さて。
いつまでも、マルヤマクラスに引っかかっている場合ではありません。
かなり昔の記憶が確かならば、動物園というのはよい子の時間に閉まってしまう施設だったはず。そろそろ2時半を回っています。
とっとと着いて、シロクマの赤ちゃんの愛らしい姿を拝みたいところ。
家を出る前に、ものすごく大雑把に方向を確認してきたので、適当にこっちだと思う方向に歩き出します。
六花亭のある交差点まで来ると、動物園の矢印がありました。
よし。
どんどん先に進むことにします。
あたりの風景が変わってきました。
交差点までは高級(らしい)マンションも多く、優雅な香りのするご家族連れともすれ違いました。
「東京でいうと白金っぽいとこなのかなー」
と、勝手に想像。
交差点から先は公園で、でも、私の知ってる東京のしょっぼい公園とは、ちょっと違います。
なんとなく見たことがある風景……そうだ、日光の東照宮に行く道がこんなだったよ……。
白金から道一本で、参拝の道になるとは。
北海道あなどれない。
木々にかこまれているせいか、気温もなんとなくひんやり感じます。
おや。
タンポポだ。
春の花、タンポポ。
ここでは、まだ春先なんだねえ。
ふと気がつくとタンポポだらけでした。
なんとなくハイキング気分です。
歩いていると、「北海道神宮」という文字と鳥居が見えてきました。
参道と思ったのは、別に間違いでなかった模様。
神代には、国津神も天津神も崇め奉っていなさそうなお土地柄、
「祭神誰だろー?」
と、マニアックなことを考えながら、先に進みます。
(後で調べたら、開拓三神というらしく、大国魂神・大那牟遅神・少彦名神の三神でした)
車道脇の歩道から公園の中の遊歩道に移動して歩いていると、本当にハイキング状態です。
しかも、道が軽い登り傾斜なあたり、ますますハイキングっぽい。
木陰の遊歩道を歩いていると、木々の間から、円山動物園の正門が見えてきました。