なんとあの、富田翔がガチャガチャを引いたぞ!
というのは10分前、
記者である私が富田翔に呼び止められた事から始まった。
富田『おい龍虎、俺はガチャを引きにいくぞ。よかったらお前も来いよ!絶対後悔させねぇから!』
そんなこと言われたら行かないわけには行かない。
私はすぐにカメラを取りに戻り翔さんの元へ駆けつけた。
そこで僕は言葉を失った。
『翔さんお待たせしました!翔さん?翔さん!しょ、、、、
、、、、。し、死んでやがる、、、。』
記者はまさかの出来事で五感を失った。
そこは何もない。
完全なる無。
そう宇宙はここから始まった。
なにがキッカケでどう始まったのか。
そんなことはどうでもよかった。
なぜ人は生き死んでゆくのか、
宇宙は創造と破壊を繰り返し
また私達の世界も多くの生命が誕生し亡くなってゆく
そう、
私達も宇宙の一部なのだ。
それを悟った瞬間、私はどこかへ吸い込まれる感覚を覚えた。
そしてまた意識を失った。
どうやら私は気を失っていたらしい。
『龍虎大丈夫か?いきなり昼寝なんてどうゆうことだよ!ほら、引くぜ、、、ガチャをよ、、、』
確かに見た。
彼のガチャを回す手は輝いていた。
これは奇跡を起こすに違いない!
ガチャを引いた瞬間、富田翔は転げ落ちた。
『し、翔さんどうしたんですか?』
力を使い果たしてしまったのか、私は不安になった。
しかし富田翔は起き上がり笑顔でこう言った。
『コロシヤ』
そう彼は宣言通り奇跡を起こしたのである。
僕の大好きな先輩が大好きな先輩を引き当てる。
これ以上の奇跡があるだろうか。
彼は色々なものに気づかせてくれる。
そう彼もまた奇跡なのだ。