- 鼻 (角川ホラー文庫)/曽根 圭介
- ￥620
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人間たちは、テングとブタに二分されている。
鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。
外科医の「私」は、テングたちを救うべく、
違法とされるブタへの転換手術を決意する。
一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、
二人の少女の行方不明事件を捜査している。
そのさなか、因縁の男と再会することになるが……。
日本ホラー小説大賞短編集受賞作「鼻」他二編を収録。
大型新人の才気が迸る傑作短編集。
――――― 裏表紙より
個人的評価 ： ★★★★☆
３編収録されてるうち、最初の『暴落』と『鼻』が好き。
もう一つの『受難』が嫌いというわけではないけれど、
その２つと比べると少々好みとはずれてるかも。
どれもこれも一番怖いのは人間（の狂気）か。
方向はそれぞれ違うけど、
どの話の人たちもみんな歪な感じで。
どれも面白いんだけど、
その歪さや狂気にどうにもざわつく感じもしてしまう。
起こりえない話じゃない、と思うせいだろうか。