- THE WAR 異聞 太平洋戦記/柴田 哲孝
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太平洋戦争は今なお謎に満ちている!
東京大空襲にも真珠湾攻撃にも、
史実ならざる“真相”があった!
『下山事件 最後の証言』以来、
歴史の裏に隠された真実を追い続けてきた著者が、
長年の取材に基づき「あの戦争の闇」を照射する。
驚愕のノンフィクション・ノベル!
10万人以上が死亡したといわれる
1945年3月10日の東京大空襲。
その前日に日本の連合国軍向け謀略放送・
通称「東京ローズ」では、
タイトルに煙(Smoke)や炎(Fire)
という言葉が入っている曲が繰り返し流された。
日本政府や軍の一部は空襲を事前に知っていて、
米国爆撃部隊を招き寄せたのか?
(「超空の要塞―異聞 東京大空襲」)
この物語はすべて事実に基づいたフィクションである
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
真珠湾や東京大空襲などが扱われてる。
上層部はあの攻撃を知っていたんじゃないか、とか
あの人物の死にまつわる色んな不審点、とか。
それらの「隠された真相」とは言うものの、
「あぁ、まさかそんな!」という衝撃は思ったほどではなかった。
とんでもない内容のわりに、「へぇ」という程度で済んじゃった。
驚きはしなかったけど、しんどかった。
「異聞」という部分に関してはサラッと読んだけど、
戦争を描いたものというしんどさが。
陳腐な言い方になるけど、
戦争の悲惨さ、悲劇がこれでもかというくらい。
何十万人の命より自分たちの思惑を優先する、
平気で人を(それも子どもや妊婦までもを)殺す、
その先に待っている事態を分かっていて送り込む……。
特に久米島事件を描いた鬼の話は。