- TOKAGE 特殊遊撃捜査隊/今野 敏
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身代金の要求額は、10億――。
大手都市銀行の行員3名がさらわれた。
警視庁捜査一課の若手、上野数馬は
覆面捜査専門のバイクチーム「TOKAGE」の一員として
はじめての誘拐事件に挑むが……。
トカゲはどんなに辛くても、
街中で顔をさらすことはできない。
逮捕までは、地下に潜れ
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
タイトルが『TOKAGE』で、
帯の文句に名前が出てくるのはその一員の上野。
その割りに、「トカゲ」の存在感がどうも軽いような……。
何度か出動してはいるし、
その際に重要な事実を発見してもいるんだけど、どうも……。
任務の性質から言って、
あまり派手な活躍をすることはないと言うことなのかな。
「トカゲ」の印象が少々薄いので、
印象に残っているのも、メインでもっと読んでみたいなと思うのも別の人。
「ストレスに弱い」管理官を相手にしながら捜査を導く高部だとか、
銀行内に詰めて犯人側との交渉に当たる加賀美だとか。
この2人にしても「主役!」という感じではなくあっさり気味で
誰か個人ではなくチーム全体が主役だってことなんだろうか。
話自体は「満足!」って訳でもなく。
そもそもの誘拐事件の真相が途中で想像できちゃう、とか。
残りのページ数で予想はしてたけど終わり方がえらくあっさり、だとか。
なんて言いながらも、楽しんで読んだ気がして
やっぱり私は今野さんが好きなんだなと思う。