最近はミシンだけで企業経営が成立つのかと思って、外野から心配しておりましたが、ブラザーさんはTV-CMを日常的に打出しておられまして、カラー・コピーが可能なFAX複合機「MY-MIO」、マイ・ミーオを盛んに宣伝しています(小林美央が出ているCMです)

良かった、自動編み機のCMが懐かしい、確か三浦友和が手編みセーターを受取る役で出ていたよう記憶する内容です。

ブラザーは月曜夜7時台の時間帯、夕食時のドラマが懐かしい。みんな若かったし、何か幸せ未満な日々が微笑ましかった。等身大の時間がそこにあったし、ミシンや編み機が複合FAX機に取って代わられた感じで、でもこれは一種の成長なのかな・・。

オグシオ解散も、発展的解消と表現されるのかも知れないですが、新たな出発(たびだち)もまた、成長には違いないのでしょう。

そろそろ、市街ではジョン・レノンの名歌唱「ハッピー・クリスマス」が巷に流れる季節となります。

こんな歌(CMソング)も・・・

“♪ガンバレ、ガンバレ、ジャイアント、あけぼの印(じるし)で、スタミナつけて、ファイトッ!ファイトッ!ジャイアント~・・”

これは、あけぼの印の魚肉ソーセージのTV-CMから。出演は、もちろん往年のジャイアント馬場です。馬場さんのCMは珍しいのでは・・?渥美清さんのCMも珍しいですが、エースコック・チャンポンメンのCMは大々ヒット作でした。

小さな女の子が一人、チャンポンメンを食卓で食べている。その場面、女の子と渥美清、二人だけの対話場面に於いて渥美氏から一言。

「美味しい?」

「うん・・!」

「・・良かったねっ!」

ただそれだけの、二人の一瞬のやり取りCM。

これは一世を風靡する、まさしく大々ヒットCMで、リハーサル撮りした一編があまりに良い出来映えだったので、本編に代わって採用されたらしい。当然に、渥美氏のアドリブに女の子が答えつつ即席麺を食べている光景が映されるのみ。

「美味しい?」

「うん・・!」

「・・良かったねっ!」

俳句のような、完成された世界をただ感ずる掌編です。

と、こんな大人の男に、やはりなりたいものと思う。寒い冬の朝が到来したら、清々しい朝の陽光に代わろう。木陰が要り様なら、木にも代わろう。

花火は「どん」と鳴る。男の心遣いは、「ぴょん」と成る。歳末が近づきます・・。