OB訪問対談第21弾 | 立志会

OB訪問対談第21弾

大長商事株式会社 長友 伸二 先輩 ←訪問者(高津・福地・二宮)

日時:平成20年2月19日(火)11:00~に訪問しました。


1.立志会の活動時に一番心に残ったこと
はちゃめちゃに遊んだこと。そして、代表世話人の時に、立志会創立25周年記念チャリティ大運動会「25リンピック」を、かすやドーム1日貸切で開催した。参加者動員はOBまで巻き込み、とにかく大変だったが、約350名の参加となり大盛況だった。その事業収益はスペシャルオリンピックスへ寄付し、障害者の方々も一緒に運動して、とても喜んでくれた。他には、大連視察時に訪れた旅順の203高地が腰痛で登れず、駕籠(かご)で運んでもらったことも楽しい思い出だ。(事務局二宮裕一郎氏の父である)二宮和宏先生(九州・福岡県柔道協会理事長)の貴重な講演もしっかり胸に刻んでいる。


2.現役とOBで行ないたい活動
会員やOBの社長就任祝会は参加しやすいし、縦のつながりを確認できて良い。周年行事を、OBも参加しやすい形で、研修や視察も考えてほしい。また、現状ではOBを束ねるものがないので、そこも考えていく価値があるだろう。


3.社長業(経営者)とは
私は専務なので社長ではないが、兄弟のバランスが重要。社員全員をうまく引っ張っていくのに、ベクトルを合わせておくこと。時には、舵取り役であったり、エンジン役であったり。今は兄(社長)がコントロールしてくれている。


4.苦しい時に励みになったこと
立志会のメンバーは同じ境遇にいる。そのコミュニケーションは有難かった。ウチはお客様商売なので、プレイランドで楽しそうに遊ぶ子どもの笑顔を見ると、元気が出てくる。社訓は「元気と笑顔」だ。


5.社員との接し方やコミュニケーションのとり方
会議がいかに、ぶっちゃけトークか。会社のために考えたことを社長に言いやすい環境か。月に1度は飲みニケーションも心がけている。正社員が100名、契約社員が100名、パート・アルバイト社員も含めると500名になるので、実際に会ったことがない社員もいる。会社の一員として共有できるものを持てるように、社内報を給与明細袋に入れて全社員へ渡している。社長の言葉等はもちろんのこと、社員の結婚情報や出生情報なども載せている。


6.他社に負けない工夫
1坪のミニコーナーから1000坪のアミューズメントまで対応できることが最大の武器。また、中国の共同工場で生産したゲーム用景品の卸売・販売もしており、生産から販売の末端まで担っている点でコスト(原価)面の優位性がある。


7.取材者コメント
近代日本の歴史を「おもちゃ」という視点からお話しいただいた。おみくじ機を百貨店の食堂へ納入したことから始まり、百貨店の屋上遊園地で遊ぶ事が家族サービスのステータスだった時代を経て、喫茶店がインベーダーゲームで盛り上がり、あっと言う間にゲームセンター・ファミコン時代に突入していった。時代の変化に柔軟に対応してきた大長商事の懐の深さは、学ぶべきことがまだまだあるように感じた。任天堂のWiiの影響で、ゲーム業界の苦戦が新聞紙上に出ていることを問いかけたら、Wiiはゲーム産業のターゲットを拡げてくれていると、新たな好機として捉えている長友先輩の視点に、ただの、はちゃめちゃなOBではないと実感した。


 
(全従業員の給与封筒に入った社内報)      (倉庫には「ガチャがチャ」が数百台)


 
(ゲームセンターなどにあるクレーンゲーム)  (左から 福地代表、長友伸二先輩、高津さん)


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