3回戦終了後、昼休みへと入った。
大会前日、某ぺちっとさんに
「りばーまん海苔しか食べちゃダメだよ」
等という謎縛りを受けていたが、
今回は弁当支給だったので普通に食べましたすいません。
食べ終わってもある程度時間があったので、次の対戦相手を予想し、対策を立てることにした。
ここまでの全勝者は9人。
当然のようにクリタ神は残っている。
次のラウンドはなんとしても神だけは避けねばならない。
結果表をよく見ると、パリオープンに参加し数日前に帰国したばかりであるオセロ最高君と村上さんが3連勝していた。
彼らは時差ぼけとかで疲れているに違いない、そう思った私はこの2人の対策を黙々と行っていた。
そして、対戦相手が発表。
相手はオセロ最高君だった。
予想的中である。
僕は彼の事を昔から最強君と呼んでいるのだが、
実際パリオープンで優勝したことで最強が実証されて嬉しく思っている。
そんなこんなで試合開始。
++++++++
++++++++
++○○○+++
++○●●+++
+○●●●●++
◇+○●●●++
++++++++
++++++++
黒番
僕が白でここまでは想定通りの展開。
ここでb4に打ってくれると楽だったのだが、実戦はf2。
++++++++
+++++◆++
++○○●+++
++○●●+++
+○●●●●++
○+○●●●++
++++++++
++++++++
白番
この展開はあまり研究したことがないが、適当に打ってても大して不利にならないイメージがある。
ということでしばらくはあまり時間を使わずサクサクと打ち進めることにした。
++++++++
++○●+●++
++●○●●++
+◆●●●●++
+○●○●●++
○○○●●●++
+++○●+++
++++++++
白番
この局面、第一感はg5だった。
しかし、黒にe2でただで打たれるのがちょっとだけ悔しいので、
先にe2f1の交換を入れてからg5に打つことにした
e2f1
+++++◆++
++○○●●++
++●●●●++
+●●●●●++
+○●○●●++
○○○●●●++
+++○●+++
++++++++
白番
あれ、g5斜め返るじゃん・・・。
仕方ないのでやむを得ず予定変更でb3と打った。
そして、白やや優勢で進み以下の局面
++●++●++
++●○●●++
+●●●○○○+
●●●●●○○+
●●●●○○○+
●●○○●●●+
◆+○○○●++
+++++○++
白番
考えるべきことは二つある。
一つ目は、上辺を清算すべきか否か。
上辺をd1e1と清算すれば、黒の形は悪くなるし、また、黒からd1と打ってくるようなややこしい手も考える必要がなくなる。
一方で、その清算をしてしまうと、後々のライン切りのための手が消滅してしまう可能性が出てくる。
二つ目は、右辺の手の付け方はh6なのかh7なのかである。
普通に考えたらh6なのだが、それだと黒g7のライン通しを与えたうえに、c8の余裕手も与えてしまう。
一方、h7ならばそれはないのだが、h8の隅を取られることは避けられなさそうだ。
この時点でも時間は十分残っていたので、読み切り態勢に入ってもよかったのだが、
時間を大量に消費して結局何もわからなかったというのでは最悪である。
この時点で相手の時間はかなり少なかったので、
ここは時間攻めで行くべきだと判断し、そこまで深く読まずh6に着手した。
h6g7f8c8a2
++●++●++
◇+●○●●++
+○●●○○○+
●●○●●○○+
●●●○●○○+
●●●○○●○○
●+●○○○●+
++●+○○++
黒番
ここで、黒に敗着が出た。
ここの最善手順はd1e1b2b1...という展開で黒+2である。
実戦はb2。
これでも一見同じに見えるのだが、
b2d1e1b1...では黒がa1と打った時のg1の余裕手がなくなってしまう。
この違いが大きく、これでは白勝ちになる。
以降は特に波乱もなく、無難に勝ちきった。
これで4連勝。
残り3勝で優勝である。
ここまで勝ち上がるのは、実に丸2年ぶりであった
~つづく~
2回戦終了後
りば「え?白虎君負けた?よっしゃああああああああああああ!!!!!」
私がオセロ界で2番目に当たりたくない男、シロトラの敗戦の報を聞き、私は内心ガッツポーズした。
で、3回戦の組み合わせ
10番テーブル 黒:りばーー白:白虎
!?
