被災地の岩沼市、市長さんとのお話で感じたこと | 年金に頼らない生き方

年金に頼らない生き方

夢を語るには人生を重ねた高齢者こそふさわしい

還暦以後の生活設計が、年金だけでは窮屈になることが分かり、遅まきながら年金に上乗せする収入の道を作るために試行錯誤しつつも、会社設立までたどりついた経過を紹介します。

宮城県岩沼市の市長さんとお話する機会がありました。



私の会社では、あるNPO法人が企画している事業に
ついてコンサルティングをしています。


コンサルだけではなく企画事業そのものに共鳴した私は
協賛という形で応援もしています。

そのNPO法人の理事長(大久保美智子氏)が被災地復興
の支援にも熱意をお持ちで、
その日は被災地復興策の一つとして考えた企画のお話を
提案する席に、同席を依頼されたためお伺いすることに
なりました。



都道府県会館で行われていた「自然共生・国際医療産業
都市」会議に出席されていた市長さんが地元へ帰る前に
時間をとってくれました。


岩沼市には震災復興のグランドデザイン があります。

愛と希望の復興という副題に表れているように
自然共生・国際医療産業都市構想もその一環として
海、田園、まち、里山を結ぶ水と緑の回廊を復興の基盤
としています。


市長さんは食事をとる時間もなかったご様子で、
「失礼します」と言いつつ軽食を取りながらのお話と
なりましたが、気さくで自由な雰囲気を作っていただき
ました。


印象に残っているお話の中に
「健幸先進都市にするという目標もあるんです」
というのがあります。


「健康」ではありません。
「健幸」です。


どうして「幸」なのか意味がありそうですね。


解説されました。


「幸」と言う時の由来として有名なのは、
「幸」は、「手かせ」の形で、手枷を受けるような罰
(仕置き)を免がれたので、「さいわい」という意味に
なった、という説ですが、


市長さんはもう一つ意味があると仰ってメモされまし
た。


傍にあった紙ナプキンを取ってメモ書きされたのが
これです(笑)



なかのりのブログ-健幸先進都市


「幸」を分解すると、
土の部分が「夭」
土から下の部分が「屰」
から出来ていて、

「夭」は夭折、若くして亡くなること
「屰」はさかさま
ですから、若死にの逆さま、すなわち「長生き」
という意味になります。


長くなった寿命を健康のまま全うできる都市づくりを
表現するには良い漢字でしょう、と言う笑顔が素敵
でした。


これから「健康のまま長生きを目指す」というときには
この「健幸」使わせてもらうつもりです。


この漢字を使ってもよいという了解を得ました(笑)

肝心の復興策についてもお気持ちを話されましたが、
現状は想像以上に厳しいようです。


岩沼市にはこれといったブランドもなく、
瓦礫を埋め立てるアイデアにしても、岩沼市のガレキは
木製のものが多いし・・・と
お顔が曇ります。


メディアで報道される復興策にもいろいろあるようです
が、現実はその地域毎に条件環境が様々で、結局はその
地域の環境、条件に応じた取り組みを、その地域に適し
た方法で組み立てる必要があるということになります。


当たり前といえば当たり前ですが、地域の特殊事情を
知らず、理解しないまま、地域の外から復興を唱える
のは復興の邪魔になることもありそうな気もした日と
なりました。


今日、思ったこと。


被災したという現実は変えられない。
でも、人の心はやわらかい。


現実をどのように受け止めるかによって
明日のあり方が変わる。


与えられた条件をやりくりして将来を設計しよう。


あらためて被災地のそれぞれの苦悩を思いながら
帰途につきました。


そういえば、
我がインターネットビジネススクールには、
「物も時間もアイデアも、なければ作ればいい」
というのがありました。


あきらめめずに工夫しましょう。

きっと道はあります。