3月はお別れの季節。
この前、23時頃にLINEが来た。
今から行っていい?
うん。いいよ。
でも、こんな遅くに来るのは初めてよね。
ウチに到着するなり、スーツを脱ぎ始める。
ビール飲む?
うん。もらおうかな。
キッキンから戻ると下着姿になっていた。
缶ビールを受け取るとそのままスツールに置いて抱きしめられた。
抱いていい?
いいけど、わたし…
そうなのよね。
わたし、生理の真っ最中。週始めに伝えたのに。
知ってるよ。でもどうしても。
ソファで押し倒されてそのまま。
汚れちゃうの嫌だな、と思いつつも彼にカラダをあずけた。
ねぇ…また逢ってくれる?
うん…でも機会ないよ
彼に激しく突かれる。
こんなときに言わないで。
カラダ中気持ちよくて、頭が真っ白になっているときに現実に戻さないで。
気付いたらわたしの喘ぎ声で彼のことばも聞こえなくなる。もう何も考えたくない。
あぁ…
なんかさ、好きになってる自分が嫌だ。
彼のこと、手離したくない気持ちがあるのはホント。
どうすべきなんだろうな。
たったの10か月。これしかまだ経ってないのよね。
後輩くん、すごく酔っていた。
いつもより素直にいろいろ言っていた。
好きだって何度も言う。ホントはずっと一緒にいたいけどって。
わたしはどうかな。
いつも思うけど、誰かとずっと一緒にいるのは想像できない。
わたし、彼のことは好きよ。守ってあげたいとも思う。
でもなにもできないから。
こうしてさ…
一緒にいてくれて、オレの話を聞いてくれてさ…
抱きたいって思うんだよ
都合のいい存在ってこと?
そんなわけないじゃん。
こんな遅くなっても逢いたいって思って来たんだよ
都合が良くなりたいのはオレのほう。自由なくてごめん。
淋しくなるね