りば「どうなってんのやあああああああああああああああああああ」
今回の大会方式はスイス方式である。
スイス方式では基本的に全勝者は全勝者同士で当たるはずである。
おかしい、こんなはずはない。
りば「白虎君、結果報告間違えたんじゃないの?」
白虎「いや、間違えてないっすよ。さっき当たったあるじょわさん上のテーブルいるし。りばーさんが間違えたんじゃないっすか?」
りば「えっ!?そんなわけないだろwww」
そして確認のために席を立つ私。
途中結果の表で結果報告間違いではないことを確認し、ほっと胸をなでおろす。
りば「はぁ・・・なんで全勝なのに1敗勢とあたるんだよ・・・。大体この大会方式自体(ry」
などと文句を言いながら試合を開始した。
はっきりいって僕は白虎君に打つ定石がない。
それもそのはず、僕が黒番で打つ定石の半分くらいは白虎君のパクリなのだ。
しかし、他の定石打ったらもっと負けるだろうし、最後まで暗記されてるのを覚悟でいつも通り打った。
FJTからの変化
++++++++
++●+++++
+○●●++++
+○●○○○++
++●●●●++
++◆○++++
++++++++
++++++++
白番
当然、お互い研究範囲
サクサクと進んでいく。
++++++++
++●○++++
+○○○○○++
+○○○●●●+
◆●●●●●++
●●○●●+++
++○+++++
++++++++
白番
ここで、白虎君はネットではいつもg5に打ってたはずなのだが、なぜか今回はd7に来た。
最近ほとんどg5の方しか研究していなかった僕は、この時点で「あ、やばい・・・負ける・・・」って思った。
しかし、白虎君は既に1敗してやる気を失っていたらしい。
サクサクと悪手を打ってきて、気が付けば黒かなり優勢の局面。
+◇+●●●++
++○○●●++
+●○○○●●+
●●●○○○●+
●●○○○○++
●●○○○○++
++○○○○++
+++++○++
黒番
(あ、あれ・・・これb7でかなり優勢じゃね・・・)
実際、ストーナーが確定してるのでかなり優勢である。
しかし、綺麗に勝ちきるのはそう容易ではないように感じた。
実際、数手後
+○○●●●++
○+○○●●++
○●●●○●●+
○●○●●○●+
○●○●●○++
○○●●●○++
◇○○●●○++
++○●●○++
黒番
ちょっと怖い局面になってきた。
(左上連打したいな・・・。とりあえずg5でライン通すか。そうすれば白はg6でラインに石乗せるかb2から捨てるしかない。g6ならa1b2h7で勝てそうだし、b2から捨ててくれるんならそれはそれで勝てそう・・・。よっしゃこれはもらったああああ!)
そして勢い良くg5に打った
+○○●●●++
○+○○●●++
○●●●○●●+
○●○●●○●+
○●○●●●◆+
○○●●●●++
○○○●●○++
++○●●○++
白番
りば「あ、あれ・・・?」
白虎「え?」
そして当然のノータイムのh5
+○○●●●++
○+○○●●++
○●●●○●●+
○●○●●○●+
○●○○○○○◇
○○●●●●++
○○○●●○++
++○●●○++
黒番
普通にライン切れてるじゃねえかあああああああああああああ
(´眼ω眼`)
しかし、時間を残してたこともあり、ここからなんとか勝ち筋を見つけることが出来た。
H4H3G7G6A1B2G8
●●●●●●++
○○○○●●++
○○○●○○○○
○○○○●○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○+
○○○●●●●+
++○●●●◆+
白番
これで、もしh8なら、g2と打って、左下の連打狙いができるというわけだ。
ポイントは、白g6の時にc6の石を返させている点である。
したがって、白の最善はg7と打たれた後h8とうち、c6を返すのを回避する展開だった。(それでも黒勝ちだが。)
この局面からは普通に進み、黒12石勝ち!
