カール・ニールセン子供時代の家へ、どうしても行きたい!
カール・ニールセンの生家の開館時間は15時までなので、大急ぎで昼食を済ませました。(前回の続きより)
カール・ニールセン 生誕の家は、
フュン島オーデンセ市中心部から12㎞離れたノーレ・リュンデルセにあります。
なんとか、ギリギリ 15時に到着。
私達を待っていてくださいました。
15時過ぎると他のお客様が入って来ないように鍵をかけて、学芸員さんが展示物やニールセンの生涯についての詳しい説明をしてくださいました。
ニールセン自身は、この生家に2年間くらいしか住んでいなかったそうです。
ニールセンの自筆の資料や使用した楽器などの展示はありません。
父親の使用したヴァイオリンや、彫刻家である妻アンネ・マリーの作品の展示はありましたよ。
カール・ニールセン本人の使用楽器や自筆譜、妻で彫刻家のアンネ・マリーが作ったニールセンのデスマスクなどは、オーデンセ市内中心部にあったカール・ニールセン博物館に展示されていたそうなのですが・・
カール・ニールセン博物館は、今年2017年3月に閉館しました。
現在は展示されておらず、今後の予定は未定だそうです。
この生家も今年の秋に閉館されます。
今後の予定はやはり未定だそうです。
ゆかりの家は3軒ほどありましたが、現在はこの生家のみ残っているそう。
・・なぜ閉館? 本場が閉館なら、ニールセンの世界的評価はどういう方向にいってしまうの?
・・複雑な気持ちですね。
日本人はほとんど訪れる人がいないとのこと。
もしも行かれるならば、今秋までですよ。
茅葺屋根の素敵なお家です。
アンデルセンの家に比べると、質素ではあるけれど居室の数は充分にあり、狭すぎることはありません。
明るくて、「狭いながらも楽しいわが家♪」という雰囲気に溢れています。
りんごの木の花と紫色のリラの花が咲いていました。
リラはこの地方独特の種類で、少し赤みがかった色をしています。
りんごの木
秋山先生は、カール・ニールセンの交響曲4番「不滅」の日本初演をされました。
ニールセン生家の学芸員さんは、もちろん『世界のアキヤマ』のことをご存知でした。
私達に解説しながらも、カメラ片手に秋山先生の写真をたくさん撮影されていました。
オーデンセ市のホームページに掲載される予定だそうです。
秋山先生は、べンディクスの交響曲3番日本初演されたそうで、デンマークの作曲家に造詣が深くていらっしゃいます。
秋山先生のお話では、カール・ニールセンの交響曲4番はティンパニが2台。ティンパニ奏者はプライドが高く、2人ともが譲らないので、合わせるのが非常に難しいのだとか・・。
サインされる秋山先生。
夕食は、オーデンセ郊外のデンマーク人達の憧れの宿、ファルスレッド・クロで。(Falsred Kro)
クロとは、古民家や貴族の館を改造したレストランのことです。
ファルスレッド・クロ のお庭は、とても素敵でした。
クレマチスやアカシア、藤が盛りを迎えていました。
1年でもっとも美しい季節なのではと思います。
今年の春の訪れは遅かったそうです。
一斉に花が咲き始めた時期にデンマークを訪れることができて幸せでした。
お料理はもちろん素晴らしかったです。
デンマーク産のツクシのようなアスパラガスはいろいろな場所で出てきました。