歯の怖い話 | リタ歯科クリニックブログ

歯の怖い話

こんにちは。リタの北爪ですコスモス

早いもので、もう秋が近づいてきました。稲穂の色も変わり、道には毬栗が落ちているのもよく目にします。夕方の散歩では、トンボもたくさん飛んでいますアカトンボ

さて、今回はちょっとこわ~い話になるかもしれません。

診療中、先生が患者さんに説明する中で私が怖いと思ったお話です。上の歯を抜いた患者さんで、たまに先生が「鼻に近いところなので、抜いたあと強く鼻をかむと穴が空いてしまいますから暫くは強く鼻をかまないでください。」などど説明しているのを耳にします。確かに、あらゆるパーツが密集している顔は一つの器官が他の器官に影響を与えるってすごく納得。ただ、歯を抜いたあと、傷口が鼻とつながってしまったらどうなるの?と考えると恐ろしい叫び!!先生の事前の忠告のかいあってか、まだ鼻とつながってしまった人は見た事がありませんが・・・

「そんな話、うそだろ?」思っている方もいるかもしれませんが、ここである動物のお話をしたいと思います。ある動物園でのお話です。前日まで元気だったのに、次の日突然死んでしまった猿を見つけたのですが、獣医さんも全く原因がわからなかったようなのです。でも、後に骨格標本にて判明したのは、このお猿さんは歯が原因で死んでしまったということでした天使

骨格標本からわかったのは、 
①上顎の牙折れて虫歯になっていた ②口頭部に穴があいていた
ということ。この因果関係を調べると、虫歯になり神経が死んでしまった歯をそのままにしておくと、歯の根の先に膿がたまる。猿の牙は大きく、根も太いので、脳までの距離が短い。そのため、歯の根にたまった菌が脳に感染し、脳に炎症があった部分の骨が溶けて穴が開いてしまったというのです。

歯が他の器官に影響する一例ですが、お猿さんに起こることは人間にも起こってしまいます!やはり、定期的に歯科医院で歯のチェックをして歯を良い状態にしておくことは大事ですよねビックリマーク