ハフニウムの指輪の欠点・デメリット | 【金属アレルギー専門】TOKYO DIAMOND 代官山指輪工房

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 金属アレルギーでも美しい結婚指輪を着けたい!
 そんな方の為に、9種類の素材から選べるオーダーメイドリングをお作りしています。

2011年に開発以来、大人気をいただいているハフニウムの指輪について、今日は欠点・デメリットを書いておきたいと思います。

 

どうぞ、ご購入・オーダーメイドの前にご一読ください。

 

 


指輪にする場合のハフニウムの欠点は、次の5点が挙げられます。

1.熔解して成形ができない点

2.白さという点では、プラチナにわずかに劣る

3.発色はロイヤルブルーの一択のみ

 

4.石留めのバリエーションが限られる点

 

5.地金原価が高く、プラチナよりも高価になってしまう

 

 



欠点1.熔解して成形ができない点

これはタンタルやジルコニウムと同じです。

 

熔解して成形できないということは、ひとつずつ手作業で削り出して作るしか方法がなく、大量生産が出来ないということです。

一般的な宝飾品、特に大手のところで販売されているプラチナやゴールドのジュエリーは、ワックスで原型を作って、石膏型を取り、熔かした金属を流し込んで大量生産します。そうやって工業的に大量生産することによって原価を抑えています。

ハフニウムは融点が高く(融点
2233 °C)、そういう作り方ができないので、少量を手間をかけて作るしかないのが現状です。

 

ちなみに、熔解やロウ付けもできないハフニウムですが、サイズ修正に関してはサイズ拡張・サイズ縮小ともに可能です。ハフニウムのサイズ修正は、独自に改良を重ねた鍛造技術を用います。

 

ハフニウムは、こんなふうに1つの板材料から、同心円状に切り分けて、内側の部材は女性リングに外側の部材は男性リングにそれぞれ鍛造でサイズを整えてペアリングを制作します。

 

ハフニウムの材料取り

 

鍛造加工



欠点2.白さという点では、プラチナにわずかに劣る

 

ジルコニウムやタンタル、チタンに比べれば、ハフニウムの色は明るいですが、プラチナと比べると、白さはわずかに劣ります。

ちなみに結婚指輪に用いる金属素材を色の明るい順に並べると、
イリジウム、プラチナ、ホワイトゴールド、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタルの順になります。

 

ですので、白さはプラチナにはわずかに及びませんが、金属アレルギーの心配がない地金の中から一番白い金属を選ぶということになると、ハフニウムとなります。

 

ちなみに、ジルコニウムやチタンでは長年の着用で薄茶色の変色が起こりますが、ハフニウムは変色が起こりません。これが、同じ金属アレルギーの心配がない素材でも、ハフニウムとジルコニウムの一番の違いかと思います(金と銀の違いに相当)。

 

 

 

欠点3.発色はロイヤルブルーの一択のみ
 

ジルコニウムとハフニウムは、同じチタン族(Ⅳ族)の金属で、元素周期表上では上下に並んでおり、性質も近しいので、同じく発色加工によって色を出すことができるのですが、ハフニウムの場合、出せる色がロイヤルブルーのみです。 ジルコニウムとは違って、他の色は綺麗に出ません。 

 

ハフニウムのロイヤルブルー発色

 

 

ちなみにハフニウムの発色皮膜はハフニアの結晶であり、モース硬度9以上。ジルコニウムの発色皮膜であるジルコニアの結晶(モース硬度8.5)よりも硬く、耐久性があります。

 

 

 

欠点4.石留めのバリエーションが限られる点

石留めのバリエーションが限られるのは、ハフニウムは溶接・ロウ付けが困難なためです。

爪で石を留めるソリティアリングのようなデザインは困難です。(全く不可能というわけではありませんが、石が脱落した場合やツメが破損した場合など、溶接ができないので修復が難しいです)

 

ただ、ハフニウムの美しい金属色と、ダイヤモンドの輝きの組み合わせはとても美しいので、TOKYO DIAMONDでは、ハフニウムにダイヤモンドを組み合わせるデザインと技術開発を重ねてきました。

 

次の4パターンの石留め方法でしたら、ハフニウムにダイヤモンドを美しく、日常の着用に適した形で組み合わせられます。

1.プリンセスハグセッティング
写真画像:https://tokyo-diamond.jp/20190214/

2.ミル打ちでスマートに留める方法
写真画像:https://tokyo-diamond.jp/20160621/

3.幅いっぱいの石留め
写真画像:https://tokyo-diamond.jp/20181216/

4.エタニティセッティング
写真画像:https://tokyo-diamond.jp/20181104/

いずれにしても、リングのボリュームから石がはみ出さない留め方が適しています。

 

 

 

欠点5.地金原価が高く、プラチナよりも高価になってしまう

 

市場の流通量の少なさ、そして削り出しで作る以外に方法がない歩留まりの低さから、ハフニウムのリングはプラチナのリングよりも高価になってしまいます。

 

1つずつ手作業で制作する、オーダーメイドでしか手に入らないのも現状です。

 

ただ、堅牢でキズにも強く、歪んだりしないので、柔らかくて傷つきやすいプラチナのメンテナンスの手間と費用を考えると、長期的にはコストパフォーマンスはずっと高いと言えます。

 

いいものを末長く、ずっと大事に身に付けたい、という価値観の方には向いている素材です。

 

ハフニウムの指輪の価格は、こちらに実際の制作例と合わせて掲載しています。

→ https://tokyo-diamond.jp/materials/





以上、ハフニウムの欠点のお話でした。
 

 

結婚指輪(マリッジリング)の素材として考えた時には、シンプルなデザインであれば、これらの欠点はほぼ気にならないので、金属アレルギーに対する安全性、色味の美しさ・堅牢性・メンテナンスフリーなどの実用的なメリットは大きいです。





ハフニウムの指輪をご希望の方は、どうぞお問い合わせください。

代官山までお越しいただければ、実際のハフニウムを手に取ってご覧いただけます。

 

 

 

 

興味のある方は、こちらもあわせてお読みください。

 

【素材比較】タンタル VS ハフニウム どっちを選ぶ??

https://ameblo.jp/ringology/entry-11485293343.html

 

【素材比較】ハフニウムとジルコニウム、何が違うのか??

https://ameblo.jp/ringology/entry-12238883130.html

 

【制作に掛ける想い】なぜ僕がレアメタルで指輪を作るのか。 

https://ameblo.jp/ringology/entry-10501431535.html

 

 


 

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