●●●●●●●●
●○○●●○●●
●○○●●●○●
●○○○●●○●
●○○●○●●●
●○●○○○●●
●○○●●●●●
●○○○○○○○
こうしてなんとか午前中は全勝で乗り切ることが出来た。
~つづく~
りば「え?白虎君負けた?よっしゃああああああああああああ!!!!!」
私がオセロ界で2番目に当たりたくない男、シロトラの敗戦の報を聞き、私は内心ガッツポーズした。
で、3回戦の組み合わせ
10番テーブル 黒:りばーー白:白虎
!?
りば「どうなってんのやあああああああああああああああああああ」
今回の大会方式はスイス方式である。
スイス方式では基本的に全勝者は全勝者同士で当たるはずである。
おかしい、こんなはずはない。
りば「白虎君、結果報告間違えたんじゃないの?」
白虎「いや、間違えてないっすよ。さっき当たったあるじょわさん上のテーブルいるし。りばーさんが間違えたんじゃないっすか?」
りば「えっ!?そんなわけないだろwww」
そして確認のために席を立つ私。
途中結果の表で結果報告間違いではないことを確認し、ほっと胸をなでおろす。
りば「はぁ・・・なんで全勝なのに1敗勢とあたるんだよ・・・。大体この大会方式自体(ry」
などと文句を言いながら試合を開始した。
はっきりいって僕は白虎君に打つ定石がない。
それもそのはず、僕が黒番で打つ定石の半分くらいは白虎君のパクリなのだ。
しかし、他の定石打ったらもっと負けるだろうし、最後まで暗記されてるのを覚悟でいつも通り打った。
FJTからの変化
++++++++
++●+++++
+○●●++++
+○●○○○++
++●●●●++
++◆○++++
++++++++
++++++++
白番
当然、お互い研究範囲
サクサクと進んでいく。
++++++++
++●○++++
+○○○○○++
+○○○●●●+
◆●●●●●++
●●○●●+++
++○+++++
++++++++
白番
ここで、白虎君はネットではいつもg5に打ってたはずなのだが、なぜか今回はd7に来た。
最近ほとんどg5の方しか研究していなかった僕は、この時点で「あ、やばい・・・負ける・・・」って思った。
しかし、白虎君は既に1敗してやる気を失っていたらしい。
サクサクと悪手を打ってきて、気が付けば黒かなり優勢の局面。
+◇+●●●++
++○○●●++
+●○○○●●+
●●●○○○●+
●●○○○○++
●●○○○○++
++○○○○++
+++++○++
黒番
(あ、あれ・・・これb7でかなり優勢じゃね・・・)
実際、ストーナーが確定してるのでかなり優勢である。
しかし、綺麗に勝ちきるのはそう容易ではないように感じた。
実際、数手後
+○○●●●++
○+○○●●++
○●●●○●●+
○●○●●○●+
○●○●●○++
○○●●●○++
◇○○●●○++
++○●●○++
黒番
ちょっと怖い局面になってきた。
(左上連打したいな・・・。とりあえずg5でライン通すか。そうすれば白はg6でラインに石乗せるかb2から捨てるしかない。g6ならa1b2h7で勝てそうだし、b2から捨ててくれるんならそれはそれで勝てそう・・・。よっしゃこれはもらったああああ!)
