面接での好印象のポイント

面接で成功するための6つのポイント


相手の視線を受け止める
●面接官の視線をまっすぐ受け止め、堂々と話す。

●自分の自信や意思を感じとってもらえることが重要。


明瞭簡潔に答える
●一つの質問に対して明瞭簡潔に答え、次の質問を待つ。

●面接官が言い終わってから話す。

●ハキハキとテンポよく、会話のキャッチボールを大切にする。


過去より未来をアピールする
●面接官が期待するのは「未来」。過去で身に着けたことが、会社の将来にどんな風に役立つ可能性があるのかをアピールする。

●謙虚な姿勢で。


積極的な印象を与える
●「ここで働きたい」という積極性が大切。ハキのない消極的なタイプはマイナス印象。

●積極的かどうかは態度に表れる。
「入出時の動作」「座っている姿勢」「声の大きさ」「話しているときの手振り・身振り」、「語尾までハッキリ言い切る言葉づかい」「機敏な態度」など。

●家族や知人に模擬面接をしてもらい、他人に与える印象をチェックしてみることも効果的。


知ったかぶりは禁物。素直な回答を
●しっかり理解していないのに、用語などを容易に使わない。

●わからないことは正直に「わからない」と答える方が誠実な印象を与える。


一生懸命が基本
●面接の受け答えは、たどたどしかったとしても一生懸命に答える。「伝えたい」という気持ちが前面に表れる人は、熱意や真面目さが感じられ好印象を与える。

●「完璧に答えよう」や「いい事を言おう」とする必要はない。

【人事が注目する面接のポイント】
●自分の経験を自分の言葉で話しているか?
企業に対する熱意をアピールするのはもちろんのことですが、どんな経験を積み、どんな仕事に携わってきたかを自分の言葉で話しているかを見られます。マニュアル通りの回答では評価は低くなります。現在まで、どんな考え・価値観・人生観の下で、どんなふうに主体的に行動してきたか。また、言葉だけではなく、実際に行動を起こしたかに注目します。具体的に経験を話すこともポイントです。業績などは数値で表しましょう。抽象的な話ばかりでは説得力に欠けるため、なるべく具体的なエピソードを交えると内容に説得力がでます。あまりだらだらと話しを続けないようにしましょう。


●失敗を恐れないか?
企業は常に新しい風を吹き込んでくれる人材を探しています。現在企業にない人材を補充するために採用活動を行うのです。ですので、過去より未来を話すことが重要です。これまでの実績のアピールのみに留まらず、「今まで積んできた経験を御社で活かしたい」と入社後に向けた意欲を話しましょう。


●論理的に話を進めているか?
まず結論から話を始めると、言いたいことが伝わりやすくなります。結論→理由の流れで会話を進めます。論旨の一環性を保つのも重要です。「話している途中に言いたいことが分からなくなってしまった」ということのないように常に論点を頭において話しを組み立てましょう。


●仕事に対する価値観が同じか?
スキル・経歴は重要ですが、それは履歴書や職務経歴書からも充分判ります。人事が面接で見たいのは一緒に働けるかどうかです。一緒に仕事をしていく上では価値観の共有も重要になります。


●コミュニケーション能力があるか?
同じことでも、相手によって臨機応変に伝え方を変えることができるか。伝えたい内容は同じでも、専門家か一般の人かでは理解力が違います。相手に合わせて専門用語を避けるなど、理解を助ける工夫をしましょう。


【面接に受かる人】
●リラックスして堂々とした態度で面接に望んでいる人
面接といえども、人と人とのコミュニケーションの場であることには変わりません。採用担当者に対して、変に緊張することなく落ち着いて素直に自分をアピールします。また、相手の顔を見て、堂々と話をすることが大切です。姿勢を伸ばして面接を受けましょう。事前に鏡を見ながらの練習もおススメです。

●質問には簡潔に答えている人
短く、ポイントを抑えた回答をしましょう。結論を先に話し、それから理由を述べます。これを意識すると受け答えが明確になります。 質問の意味が分からない時はすぐに聞き返しましょう。黙っていたり、見当違いの返答をすると評価は大きく下がります。また、質問したことで評価が下がることはありません。
●適度にボディランゲージを加えている人
強調したいところで身振り手振りを大げさにならない程度に加えるなど、話に強弱をつけます。


【面接に落ちる人】
●極度に緊張をしているのが分かる人
緊張する気持ちは分かりますが、リラックスをこころがけましょう。それが難しい時は逆に「集中すること」を意識すると緊張がほぐれます。

