『狸汁 銀次と町子の人情艶話』 柴田哲孝 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

狸汁 銀次と町子の人情艶話/柴田 哲孝
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政財界の大物がお忍びで通う「味六屋」。
三年ほど前に流れ板の銀次と女房の町子が、
麻布十番に小さな料理屋を持った。
ある日、料理の腕を見込んで馴染みの政治家から奇妙な注文が入る。
接待する客は「人喰い唐玄」の名で知られる右翼の重鎮。
はたして銀次はその男を満足させることができるのか……。
表題の『狸汁』ほか、
『初鰹』、『鯨のたれ』、『九絵尽し』、『鱧落とし』、『鮎うるか』……。
読めば口に唾の溜まる極上の短編集!

一口食べればその味が誰の心にも沁みわたる。
板前の銀次にこなせぬ料理はこの世にない。
腕利きの料理人と、色香の漂う恋女房。
そして店に集まる美食家たちが織り成す人生模様。
現代を風刺する異色の食彩ロマン誕生!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


最近読み始めた柴田さん作品だというだけで
特に意識せず読み始めたんだけど、
なんだかこの2人、知ってるような。
と思ったら。


2編目の『初鰹』まできて思い出した。
アンソロジー(ベストミステリーズ)で読んだんだ。


嫌いじゃないしあっという間に読んじゃうんだけど、
特に「好きだ!」ってポイントは見つからず。


出てくる料理にもそんなに惹かれなかったのは
私がお子ちゃま舌だからか?
一番(というかほとんど唯一というか)気になったのが
『初鰹』に書かれてた醤油。


ついでに町子という人もイマイチピンと来ないんだよな……。
“人情艶話”の“艶”の部分の大きく担ってるんだろうけど、
それがどうしても必要だとも思わないし。
奔放なのかと思いきや、泣いてみたり。
よくわからん、という人だった。