そして勢い良くg5に打った
+○○●●●++
○+○○●●++
○●●●○●●+
○●○●●○●+
○●○●●●◆+
○○●●●●++
○○○●●○++
++○●●○++
白番
りば「あ、あれ・・・?」
白虎「え?」
そして当然のノータイムのh5
+○○●●●++
○+○○●●++
○●●●○●●+
○●○●●○●+
○●○○○○○◇
○○●●●●++
○○○●●○++
++○●●○++
黒番
普通にライン切れてるじゃねえかあああああああああああああ
(´眼ω眼`)
しかし、時間を残してたこともあり、ここからなんとか勝ち筋を見つけることが出来た。
H4H3G7G6A1B2G8
●●●●●●++
○○○○●●++
○○○●○○○○
○○○○●○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○+
○○○●●●●+
++○●●●◆+
白番
これで、もしh8なら、g2と打って、左下の連打狙いができるというわけだ。
ポイントは、白g6の時にc6の石を返させている点である。
したがって、白の最善はg7と打たれた後h8とうち、c6を返すのを回避する展開だった。(それでも黒勝ちだが。)
この局面からは普通に進み、黒12石勝ち!
●●●●●●●●
●○○●●○●●
●○○●●●○●
●○○○●●○●
●○○●○●●●
●○●○○○●●
●○○●●●●●
●○○○○○○○
こうしてなんとか午前中は全勝で乗り切ることが出来た。
~つづく~
2回戦 N尾六段
この試合も準備した序盤を放出したくなかったのでとりあえず無難な手で様子見。
結果、あっちから動いてくれてよかった。
++++++++
++++++++
+++○○●++
++●●○●●+
++○●○●●+
++++○○○◆
++++○●++
++++++++
白番
この序盤は白虎君が昔よく打っていたので、ある程度研究していた。
さらに、ちょうどつい最近、
ぷ○ぁ鉢「この定石を研究しておかないなんて白虎神に対するリスペクトが足りてない」
とのお言葉を頂いたので、見直し研究しておいたのだ。
おかげで盤面は終止優勢だったのだが・・・
中盤に差し掛かったころ、隣の小学生が対局が終わったらしく、大きい声で検討を始めた。
それを注意しようとするN尾六段、しかし、聞こえてない小学生、端からみるとN尾六段が独り言言ってるようにしか見えない、という構図にちょっと笑った。
ちなみに僕は心の中でうっせーなって思うだけで絶対自分では注意しませんからね!
盤面のほうは
++○++○++
++○○○+++
○○○○●●++
●●●●●●●+
+●●○●●●●
+●●●●○●●
++●○●●++
+◆●●●●++
白番
これで左辺取ってウイングにして攻めさせての偶数理論で足りることを確認して安全に勝ちきりました。
~つづく~
この試合も準備した序盤を放出したくなかったのでとりあえず無難な手で様子見。
結果、あっちから動いてくれてよかった。
++++++++
++++++++
+++○○●++
++●●○●●+
++○●○●●+
++++○○○◆
++++○●++
++++++++
白番
この序盤は白虎君が昔よく打っていたので、ある程度研究していた。
さらに、ちょうどつい最近、
ぷ○ぁ鉢「この定石を研究しておかないなんて白虎神に対するリスペクトが足りてない」
とのお言葉を頂いたので、見直し研究しておいたのだ。
おかげで盤面は終止優勢だったのだが・・・
中盤に差し掛かったころ、隣の小学生が対局が終わったらしく、大きい声で検討を始めた。
それを注意しようとするN尾六段、しかし、聞こえてない小学生、端からみるとN尾六段が独り言言ってるようにしか見えない、という構図にちょっと笑った。
ちなみに僕は心の中でうっせーなって思うだけで絶対自分では注意しませんからね!
盤面のほうは
++○++○++
++○○○+++
○○○○●●++
●●●●●●●+
+●●○●●●●
+●●●●○●●
++●○●●++
+◆●●●●++
白番
これで左辺取ってウイングにして攻めさせての偶数理論で足りることを確認して安全に勝ちきりました。
~つづく~