『貴族探偵』 麻耶雄嵩 | 鈴と空のブログ

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貴族探偵/麻耶 雄嵩
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召使が推理 貴族が解決
本格愛好家へ贈る、ディテクティブミステリーの傑作!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


3つ寄りの4つ。


リアリティなんてことを考えちゃいけないんだろうな、
なんて思う。
貴族の設定にしてもトリックなんかにしても。


麻耶さん作品って少々癖のあるイメージだったけど
今までに読んだ麻耶さん作品の中で一番読みやすかった。


貴族って!?
上にも書いた「召使が推理 貴族が解決」という文句から
安楽椅子探偵的なことを想像してたんだけど、
(召使たちが調べてきた情報とそこから導いた推理を
 貴族が一つに纏め上げて関係者の前で謎解き、みたいな)
まるで違ったな。


貴族がしたことといえば優秀な人材を揃えたことと
居合わせた美人を口説いたことだけ。

執事や小間使いや運転手(兼ボディーガード)としての有能で
おまけに探偵としてもあれだけ優秀な人物ばかりを
揃えられる(もしくは教育できる)のだから
それはそれで凄いことなんだろうけど。


貴族の言うことやらやることがピンと来ないから
無神経に思える言動も憎めない感じではあるけど、
当然ながら共感したりもできない。


色々余計なことを考えずにサラッと読むには面白かった気がする。