- 早春の化石/柴田 哲孝
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廃墟に消えた女と過去を消した男――
陸奥の事件解決人、私立探偵・神山健介!
エンターテインメント界、最注目の気鋭が放つ長編サスペンス!
<二年前に殺された姉の遺体を捜してほしい――>
福島の私立探偵・神山健介は
東京から来た雑誌モデル・中嶋佳子から依頼を受けた。
ストーカーが自分と瓜二つの双子の姉を殺害。
身元不明の犯人は自ら命を絶ち、
未だ姉の遺体も発見されていない。
手がかりは、男が死の直前白河を訪ねていたこと。
そして、姉が土の中から呼ぶ声が聞こえる、
という依頼人の話だけだった。
雲をつかむような依頼を受けて、神山は調査を開始する……。
やがて、男の過去が明らかになるとき、
戦前から続く名家の闇が浮上する!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
最後まで読みはしたけど、どうにも好きになれない。
探偵の神山も依頼人の桂子も。
神山がイマイチなのは分かってた。
前作『渇いた夏』でもあまり好きではなかったので。
今回はその神山にもまして依頼人・桂子が。
本当に分からない、好きになれない。
柴田さんの描く性的な部分が徹底的に合わないらしい。
桂子のああいう言動は男性にはよく見えるんだろうか。
魅力的だったり庇護欲をかき立てられたり?
特に猫の鳴きまねなんてされた日にゃ
いわゆる「ドン引き」って感じだったんだけど。
意味ありげな入り口にはとても興味を惹かれたんだけどな。
イラッとしたり急速に引いてしまったりの繰り返しで
まるで楽しいと思えず……。