でもないですが、

東北ツアーを売りにしたら、少しずつ人が集まっているという報告が、
江南高校の子からあがってきました。

そりゃー、そうです。
修学旅行みたいなもんですよ。
しかも、他校の生徒と!
楽しいに決まってますよねw
私が高校生だったら、ぜったい参加したいっ!って思う。

そして、これからの計画書を作成し、
前回のブログに書いた、古知野高校へ訪問。
そして、今日は、尾北高校へ行ってまいります。

これで、江南市、全部の高校にお声がけをしたことになります。

どんな結果になるか、
これから、どうなるか、わかりません。

ただ、私は、今、とても楽しいし、被災地支援って言っているけど、
彼女、彼らの教育も含めて、やっているんだなーと毎日感じます。

はじめての表舞台。

滝高校 文化祭
9月17日、18日
すでに食券180枚完売 一般分50枚を残すのみ!
9時には、私も行こうと思っていますが、この日は、見守ることしかできません。

江南市民祭り
10月6・7日
両日300食販売します!よければ、いらしてください♪
10時くらいオープン予定です。
この日ばかりは、私も一緒にラーメン作ります★

http://www.city.konan.lg.jp/event/simin_fes.html


きっかけは、女子高生との出会いです。

それが、巻き込み巻き込みで、ここまできました。
本当に、ありがたいことです。

これが、どこまで広がるのか。

とはいえ、やりたいことは彼女たちが決めることです。

私は、それをサポートするだけ。

この活動の話をしたとき、ある方が、言ってくれました。
「君みたいな大人がいないといけないんだよー!」って。

そうなんだろうな。

もう一つ、女子高生がよく言うこと。
「高校生の夢を語れる場所がほしい」

その夢を語る場所に、大人が入り、それを実現させる場を作ること。
そうすることで、もっと世の中、活性化するんじゃないかな。
なんか、そんなことを、最近は思います。

大人の発想力より直感的に、当たり前のことを言う能力。
それは、子供のほうが強くって。

私の次のやってみたいことの一つに、
この活動は、しっかりランクインしましたね。
小学生でも、できないことはないだろうから。
いろんなやりかたを考えようっと。

最後に、スペシャルサンクスってことで、ご紹介です。
特に、スクエアブログは全部読んでほしいです♪
もうね、毎回、笑みがでる。

○江南市中高生スクエアの活動についてのブログ
http://ameblo.jp/teens-square/
高校生のフレッシュなブログに、毎回いやされます。

○江南市会議員、山君のサイト
http://www.geocities.jp/yamatoshihiro2007/

○出会いのきっかけをくれた愛知ボランティアセンターのサイト
http://aichiborasen.org/

今後とも、皆様にご協力いただく場面が、
多々あると思いますが、何卒、よろしくお願いいたします!!

また、ブログで、ふらり報告しまーっす♪