ムガル MOGUL
3~6人 10才以上
Michael Schacht
鉄道会社の株を使った競りゲーム
一つのラウンドで、
・ 手持ちの株への配当金ならぬ配当ポイント獲得
・ 競り
・ 株の獲得(株価アップ)
・ 株の売却(株価ダウン)
をおこないます。
その会社の株の価値は、鉄道会社ごとに 全員が持っている株の合計枚数です。
なので、株の獲得や売却で、流通枚数が変化すると、株価が変動します。
まさに 現実さながらのゲームが 小さいボードと数十枚のカード そして競りに使用する
チップだけで繰り広げられるのです。
まずは、株カード。
株カードには、
・ 鉄道会社を示す色
・ その会社の株の総数
・ 売却可能な株の色
が、示されています。
右の写真で言えば、この株カードは、
鉄道会社FRISCO(緑) の株で、
総株数は5株、売却可能な株は
UNION PACIFIC(ピンク)の株になります。
全ての株の色と総株数、および、その株を売却できる回数を見てみると、
茶 総株数 8株 売却できる回数 5回
ピンク 7株 7回
青 6株 7回
黄 5株 6回
緑 5株 6回
と、なります。
新しい株カードがめくられるたびに、その色の株カードを持っていれば、持っている枚数分の
ポイントを獲得します。(ようするに配当金ですね)
次に、その株カードの獲得 または 株券売却の権利 を獲得するための競りを
おこないます。
競りに勝てば、その株カードを獲得 または 示された色の株カードの売却 のどちらか
を選べます。
競りに使用するチップは 最初に各プレイヤーに6枚ずつ配られます。
つまり、チップの流通量は 6枚×人数 となり、基本的に流通枚数は変化しません。
これを順番に1枚ずつ出していって、競りをおこなうのです。
競りから下りるときは、みんなが出したチップをごっそりもらえます。
競りからは手を引くが、はもらっていくぜ・・・といったところでしょうか。
また、最後まで競り合って2番になったプレイヤーは、(株の獲得または株の売却のうち)
競り勝ったプレイヤーが選ばなかったアクションをおこなうことができます。
おもしろいところは、株の売却金額を ポイントとして獲得するところで、売ってもが増える
わけではないのです。
売却株 1枚あたりで獲得できるポイントは、全員が持っている 同じ銘柄の株カードの
合計枚数です。
例えば、
茶の株カードを3枚持っていて、 全員が持っている合計枚数が 6枚 だったとすると、
総株数が8枚なので、これは売り時でしょう
1枚の株カードが6ポイント、なんと合計 18ポイント も獲得できるのです。
で、
売却した結果 流通量が 3枚に減るので、1枚 3ポイント に暴落するのです。
もし、この期を逃して 別のプレイヤーが売却しようものなら、その売却された株の枚数分、
株価は下がり、獲得ポイントが下がってしまうのです。
株カードの売却タイミングを 逃さないことが 大事なのですが、売却できる種類は 競りに
かけられた株カードに示された銘柄だけなので、いつでも売却できるわけでないところが
クセモノです。
特に後半、同じ銘柄の株カードを 複数持っているプレイヤーが バッティングすると、
あつ~い競りが 繰り広げられることになります。
ゲームは、最後の5枚の中に混ぜられた 大暴落カード
がめくられると突然終了します。
もっとも多くのポイントを稼いだプレイヤーの勝利です。
プレイレポート
パパ ママ 兄ちゃん
お正月から何度目かの登場のこのゲーム。
ママは、いつも成績はいまいちで、今日こそは快勝するぞと意気込んでのぞみました。
さて、結果は・・・
ゲーム中盤までは、いつものように、あまりポイントに差がでることもなく進みます。
手持ちの株カードが少ないので、株カードの獲得が中心になるのです。
でもパパは、まだ4枚しか流通していないのに、2枚の 茶 の株カードを、さっさと売却。
茶 は、総株数のわりに 売却する機会が5回と少ないのですが、このときすでに4回目の
売却チャンスが訪れていたためでした。
ママはそれに気づかず 茶 はまだチャンスはあると思い込んで、軽く流してしまいました。
そして、総株数が 茶 につづいて多い ピンク を集めることを決心。
一方 兄ちゃんは、どうやら総株数6枚の 青 に力を入れているようです。
そんなこんなで中盤もすぎるころ、兄ちゃんは青を4枚集めていました。
ママは1枚。
そして 青 の売却チャンスを示す株カードがめくられました。
ここで兄ちゃんに売却させるわけにはいきません。
ママはがんばって競り勝ち、売却チャンスを奪うことに成功しました。
ところが、つづいて同じ 青 の売却チャンスを示すカードがめくられたのです。 Σ(゚д゚;)
さすがに手持ちチップをほぼ使いきっていたママはなすすべもなく。。。
ここでパパががんばって競り勝ってもらわないと。
結果、がんばってくれました。
パパが競り勝ってママは、しめたと、思ったそのとき、パパは、何を考えていたのか、
株カードを獲得したのです!
