リリースイベント、おわりました。 | …

i am so disapointed.

Negiccoに興味を持ってから1ヶ月も経っていないのだが、今やこのグループを生んだ新潟という場所にすら関心が向いている状態である。

今朝、iPadにるるぶの新潟・佐渡版をダウンロードした。そして、その表紙にもNegiccoはいたのである。

新潟などこれまで縁もゆかりもなかったはずだが、実はスキー場には何度か行っていたようだ。つい今年の1月にも赤倉観光リゾートスキー場という所に行っていて、かなり風情のある宿に泊っていた。料理もとても美味しかったのだが、中でも白飯がものすごく美味しかったことが印象に残っている。いかにも米どころ新潟という感じである。

そして、るるぶを見ていると、長岡には国内最大級の花火大会があると載っていた。ここで思い出した。数年前に大林宣彦監督の「この空の花 長岡花火物語」というとてつもない映画を観て、その過剰さに圧倒されたのであった。あれもまた新潟だったのか。

そして、Amazonのおすすめに「猫なんかよんでもこない。」という漫画がヒットした杉作による新刊がいくつか表示された。漫画はあまり読まない私だが、この方の書く作品は大好きで、先日も「猫なんかよんでもこない。」の映画を観に行ったのであった。

知らないうちに新刊がたくさん出ていたので、3冊まとめて注文した。そこでこの漫画家のプロフィールも改めて見たのだが、なんと新潟出身であった。

いままで意識していなかっただけで、以外にも接点はあったようである。

それはそうとして、仕事の昼休みにツイッターのタイムラインを確認していたところ、Negicco関連の情報も流れてきた。

本日予定されていた幕張でのリリースイベントは当初はミニライブと特典会が2回行われる予定だったが、Nao☆、Kaedeの体調不良により、Meguのみによる特典会のみになったのだった。

そこでMeguとファンが「圧倒的なスタイル」を合唱することが急遽決ったのだという。インフォメーションのページにアクセスしてみると、歌割りが表記された歌詞カードが掲載されていた。

リリース週にメンバー3人中2人が体調不良でダウンという大ピンチがNegiccoを襲ったのだが、これを乗り切っていこうというメンバーとファンと運営の一体感、何て素晴らしいのだろう。

ピンチをチャンスにとはよく言うものの、実際、それはとても難しいことである。これを本気でやり遂げてしまうNegiccoというカルチャーに、改めて敬意を抱いたのである。

もちろん何か問題が起った時に、その原因分析だとか再発防止だとかを考えることはとても大切である。しかし、だからといって予定通りに行かなかったいまここをあきらめるのではなく、その状況の中でできる最高を目指すという真摯な努力、ここに胸が熱くなる。

この動きに呼応して、タワーレコード新宿店ではイベント開始時刻の16時からアイドルコーナーで「圧倒的なスタイル」を流すという。私もこの少し前から仕事場で「圧倒的なスタイル」を流していたのだが、アルバイト希望者の面接を入れていたことを思い出したので、中断を余儀なくされた。

イベントのこの部分は撮影が許可されたため、選ばれた目撃者によって、connie氏が「幕張の合唱」 と名付けたこの伝説の場面は、そこに立ち会うことが出来なかった多くのファンに向けて配信された。それはもう本当に美しくも感動的な出来事であった。

Meguのパート以外の部分をファンが歌うのだが、もちろんいつもの合いの手というかコールも行う訳で、つまりMeguが歌っている時以外はほとんどが休み無しという状態である。

すごい。

私は仕事を終えてからやるべきことを済ませ、電車に乗って渋谷に向った。タワーレコード渋谷店で開催される「リリースイベントおわりました。会」なるものに参加するためである。

そもそもリリースイベント参加は30日の亀戸だけを予定していたのだが、Nao☆とKaedeが体調不良でダウンという緊急事態に、よく分らない使命感にかられ、1日の錦糸町、そして3日の渋谷も参加することを決めた。

