谷津バラ園:習志野市OBを再雇用 委託先にしわ寄せ、高齢者の給与減 /千葉 | 習志野在住40代のブログ

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谷津バラ園:習志野市OBを再雇用 委託先にしわ寄せ、高齢者の給与減 /千葉

 習志野市が退職した元市幹部職員6人を4月から「同市谷津バラ園」で再雇用し、市シルバー人材センターに長年委託してきた窓口業務などを任せ、これに伴い同園で働いてきた高齢者の給与が大幅に減らされることが6日分かった。センター登録者の給与は月約5万3000円から4割以上カットの約3万円となる一方、6人の給与は1人当たり月15万円以上。同園の運営は全額税金でまかなわれており、市民から批判を浴びそうだ。【橋本利昭】

 谷津バラ園は1988年にオープンし、年間約6万2000人が訪れる人気の施設。

 市によると、園の運営業務は開園当初からシルバー人材センターに委託され、昨年度の委託費は年間1100万円。センターに登録する高齢者2~13人が窓口業務や駐車場整理を担当してきた。

 ところが今年度は退職した部長級5人、次長級1人の計6人が再雇用され、休園の月曜日を除く週6日間、2班に分かれ3日間ずつ働く。これによりセンター登録者の勤務は春と秋の繁忙期が1日1~4人、それ以外は1日1人夕方2時間だけとなり、センターへの委託額は1100万円から800万円へ300万円減額。一方、6人の人件費は年間約1400万円で、トータルの人件費は同2200万円に倍増する。

 市によると年間約1700万円の入場料収入に対し、維持管理コストだけで年間約4000万円かかる。人件費も含めたトータルの運営コストは再雇用により膨張。赤字分は市が公費で負担する。

 市人事課によると再雇用は地方公務員法で認められ、6人は市職員(副主査)として最大5年間働ける。

 再雇用された元部長職の一人は「我々に選択の余地はない。センター登録者の職が減らされていたことは知らなかった」と話す。

 再雇用を決めた公園緑地課の中山二好(ふみよし)課長は「外部監査で入園料収納を公務員でない者が担当してよいのかと指摘された。センターは納得していると思っている」と説明。

 シルバー人材センター側は「景気などで採用の縮小や打ち切りはよくある。提示された条件で検討するしかない」としている。

毎日新聞 2011年4月7日 地方版