( ・・・なに考えてんだコイツ・・・ )
すかさず、兄ちゃんが 「売る!!」
手持ちの 青 を売却して、20ポイントをGet、一気に差をつけました。
ママは、あきらめずに ピンク に焦点をあわせて 一発逆転の機会をうかがうことにしました。
それからも何度かの かけひきが続いて、さて そろそろ終盤・・・。
ママは、じわじわと ピンク を4枚に増やしていました。
(右写真)
兄ちゃんとパパを見ると・・・
パパも1枚持っていました。
兄ちゃんは持っていなかったので、 ピンク の1枚あたりの
ポイントは、現在 5ポイント
一方ここまでの順位は、トップの兄ちゃんと、それを追いかけるパパ。
ママは残念ながら最下位 独走中です。。。
残る株カードは5枚を切っていて、いつ 大暴落カード が出てもおかしくない緊迫した状態です。。
でも、でも!!
ここで ピンク を売り切れば、20ポイント獲得で大逆転
そして出たのが・・・神様 すごい! ピンク の売却カード!!
実は ピンク の売却カードはすでに6枚出ていたので、これが最後の1枚です。
当然ここは、是が非でも、売却の権利を競り勝たなくてはなりません。
ポイント駒を2マスもどして 2枚のチップをもらい、手持ちのチップを8枚に増やして、
万全の体制で 競りにのぞみました。
(手番では 1ポイント支払ってチップ1枚、合計2枚までチップをもらえるのです。)
さあ、いよいよ競りです。
3人とも、どんどんチップを出していきます。
最初に抜けたのは兄ちゃんでした。
いよいよパパとママの競り合いです。
ママは、当然一歩たりとも引く気なんかありません。
勢いよくチップを置きます。
でも、そろそろ手を引くかと思ったパパが、しつこく食い下がってきます・・・。
早くあきらめなさい!
どんどん減っていく手持ちチップ。不安を抱えながらも競り続けるママ。
いよいよ最後の1枚!
これでどうだ!
でも、パパはまだ、チップを持っていたのです。
え~~
あとで聞いたところ、パパも最後の1枚だったそうです。
1枚差で競り負けるとは、メチャメチャくやしい
これでパパがトップに躍りでました。
でも、まだ ゲームは終わっていません。
兄ちゃんが 茶 の株カードを2枚、ママも3枚持っていました。
つまり、 茶 の株カードのポイントも1枚5ポイント。
兄ちゃんが競り勝てば、10ポイント獲得で、逆転勝利です。
茶 の売却カードもあと1枚だけ残っているはずです。
さあ、次のカードをめくりましょう!・・・・出たのは なんと 大暴落カード
一気にGame Over です。
なんとも悔しいゲームでした。。。 \(*`∧´)/
このゲームは、ミヒャエル・シャハトの小箱、鉄道3部作のひとつです。
一定枚数のチップを取ったり取られたりしてかけひきが繰り返されることについて、
「どことなくドーラのバンクファタールの競りのキツさに似ているね。」とパパが言いました。
そういえばそんな気もするかな。。