『デッド・リミット』 遠藤武文 | 鈴と空のブログ

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あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

デッド・リミット/遠藤 武文
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制御不能のパワーとスピード。
この展開に、ついて来られるか。

誘拐犯から届いたのは、切断された息子の指。
子どもの命は、そして、巻き込まれた者たちの運命は――?
児童誘拐事件の裏にひそむ、驚愕の真相。
『プリズン・トリック』の著者が放つ問題作!


「あなたは救いようのない愚か者だ」
シングルマザーの智子に届いた小包み。
中身は、切断された息子の指だった。
電話をかけてきた謎の男は、身代金5千万円を要求。
警察に届ける猶予はない。
児童誘拐事件に巻き込まれていく、5人の者たち。
それぞれの事情が明かされたとき、事件の恐るべき真相が明らかに。
気鋭の乱歩賞作家による、衝撃の社会派ミステリ。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


「輪っかだったんだ」というのが真相が解ってからの最初の印象。


その輪に引き込まれた人たちは素直に同情しかねる人間ばっかり。
ネタバレにならないようにと思うとなかなか詳しくは書けないけど、
誰も彼もが身勝手だったり、何かが欠如していたりと。


家族がその輪に引き込まれた結果、事件に巻きこまれた人たちが気の毒。
誘拐された子どもとか、白馬の両親とか。
ついでに輪の中の教師の同僚教師の母親も。


ラストは確かに「驚愕の真相」でビックリはした。
確かにビックリはしたんだけど、えらく唐突な感じが……。
突然そんなもの出されても……、というか。


印象としては、「社会派ミステリ」という感じではなかった。