少しの後悔と | RJT ~さいたま市の柔道塾・大宮立志塾の活動記録~

RJT ~さいたま市の柔道塾・大宮立志塾の活動記録~

さいたま市(大宮・浦和)で活動する柔道塾・大宮立志塾の活動記録です
※『RJT』とはRissijuku Judo Teamの頭文字をとったものです。
現在は公式HP(https://rissijuku.net)に移行しております。ぜひご覧ください。

最近になって、気づいたことがあります。


それは中学生の頃の話。


ちょうど僕が中学3年生のときには地元・兵庫県で全国中学校大会が開催されることになっており、その出場を目指して一生懸命に努力を重ねてきました。


自分なりには努力したつもりでしたが、結果的には予選で敗退し、全国大会出場はかないませんでした。僕の指導する生徒がなかなか勝てないのは、こんなところにルーツがあるのかもしれません。


負けたことにも後悔はしていますが、それよりももっと大きく後悔していることがあります。というか、負けた原因の1つはここにあると今になって思います。


それは、周囲の人間に感謝の気持ちを持つことができなかったことです。


大会当日は校長先生はじめクラス担任、国語の先生、音楽の先生など教科担当の先生が数人応援に来てくれました。同級生も応援に来てくれていました。


指導者として何回も全中予選を経験していますが、少なくとも今までにこんなにたくさんの先生が応援に来て下さったことはありません。逆に学校関係者が来られなかったり、来ていてもいかにも「しぶしぶやってきました」という態度を示された先生がいらっしゃったりした大会も数回あります。全中予選は夏休みに開催されるので、先生としては「わざわざ…。」という気持ちになるのでしょうね。まあわからなくもないです。


今年の全中予選は、僕がコーチを務める大原中学校からは校長先生が支部予選、県大会と応援に来られていました。期待もされていたのでしょうが、熱心に応援されていました。本当にありがたかったです。県大会には立志塾の父兄や生徒も応援に駆けつけ、声援を送ってくれました。



ちょっと話が逸れてしまいましたが、中学生当時、僕のために大勢の人間が応援に来てくれました。そのことに対して、僕は特にお礼を言うこともなく、負けたショックに打ちひしがれていたのです。


わざわざ休日を1日割いて、応援に来てくれたわけです。その時点でまず来てくれた人たちに感謝しなくてはいけない。たとえ自分の望む結果ではなかったにしても、「応援して頂いてありがとうございました」とお礼の言葉を言うのが最低限の礼儀でした。そんなことを考えもせず、「もっと仲間に恵まれていたら」とか「もっと柔道を知っている先生に出会えていたら」とマイナス要素ばかりを見つけていました。


今になって思うと、負けても仕方ないのかなと思います。


1人の選手が大成するのは周囲の協力が不可欠。そしてたくさんの協力を得るためには周囲に感謝の気持ちを持ち、たくさんの人に応援されるような人間になることが大切であると思います。振り返ってみれば僕にはたくさんの応援してくれる人がいた。僕のために、会場に足を運んでくれる人がいた。そんなことに全く気づかなかったことに今になって反省しています。


周囲の協力に「当たり前」なんてことはない。僕自身もさることながら生徒たちにもしっかりと自覚しておいてほしいことの1つです。





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