百聞は一見にしかずといいます。どんなに聞いたことでも、見たものにはかなわないということです。ですから、当社はホームページに写真をたくさん使用しております。

 

 当社の考えとしては、「住みにくい家は家ではない」という考え方をしています。

 当社はリフォームが多いので、ほとんどのお客様が、老巧化のために「雨漏りや床鳴り、悪臭などで日常生活に不便をきたしている」状態でやってくるからです。

 

 ですから、テレビに出ているようなデザイン性の高い家を建てる建築家と彼もしくは彼女の設計を見ても「かっこつけているだけ、そんな家住めないだろう。結局何年かして、不具合が出たところの後始末をするのは町の工務店だ」と斜に構えてみることが多かったのです。

 

 安藤忠雄さんは、テレビでよく見る建築家で、彼の作品なんかも写真でよく見ていましたが、「なんだこれ、こんな奇をてらった家ではまともに生活できやしない」と疑問におもっておりました。

 

 先日安藤忠雄さんの「住吉の長屋」と「光の教会」を実際に見る機会があり、「えーっ」と驚くことがありました。「なんだこれは、どういう頭の構造をしている人がこんな家を建てたんだろう。この人の作品をずっと見ていたい、もっとこの人の他の作品をみたい。」という気持ちになりました。写真で見ていた安藤忠雄氏の作品と、実物は全く違ったのです。

 

 見るだけでなく、その場にいて、感じることはもっと必要なようです。