こんにちは。
東京都立川市さかもとみゆき音楽教室です。


先日、面白い体験をしてきました。

真っ暗闇の中で、グループで助け合いながら
様々な体験をするのです。

神宮前の《dialogue in the dark》という体感型施設です。

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その場で初めて会った8人でグループを作り、
聴覚障がいの方のアテンドで、中に入ります。

徐々に闇を濃くし、目を開けていても閉じても
変わらない深い闇になった時、
身体の感覚が急に変わりました。


ズンと重くなり、地球の引力を感じました。
同時に足元や周りが全く見えない恐怖から、
立ちすくんでしまいました。


「〇〇ここにいます」とか、
「△△座ります」とか、お互いに声を掛け合いながら
部屋を探索しました。


ベンチのような物を見つけたり、
ブランコを発見して乗ったり、
知らない人同士がワイワイ言いながら遊びました。


他にも、真っ暗鬼ごっこや真っ暗カフェも体験でき、
普段、いかに視覚に頼っているか、
そして視覚が使えないと、他の感覚が研ぎ澄まされるのかを感じることができました。


ピアノもリトミックも聴覚・触覚・視覚・筋肉感覚を使います。

脳の1/3は視覚に関する分野だそうで、
いかに視覚に頼っているかは、目をつぶって演奏してみると分かります。


少し音が飛ぶだけで音を外すし、
リトミックでは、前に足を踏み出すのも躊躇われ
自由に動くことができません。


でも、たまには目を閉じて弾いたり
動いたりすることで、
もっと他の部分の感覚を鋭くすることも
それを演奏に活かすこともできるということですね。


以前、ベートーヴェンの「月光ソナタ」の第2楽章のレッスンをした時に、部屋の明かりを消して弾いてもらったことを思い出しました。



音に耳をすます。

音の手触り、音の温度、音の方向、音の匂い、
音のエネルギー、音のスピード、音の緊張感

様々な感覚器官の経験と音が一体化して、
【音楽】の音は奏でられるのですね。


それはその人だけの感じ方だから、
様々な個性のある演奏が生まれるんですね。


レッスンや大人向けのセミナーでも、
経験を活かして感覚を楽しんでみようと思います。

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(6/29木)リトミックを取り入れた指導者向けの