『素人がいっぱい ラブホリックの事件簿』 新野剛志 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

素人がいっぱい (ラブホリックの事件簿)/新野 剛志
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渋谷の片隅でデリヘル嬢が巻き込まれる事件、事件、事件!
謎解きは居候のヨガ使いにおまかせ
乱歩賞作家が新たに贈る、安楽椅子探偵ミステリ
――――― 帯より


僕が店長を務めている渋谷のデリヘル「ラブホリック」では、
このところ不可解な出来事が続く。
殺人事件の被害者が、なんと店の面接にやってきた?!
柄の悪い男たちに追われて来店した、奇妙な客が抱える闇とは……。
いっぽう僕の自宅に居候している宗介は、
ヨガ修行の傍ら、渋谷近隣の店でアルバイトの日々。
そんな彼が、僕の話を聞くだけで、事件を瞬く間に解決してしまう。
だが「僕の頭はポンコツなんだ」と、何かに悩んでいる様子で――。

現代を巧みに切り取る名手が新たに贈る、
味わい深い安楽椅子探偵ミステリ連作集。
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★☆☆


舞台はデリヘル、当然登場人物の多くもその関係者。
お金にまつわることや感情のもつれなんかで
もっと色々ややこしい話になるのかと思いきや。


さらには描かれる(宗介が謎を解く)事件はなかなかにヘビー。


「僕」が以前勤めていた会社を辞めた理由も、
大変な話なのにあっさりだし。


宗介というキャラクターは面白そう、とずっと思ってた。
安楽椅子探偵ができるくらいに賢いのに、
どこかずれているような不思議な人で。


そんな彼の過去、今ああある事情、
ヨガをしながら何を考えているのか、苦しんでいたのか、
どんな結論を出したのか、
そんなことが分かるとさらに気になるキャラクターになる。


なのに、どうしてほとんど残らないんだろう。
感想を書くときに困っちゃう。

「僕」の存在感が薄いせいだろうか。