『扉は閉ざされたまま』 石持浅海 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)/石持 浅海
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久しぶりに開かれる大学の同窓会。
成城の高級ペンションに七人の旧友が集まった。
<あそこなら完璧な密室をつくることができる――>
当日、伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、
外部からは入室できないよう現場を閉ざした。
何かの事故か?
部屋の外で安否を気遣う友人たち。
自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。
しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。
緻密な偽装工作の齟齬をひとつひとつ解いていく優佳。
開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★★☆

3つと(相当)悩んで4つ。


先に読んじゃった『君の望む死に方』。
そこで触れられてた事件というのがこの話だったんだ。


優佳、やっぱりすごいな。
100%完全に「なるほど!」というわけではないんだけれど、
それでも会話の中のほんの小さな違和感なりを逃さずに
真相を見抜いて犯人と対決して、
さらには自分の望む展開に引き込もうとする頭脳は凄いと思う。


「すごい」とは何度も思うものの、
「好きだ」とは最初から最後まで何故か思えないまま。


先に読んじゃった『君の望む死に方』でも感じたんだけど
優佳のものの考え方なり性格(上辺のではなく根っこの部分)が
どうも好きになれないみたいだ。


殺害もその後の小細工も、そんなことのためにしてしまうのか……。
伏見本人にとっちゃ「そんなこと」じゃないってことなんだろうけど。


確かに新山のしたことは許されないことで、
彼のせいで天国から地獄、の思いをしてしまう人が生まれれば
その人や家族は打ちのめされるだろうけど。