ホフロマ塗り Хохломская росписьは
ニジニ・ノブゴロド州のセミョーノフ付近で
作られているロシア伝統の塗り物です。
ロシアの野にあるイチゴやリャビーナ(ナナカマド)など
自然をギューーーーーっと絵の中に閉じ込めた柄。
リャビーナにもホフロマ商品がたくさん入荷しています。
場所は白のコーナー。
ホフロマを飾ると、その場がパ~ッと明るくなるんです。
まさに「ホフロマ・マジック」!
それは黒地に赤、金、黄、緑…という
カラーバランスにあるのではないでしょうか?
さて、実は今日、お客様から質問をいただきました。
「ホフロマには『正規ホフロマ』と『非ホフロマ』があると
聞きましたが、どういう意味なんでしょうか?
正規ホフロマにはラベルが貼ってあると聞きましたが…」
実は、私も日本のサイトでこの表記を見たことがありました。
ホフロマの里、セミョーノフにはホフロマを作っている工場が数か所あります。
工場製品には、必ず工場名を記したラベルがついています。
たとえば…
その中でも昔は国営工場で、広大な敷地に工場を持つ、
『ホフロムスカヤ・ロースピシ』で作られたホフロマが
一番有名です。 (上のものもそうです。)
今度はこちらの鉢を見てみましょう。
シールがないものは、工場で作られたのではなく、
個人で作っていたり、非常に小さな工房で作っていたりします。
昔、ホフロマ工場に勤めていた職人さんが独立して描いているものもあります。
このようなホフロマ塗りを、日本では『非ホフロマ』と
呼んでいるところもあるようです。
でもホフロマ塗りの技法を使っていることには
間違いありません。
ですから『非ホフロマ』というよりは、
『非正規品ホフロマ』の呼ぶ方がいいような気がします。
では正規ホフロマと、それ以外のホフロマの違いは…?
【工場正規品ホフロマ】
●品質が一定している。
●特殊な釜で一度焼いているため、色が定着し、落ちる心配がほぼない。
●ニス(ラッカー)のにおいがほとんどしない。そのため食べ物を入れても気にならない。
●価格が少し高い。
【その他のホフロマ】
●品質は描き手によって、いろいろ。
●釜では焼いていないので、暑さや水にやや弱い。
●ニス(ラッカー)のにおいが強いものが多い。
●価格が安い。
ですから、私の意見をいうと、
食べ物を入れる予定だったら
---> やっぱり正規ホフロマが安心。
飾るだけだったら
---> 非正規でも正規ホフロマでも好みに合わせて。
がいいのではないかと思います。
リャビーナではどちらも扱っています。
正規品(ホフロムスカヤ・ロースピシ製)ですと…
などがあります。
また、セミョーノフ以外でもホフロマ塗りに近いものが
作られています。
たとえば、リャザン州のカシーモフでは
『カシーモフ・ホフロマ』【記事】 という塗り物があります。
これも工場のラベルがあるものとないものがあります。
ホフロマ塗りは昔からロシアで食器として使われていたものです。
今でも蚤の市に行くと、使いこまれたホフロマ塗りの食器を
よく見かけることからもわかります。
どうしても使うのがもったいない!と思う方は、
飾るだけでも『ホフロマ・パワー』は絶大です。
通信販売も受け付けていますので、
お問い合わせくださいね。