- 治験/仙川 環
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ある依頼によって、無職の青年が国際巨悪の陰謀に巻き込まれた。
予測不能の事態、見えない敵の魔手が次々と彼に襲いかかる!
それは、希望を与えるのではなく、命を奪う仕事だった――
無職の三十歳青年に突然持ちかけられた
年収一千万円のおいしい仕事。
「やったぜ」と思うのは早かった。
「不審死!?俺、なんかヤバイことやってる!!?」
お気楽な日々とは強制的にお別れ。
おのれの良心に耳を傾け、
ついにはアメリカまで真相を追跡するも――
「ここまで危ない話だと、誰が分かるかい!」
「ま、いっか」じゃ、済まないよ、これは――!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
仙川さんというと(読んだのはまだ2冊目だけど)
医療ものに強い方、というイメージだった。
そんな仙川さんで『治験』というタイトル。
そこから期待したものとは違った。
その違いもどちらかというとあまり印象のいいものではなかった……。
ある限定的な人にだけ影響する薬(毒)だとか
それを悪用しようとする企みだとか
面白くなりそうな気はしたんだけど。
「おのれの良心に耳を傾け」、我が身の危険を顧みずに動く割には
こちらから接触した老人や先方から接触してきた医師や
ホー教授や同級生の獣医師や、
とにかく色んな人を放ったままなのはどうなの?なんて思ったり、
アメリカで一緒に行動した女性もスッキリしなかったり、
「国際巨悪」というにはやることがどうにもお粗末だったり。
どれもこれもがイマイチ好きだと思えないまま。