- タナボタ!/高嶋 哲夫
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元プータローの新人国会議員が“愚民国家改革”に挑む。
事業仕分け、一番ムダはあんたたち。
こんな政治ならぶっ壊せ
失政は、殺人よりも遥かに重罪だ――。
プータローの大場大志(27)が国会議員になった。
年収2,200万円、都心一等地に建つ宿舎、
JR無料パス、海外視察費190万円――
数々の特権を手にして歓喜する。
だが、人口3倍の米国より約200人も多い議員数や
実働年間200日で欠勤、遅刻自由の勤務体系など、
政界の実態を知るにつれ嫌悪感を抱いていく。
そんな時、介護制度にまかり通る不条理な法律の存在を知った。
党の方針に背いて法改正を目指す大志。
先送りしたがる党幹部や
非協力的な官僚に打ち勝つことができるのか。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
多少4つに寄る3つ。
何だか最後が気持ち悪かったな。
「この先どうなるの?」って思わせる、
ああいう終わり方自体は嫌いじゃないはずだし
内容としてもボリューム的にも
あれで終わるのがいいんだろうとも思う。
そうは思うんだけど、何だか気持ち悪いというか厭な感じというか。
何でだろう。
それ以外(以前の部分)、
タナボタで議員になった大志が色々なことを見て、
色んなことを考えて議員として成長していくストーリーとしては
あまりにもストレートで分かりやすい。
けど、それは嫌いじゃないわかりやすさ。
今目の前で困っている人を助ける、
といったあたりの大志の言うことに納得したり、
考えるのは自身の選挙のことばかりなんてこと、
現実もそう遠くないんだろうと思って
呆れたりしながら一気に読んだ。