21時から会場に誘導されるということだったのだが、入口付近にはその前から参加者が多数集まっていた。これまで知っていたアイドル現場と比較すると、私からしても人生の先輩であると思われる大人の方が多く、しかもモード偏差値がやや高めという感じであった。キャップやTシャツやパーカーなど、Nrgiccoオリジナルのものを着用されているのだが、これが街で着ていてもまったく違和感のない、なかなかカッコいいものなのである。アイドルグッズというよりは、ロックバンドなどのそれに近い印象がある。

会場は地下のライブハウスのようなスペースであった。タワーレコード渋谷店の地下には、かつて飲食店だった頃から何度か来たことがあった。ひじょうに居心地が良い。まず、年上だと思われる方々が結構いらっしゃり、これがとても落ち着く。1990年代のクラブにいるような心地よさを感じた。お酒を飲みながら好きな音楽を共有する、あのとてつもなく楽しげな感じが久しぶりに甦った。

イベントに先立ち、Negiccoのマネージャーであるクマさんがステージに登場した。生で見るのははじめてである。動画で何度も見たあの人だ、とかなり興奮した。

今回の件について集まったファンに謝罪をするが、ファンはそれを温かく受け止める。そして、どこかユーモラスなクマさんの雰囲気や語り口調がとても和む。集まったファンの方々はそれにもう慣れている様子で、とてもアットホームで良い感じの空気が流れていた。

そして、ステージにMeguが登場すると、大きな拍手と歓声が起こった。

Meguはファンに感謝の言葉を述べるが、「1人消え、2人消え」といった言い回しや、いつもは黄色やピンクの棒を振ってくださっている方が青の棒を振ってくださっているというようなトークが笑いを呼んでいた。他のアイドルグループと同じように、Negiccoにもメンバーカラーが存在するということを、数日前にあるNegiccoファンの方から教えていただいたばかりだった。

そして、7月20日、8月20日に「夏の二大祭」が開催されることと、5月24日に3枚目のアルバム「ティー・フォー・スリー」がリリースされることが発表された。

その後、特典会となった。今回はハイタッチ会である。これまで私はリリースイベントに参加し、CDを買ってネギ券を手に入れるものの特典会には参加できずにいた。

Negiccoをちゃんと知ってからまだ1ヶ月も経っていないという浅さからくる引け目と、そもそも何を話せばいいかさっぱり分らないということがその大きな原因であった。

しかし、今回はリリースイベントの最後であり、Meguは途中からたった1人で本当に頑張っていた。だから、ここは素直に「おつかれさまでした」で良いのではないか。その確信があったから、今回は勇気を出して参加することにした。

Meguはファン1人1人に対して最高の笑顔を見せ、言葉を返していた。スタッフから超高速のハイタッチ会になると発表され、それすらが笑いを生む空間が大好きである。そして、超高速は話す内容が思いつかない私にとってはとても都合が良いことである。

ネギ券を回収する時、クマさんはファンの1人1人に謝罪をしていた。私はクマさんにも「おつかれさまでした」と言った。そして、Meguとのハイタッチになった。至近距離で見るMeguは本当に超絶的に可愛くて美しくて、魂を持っていかれそうになった。

ハイタッチが終ってもほとんどのファンはまだ会場に残っていた。本当に雰囲気の良い空間で、私もずっとそこにいたいと思った。しかし、翌日の仕事が早いのと、これから少しずつNrgiccoファンとしての自分をステップアップさせていこうという気持ちもあったので、今日のところはその場を後にした。

これ、リアルでNegiccoファンの仲間がいたりすると本当に楽しいのだろうな、と改めて思った。私はアイドルグループやJ-POPのアーティストとしてのNegiccoがもちろん好きだが、やはりNegiccoというカルチャーそのものにも強く魅かれているのだろうな、ということを改めて思った。

そして、何よりもついにネギ券を使うことができた。この達成感は今後、じわじわときそうである。

Negiccoに出会えて本当によかった。まともに知ってからまだ1ヶ月も経っていない、ど新規に過ぎないが、本当に1000%の純度でそう思っているので、今日はそう言うことを許していただきたい。



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