- 生死不明/新津 きよみ
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新婚半年で夫が失踪した。
生死不明のまま3年が過ぎ、待ちつづける妻には新しい恋人が出現したが、
ある日「ご主人は生きています」という差出人の名前のない手紙が届く。
書き下ろしミステリー。
――――― 「MARC」データベースより
個人的評価 : ★★★☆☆
初めましての新津さん。
夫の失踪から3年経ち、
仕事もそれなりに順調に行っていて、
新たに気になる男性も現れて、
おまけに捜索の過程で夫の抱えていた秘密を知ってしまって。
そんな中での夫への気持ちという部分は面白かった。
帰ってきて欲しいのか、そうでないのか。
確認に呼ばれた身元不明遺体が夫でなかったことが
安心なのか、違うのか。
夫が帰ってくること、死んでいるとはっきりすること、
自分自身がどういう結末を望んでいるのかというあたりに関しては。
けど、他のいくつかの要素がどうにも……。
もっと面白くなりそうな気がしたんだけど、
少々中途半端な感じがしてしまったというか。
期待したほど効いていないように思えてしまって。
女性刑事とか、法廷での件とか、ある生徒の母親の件とか。
どれも確かに重要なキーではある。
それによって焦りやら恐怖やら不安やらが生まれ
話(事態)をより複雑にもするわけだから。
と分かってはいても、なんだかもったいない感じとでも言うか。
もっと面白くなりそうなのに……!なんて。