『断鎖 Escape』 五條瑛 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

断鎖”Escape”/五條 瑛
¥1,890
Amazon.co.jp


男が囁く新しい戦いの方法とは?
<革命小説>シリーズ 第一弾


R/EVOLUTION



「革命を起こさないか、この国に」

――心を縛る鎖の多さは、人としての縁の多さだ。愛情の多さだ。
わたしには何もない。
家族も、国も愛人も、子も――何もない。独りだ。
過去も現在も、おそらく未来も永遠に独りなのだ。
それほどまでに何もないから、夢を見続けることができるのだ。
鎖に繋がれたままでは夢は見られないからな。
その鎖を断ち切るか、それとも夢を断ち切るか、どちらかだ。
選ぶしかないのだろう。  (プロローグより)

――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

4つ寄りの3つ。


サーシャ、何者……。


真っ赤な薔薇の大きな花束を抱えて颯爽と、
という登場のシーンからかなりのインパクト。
さらには「報酬」として殺人をいとも簡単に引き受けてみたり、
本人すらもろくに知らなかったことを色々と知っていたり。


亮司は世間的には問題ありな人間なんだとは思う。
パスポートの偽造だとか密航の手引きだとか犯罪に加担していたり、
親への反抗が度を越していたり。


それでも、どうしようもない、根っからの悪人ではない
というのが解るのがいいんだろうな。

何だかんだ言いながらもまる子を助け出したりだとか
「人を信じる」ことを止めなかったりだとか。


読める展開もありはする。
あの人が実は、とか。
別のあの人もきっと、とか。
それに絡んで裏切ったり裏切られたりが複雑で
しんどかったりも多少する。


けど、間違いなく次も読んじゃうな。
色々と気になりすぎて。
あまりにも謎めいたサーシャの正体だとか
彼の言う「革命」って何なのか、どうするのかだとか。