●面接官と目を合わせない人
そっぽを向いたり、うつむいたまま話す人と良いコミュニケーションを取れるとはだれも思いません。人と話しているということを意識して、しっかりと面接官の目を見て話しましょう。

●質問に対して長々と答える人
質問には簡潔に答えるのが原則です。要点を抑えて簡潔な回答をしましょう。

●マニュアル通りの回答をする人
面接マニュアルで知識を固めた人はすぐに見抜かれてしまいます。棒読みで話たり、思い出すのに考え込んだりするからです。面接はコミュニケーションの場です。マニュアル通りの回答はやめましょう。

事前に準備しておくこと(1)インプット:企業の会社概要や事業内容などを頭に入れておくようにします。
 ホームページや会社パンフレットを熟読し、資本金・売上高・従業員数といった会社概要、また、社長メッセージ、経営理念、事業内容、その会社が求める人物像や希望する職種の業務内容を把握し、頭に入れておくようにします。
その企業がメーカーであれば商品を買って実際に使ってみたり、飲食業やサービス業であればその店舗を利用しておく方がよいでしょう。


(2)面接のシミュレーション:質問を予想し、回答を準備しておきます。
 面接でよく聞かれる内容として、以下のものがあげられます。

① これまでの経歴をご説明ください。
② 転職したい理由・前職を退職した理由をお聞かせください。
③ 当社への志望理由は何ですか?
④ 当社・当業界のどこに魅力を感じていますか?
⑤ 専門分野は何ですか?
⑥ これまでの仕事での成果を具体的にお話ください。
⑦ 仕事上で最も得意なこと、喜びを感じることは何ですか?
⑧ 仕事で壁にぶつかった時、どのようにして乗り越えましたか?
⑨ マネジメントはできますか?
⑩ 長所・短所をお聞かせください。
⑪ セールスポイントを具体的にお話ください。
⑫ 当社に入社されたら、どんな仕事をしたいですか?
⑬ 当社に入社されたら、どんな貢献をしてくださいますか?
⑭ 当社に入社されたら、3年後・5年後にはどんなことをしていたいですか?
⑮ 描いておられるキャリアプランをお聞かせください。
⑯ あなたの人生観をお話ください。

■面接当日のポイント・面接時の注意事項(1)面接の主人公はあなた自身です。面接ではあなたの経験やキャリア、志望理由などだけでなく、あなたの人間性・あなたという人物が評価される場ですので、誠実かつ適切に臨んでください。
(2)10分前には会社の玄関に到着するようにしてください。
(3)携帯電話の電源はオフにしてください。マナーモードもNGです。
(4)受付および面接会場に入る際は、丁寧に挨拶してください。そこから既に見られているという、いい緊張感を持ってください。
(5)面接会場に通されたら、面接官に挨拶し、着席を促されたら椅子にもたれることなく、背筋を伸ばして座ってください。面接官が後から入室された場合には、立ち上がって挨拶するようにします。
(6)面接が始まったら、できるだけリラックスして、質問にはうなずき、回答はハキハキと、面接官の目(眉間の辺り)を見て、落ち着いてお話ください。
(7)質問に対して過不足ないよう適切に、的確に答えるようにしてください。
(8)誠意ある応答態度を示してください。
(9)志望理由は特に大事なので「御社にぜひ入社したい!」という「意欲」が面接官に伝わるように、自分の言葉でしっかり述べてください。
(10)会社パンフレットなどの資料を渡されたら、しっかり目を通すようにしてください。
(11)前職・前々職の会社への批判や不満は決して述べないでください。
(12)ネガティブ・マイナス思考の発言はしないようにしてください。
(13)面接官の質問の途中で口を挟まないようにしてください。
(14)質問の意味が分からない場合は、遠慮なく聞き直してください。
(15)腕組み、足組み、貧乏ゆすりは決してしないでください。
(16)時計は見ないようにしてください。(早く終わりたいのかという印象を持たれるので)
(17)面接が終わったら、面接をしていただいた御礼を述べ丁寧に挨拶し、謝意を示してください。
(18)椅子はきちんと戻してください。
(19)会社(建物および敷地)を出るまでは誰が見ているか分からないので、最新の注意を払ってください。
(20)ぜひ入社したいという思いが面接前よりも一層強くなれば、「御礼状」を出すのもひとつの方法です。
(21)万一面接が上手くいかなかった場合でも、後悔せず結果を待つようにしてください。

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