日曜日は基本的に仕事だけれど
ひょんなことから
会社の人とユニオンプロレスを見に行く事になった。


会社の人はプロレスほぼ見たことなく
あっても自分がやっていた柔道やキックボクシング
女性に至っては大晦日の格闘技をチラッと見たことあるくらい

僕もユニオンプロレスをそこまで知っているわけではないけれど
知識のない人がプロレスをどう見たのか
なにがわからなかったのか

底辺でアマチュアプロレスやっている自分のためにも
両隣女性だったので女性の意見中心に箇条書きしておくことにする。

試合結果
http://battle-news.com/fight/index.php?QBlog-20140518-1




・紫雷美央&風戸大智&河村知哉 vs SAGAT&円華&米山香織

SAGATがビジュアル的に判りやすかったようで
それに負けじとやいのやいのうるさい皆さんを怒鳴りつける松井レフリーが面白かったと言っていた。
リバーススプラッシュとぶら下がり首四の字がウケていた。



・三富政行 vs 冨永真一郎

この試合があったから僕は休みを取った。
二人の関係を一言で 「大学のプロレスで年代違うけどスター選手だった二人が、卒業してプロのリングで初対決する」という説明をした。

その後の
「プロって何?」ってのを一言で答えるのは無理だった。
「二軍と一軍?」っていう言い方で良かったんだろうか?

テーピングしているネゲロ君の肩を狙う展開にほんとに心配し、
想定していた質問の「ガチなの?」が来た。
「大丈夫だから試合してるんだろうけど、痛いのは痛いんだろう」としか言えない、
心配されすぎるのも嫌だし
実際どれぐらい痛いかなんて神経繋がっないかわ判らない。

豪君の人気と逆水平には驚いていた。
紙テープは人気のバロメーター

ネゲロ君のフィニッシャーはよく判らなかったようだ
確かにRKOは顎が痛い技くて失神する技だって伝わりづらいわね。

試合後、 この試合になんか不穏なものを感じたのか?
また「ガチだったの?」と聞かれた



・竜剛馬 vs スーパー・ササダンゴ・マシン

反則や場外カウント、フォールもKOもギブアップも一切なく、相手に『SAY YES』を言わせたほうが勝ちとなる“ノーDQ・オンリーSAY YESデスマッチ”

プロレスがわからない初心者でも
自分たちが知ってる時事ネタが取り扱われる、ととたんに食いつきが良くなる。
全試合終わっても皆さんしきりに「SAY YES」が良かったと言っていた。

「以上です。」と言ってササダンゴさんが逃げるように帰ったのが印象的だったが
僕がこの試合を思いついていたらどうしたろう、と思いをはせてみた


歌いながらスリーパーしかけたらギブアップを迫るも
失神して「SAY YES」も言えず
 
しょうがなく蘇生させたら「僕は死にません~」

そこで音源流れて逆襲
指にナットをはめられて「SAY YES」をせまられるも
間際で我に返り、その拳でナットをメリケンサックのようにしてぶん殴って反撃

「お前とは頭の出来が違う」
「どんな質問でも答えられる」と言う問答の流れになり

何問か問題をテキパキ答えて
「太陽系最大の惑星は?」に「木
「超有名な宗教家キリストの本名は?」に「イエス


ってのが浮かんだ

もし田代まさしのような再逮捕があったなら狙っていきたい。

最近採石場で働き始めた上野君に
職場からダンプで来てもらえたらなおのこと良い。



・チェリー&男色ディーノ vs レディビアード&赤井沙希

お局さんとゲイと変態外人と赤井英和の娘
これもまたキャラが立っているので楽しかったと言っていた。

ビアードさんのパフォーマンス。
この人スーモのCMとか出てんのよね、たしか



・福田洋&MEN’Sテイオー vs 諸橋晴也&FUMA

諸橋さんの彫刻のような筋肉にまず驚いていた
テイオーさん組みを「アメリカかぶれ」呼ばわりしたら存外受け入れてもらえた
大抵のことは「アメリカずるい」で何とかなった。

スピニングトーホールドは知らなかった
「笑う犬で泰三がやっていた」と言ってもピンと来てはもらえなかった。

惚れ惚れするほど上手いんだが
やはりテクニックは見続けないと難しい。



・石川修司 vs 大家健

薔薇1000デスマッチ
という流血必死な試合形式
「血ぃ出るから、気分悪くなったら見んほうが良いよ」と言っておいたが
結果は大興奮。

やはり「頭のあれ本物の血?」と聞かれたが
「わからんけど、アクション映画の感覚で見て頂戴と答えた。

薔薇は飛び散る様が綺麗なので皆さんかなり喜んでいた。
机も有刺鉄線ボードも映画感覚で楽しんでもらえたようだった。

それでも、
画面の中でなく目の前に存在する石川選手のでかさは説明不要で、
血まみれの頭で遮二無二頭突きを見舞う大家選手、セコンドの金的君に
初見でガンバレプロレスのカルト的な熱を感じてもらえたみたいで非常にうれしかった。

バックステージで「負けて言うことはない」とコメントしたらしいが
あの場であきらめの悪い大家さんのマイクが聞きたかった。

この試合はすごく伝わった。



・木高イサミ vs 佐藤光留

じっくりとした展開に評価が二分された。
格闘技やってた男性は緊張感を楽しんでたぎっていたが
女性陣はこれまでの6試合に疲れたこともあり、 何をやっているのか判らなかったと言う。

機動力を殺す挑戦者のローキック、
チャンピオンの破裂音のするハイキックには驚いていたが

醍醐味である読みあいの展開は
何を狙ってどう切り替えされたのか知識がないと伝わらない。

この日ずっと思っていた
煽りビデオで入場前に選手のキャラがわかり
見えずらい部分も補填できるスクリーンがあったら
村田さんの場内実況があったら

これらの事も伝える事ができたんじゃなかろうか?










なにぶん学生プロレスやっていて
リング上に知り合いが多いもんで
プロレス見慣れない人達と彼らの試合を見るのは
これまで味わったことのない授業参観のような緊迫感があった。
すごく新鮮


つまるところ
まず 見てくれ、キャラクター

「予習してくれ」なんざ言えない、
くどい説明もしないほうが良い

一期一会で
わざわざ時間と金を使って来てくれた人に
もうちょっと見たいと言わせるには
何に気を使ったら良いのだろう?

そもそも
2時間も人と人がシバキあってる出し物を見て
僕はいったい何が楽しんだろう?

僕はプロでないとはいえ、もう人生の半分プロレスごっこをしていて

改めて考えさせられ、
まとまらず答えの出ない
実に貴重な経験をした。