『TENGU』 柴田哲孝 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

TENGU/柴田 哲孝
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『下山事件 最後の証言』で話題沸騰!
日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、
犯人は人間の能力を超えていた!

日本冒険小説協会大賞(実録賞)
ダブル受賞作家が種の遺伝子、アメリカの謀略という
壮大なミステリーに挑戦!
――――― 帯より


二六年前の捜査資料が、

中央通信記者・道平慶一の目の前にあった。
巨大な手で握り潰された頭骨、食いちぎられた顔面など
人間業とは思えない他殺体の写真。
そして、唯一の犯人の物証である体毛。
当時はまだなかったDNA解析を行うと、

意外な事実が明らかになる。
犯人は、人類にはあり得ない遺伝子を持っていたのだ……。
一九七四年秋、

群馬県の寒村で起こった凄惨な連続殺人事件は、
いったい何者の仕業だったのか?
七〇年代の世界情勢、
さらに二〇〇一年九・一一米同時多発テロにまで連関する
壮大なミステリーが今、ルポルタージュの迫真を越える!
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★★☆


頭の中でこの間読んだ『KAPPA』と並べてたんだけど
印象は随分と違ったな。
「動物(ペット)と人間の関り方」だったりと、
あちらの方が身近な印象。


天狗の正体はそう来たか……。
かなり意外なものだった。
世紀の大発見、と言える結末だったり
それに絡むアメリカ政府の思惑だったりと
身近とはとても言えないもので。


「おぉ、そう来たか」と驚きはするんだけど、
真相がわかった時のスッキリ感、という点では
河童の正体より多少落ちるかも。


「処分せよ」という命令に対抗するためとは言え、
あの実験はあんまりじゃないかな……。
“天狗”にしてもそれに協力させられた人物にしても、
その実験をした本人にしても、
その結果である彼にしても。


ややマイナスな点ばかり書いたけど、
それでも面白かったし
引き込まれて一気に読んじゃった。