『追跡 警視庁鉄道警察隊』 高嶋哲夫 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

追跡―警視庁鉄道警察隊/高嶋 哲夫
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密室の列車内で女性ばかりを狙う凶刃。
鉄警隊の誇りを賭けた執念の捜査が始まる!
多国籍スリ集団が頻発するなか、

恐るべき連続切り裂き魔が現れた――。
著者渾身の新警察小説。


東京都内を運行する列車内で、

スリと切り裂き事件が相次いで発生した。
『多国籍スリ集団』と呼ばれる犯人たちは、お年寄りや女性を狙い、
乗客を集団で取り囲み、連携して犯行に及ぶ。
一方、『切り裂き魔』と呼ばれる犯人は、女性のバッグを狙い、
ゲリラ的に切りつける犯行を繰り返していた。
警視庁鉄道警察隊新宿分駐所の小松原たちは、
犯人グループを追い、警乗に追われていた。
日々拡大する被害、エスカレートする犯行。
鉄道隊威信を賭けて辿り着いた犯人像とは!?
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


正直なところ、

「面白い!」って思えるポイントが見つからず……。


警察官を主役に据えた小説は数あれど、
“鉄道警察隊”って言うのはあまりないと思うので
期待したんだけどな……。


連続切り裂き魔の正体も想像通りだし
(気付いてるのに、何故誰も気に掛けないのかが不思議で)、
その犯行のきっかけというのがまた厭な感じだし。


話の中身が少々パッとしなくても、
それでもいいかと思えるくらいキャラクターが魅力的なら、
それはそれで楽しく読めたんだろうけど
小松原がどうも好きになれないからそういう楽しみ方もできず。


悪い奴じゃないんだろうけど、少々無神経にすぎるというか。
嘘を吐かない、適当な言葉でごまかさない、というのは
一見真っ直ぐで立派なことなのかもしれないけど、
「今それ言わなくていいんじゃない?」とか
「いくら男とはいえ、いい年の大人なんだから察せよ」とか。


他の面々も、とんでもなく悲劇的な過去があったりするわりに
その過去の存在感がどうも軽い気がしてしまうというか。


とにかくあまり好印象なポイントがなかった。
残念。