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日本、米国、北朝鮮……
三つ巴の諜報戦を、最後まで踊り続けるのは誰だ?
「墜落」から16年、悪夢は再び放たれた!
――――― 帯より
大型旅客機の墜落から16年後の夏――
大惨事の背後に隠された謀略の存在が浮上した。
折しも、事故に深く関わったと見られる
北朝鮮の女工作員<由沙>が東京に出現し、
にわかに防衛庁、米軍、北朝鮮、
さらに正体不明の男たちが暗闘を始める。
時を同じくして、墜落で母を亡くした遺児恭祐の身辺も激変した。
新任保護司の異常な介入、不審なビル火災、
ついには父浩太朗が何者かに殺された!
狙われた亡き母涼子の遺品に隠されたものとは?
外務省内の抗争も絡んだ三つ巴の諜報戦を、
最後まで踊り続けるのは誰だ?
やがて明かされる、国家と個人を超えた“真実”とは?
気鋭が放つ渾身の大型国際サスペンス!
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★★☆
やや3つ寄りの4つ。
エディに遊ばれてるアナリスト、
最後まで普段の書き方で名前が書かれなかったと思うんだけど
やっぱりあの彼でいいんだろうな。
名前を書かないと言うことに何か意味なり訳なりがあるんだろうか。
「大型旅客機の墜落」の真相がそんなことであるなら、
亡くなった人たちが余りに気の毒すぎる。
それを仕掛けた側にしてみれば重大事ではあったんだろうけど
そのためにそこまでするのか……。
ある人がどうにも気持ち悪い。
行き過ぎた、歪んだ愛情ってことなんだろうけど、どうにも。
その正体が解ったときの驚きよりも、「気持ち悪い」の方が勝ってしまう。
涼子という人が何故か遠い。
「私を犠牲にしてもいいから」という言葉もグッと来ない。
上滑りして行っちゃった感じと言うか。
あまりに出来すぎた人でピンと来ない、と言うことなんだろうか。