末期になると | 母の大腸がんステージⅣ お気楽闘病記

母の大腸がんステージⅣ お気楽闘病記

2011年11月 母が62才で大腸がんステージⅣと診断されました。今さらながらぼちぼち記録していきたいと思います。
ざっくりとした記録なので闘病の方の参考にはならないかもです^_^;

今日の朝娘を幼稚園に送るため家を出ようとした時、母から電話があり「苦しい」と11月の心タンポナーデと同じ?と聞くと「同じ感じ」との答え。姉は今日は仕事なので、とりあえず娘を幼稚園に連れて行ってすぐ行くから!と、急いで向かいました。
寝てる体勢だと苦しくて眠れなかった。座ってる体勢のほうがまだ楽だと。
さて、病院はどうしよう?緩和ケア病院では心タンポナーデの処置はできないであろうし、市立病院も緊急の時は見てくれるって言ってたし!と思い、実家から5分の市立病院へ。前回循環器内科で処置してもらったので今の症状を伝えると、すぐに心電図とレントゲンと採血してください。いったん診察室に呼ばれ、症状から言っても心不全の典型な気がします。しかし、心臓にまた水も溜まっているかもしれないし、詳しく調べたいので造影剤CTと心エコーもお願いします。と言われました。この検査が終わればほぼ入院間違いないのでベット探しておきます。とのこと。母も怖くて苦しくて眠れないし入院させてもらった方が安心だと言いながら検査に向かいました。
結局今日も朝イチから検査続きで娘は延長保育…ごめんよ。
9時から病院に行って全ての検査が終わったのが14時…お昼ご飯食べれずお腹すきました。
全ての結果が出て診察室に呼ばれると、さっきと全然違う説明が!!検査に行ってる間に、以前かかっていた外科の主治医と話をした。今日やってもらった検査結果から言うと、かなり肺の癌が進行している。横隔膜への浸潤もかなりある。胸水も溜まっている。心臓の周りにも水はあるが、心タンポナーデを起こすほどではない。水が溜まっているから仰向けに寝ると圧迫されて苦しい。
しかし、心臓の水は抜くほどでもないし、そもそも癌の悪化によるものなので、この病院では処置はできない。抜いてもイタチごっこになる。緩和ケア病院の方へ電話しておいたので、今日中にそちらに行ってくださいと。
入院させてもらえると思っていた母はうつむいてしまいました。
要するに、癌が末期なので処置してもムダ。もうこの病院では治療できないって言ったでしょ!?対症療法で症状を抑えるしかないのですよ。と言うのです。
言ってることはわかるけど、家族としてはイタチごっこでもいいから今の症状を緩和してくれる治療をしてほしいと願って来たのに…。
なんにも治療してくれないならこんなに検査した意味あるの?朝イチで来てもう15時前…。緩和ケア病院に電話すると、とりあえず苦しいのはツライから薬で緩和しましょう。今すぐ来れますか?とのこと。娘を幼稚園に迎えに行かなければならなかったので、母を1人でタクシーに乗せて向かわせますと言うと、緩和ケア病院の親切な看護師さんは、じゃあお母さんが着く頃入口で待ってますからね!娘さんは後から来てあげて!と言ってくれました。市立病院に冷たくされた後は優しさで泣きそうになりました。
娘を迎えに行って緩和ケア病院に着いた時にはもう診察は終わっていましたが、ロビーの椅子に担当の看護師さんも待っていてくれました。
苦しさにはモルヒネの薬のオプソを出しておきました。1時間あければ何回飲んでもOKなのでこれで様子を見てみましょう。今後もっと水が溜まって苦しくなったら、こちらから市立病院に抜けるか聞いてみますからね。と優しく言われ、またまた泣きそうに…。
末期になると治療ってもうしてもらえないんだなー。と改めて思った1日でした。
緩和ケア病院を出たのが17時半、病院と運転の1日。疲れました!