『ししゃも』 仙川環 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ししゃも/仙川 環
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OL恭子、敗者復活を賭けた熱血!町おこし。
ところが、そのキーマンが消えた!?
ベストセラー『感染』の著者が贈る失踪ミステリー
――――― 帯より


一流商社をリストラされ北海道の故郷に帰ってきた川崎恭子。
失意の彼女が目にしたのは、さびれた町の風景だった。
若者は町を去り、シャッターを閉めた店ばかり。
このままでは、町にも自分にも明るい未来はない。
そんな恭子が地元の水産試験場で虹色に輝く不思議なししゃもと出会う。
その味の素晴らしいこと。
「虹色ししゃもで町おこしだ――!」
恭子は売り込みに奮闘するが……。
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★☆☆


初めましての仙川さん。
仙川さんというと医療ものを書かれている方、
というイメージだったんだけどこれは違ったんだな。


これを最初に選んだのは良かったのか、間違いだったのか。

期待値(その設定)がわりと低いところに設定されたので
これから他の作品を読んだときに嬉しい裏切られ方をするとなれば、
良かったのか?


なんてことを考えるくらい、これには手こずった。

最大の理由は主人公の恭子。
彼女がどうにも好きになれなくて。
というか、はっきり言ってしまうと嫌いで。


他人(町の人々)の言うこと、考えることは「小さなこと」「だからダメ」。
自分だけが正しいことを言い、考え、自分一人が頑張って苦労している、
とでも言わんばかりの言動が一々鬱陶しくて。


「虹色ししゃも」も後半はおまけみたいな印象でしかなくなっちゃって。
それに関する色々で振り回されたりはするんだけど、
どうにもだんだんその存在感が薄れちゃった気がする。


失踪した彼の抱えた事情なり秘密が、
その彼と恭子の友人の顛末、町おこしの行方などなど、
いくつかのことが気になったので何とか最後まで読んだ。


と、そういう感じ。