『渇いた夏』 柴田哲孝 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

渇いた夏/柴田 哲孝
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死の直前、伯父が遺したものは何を語っているのか……?

書斎に飾られた亡き母の妖艶な写真
殺人事件の調査記録
周囲の人々の証言
ダムに沈んだ伯父のスキューバ用品一式
そして謎の女……
すべてが20年前に端を発した一連の事件の真相へと導く――!


『下山事件 最後の証言』で日本推理作家協会賞を、
『TENGU』で大藪春彦賞を受賞した著者が放つ、
陸奥の地方都市を舞台にした、

極上のハードボイルド・ミステリー!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


好きだったのは大工の元同級生。
登場シーンがそんなに多いわけでもないんだけど。


それはつまり他にさほど惹かれなかったということで……。
主人公の探偵の男にしても依頼者の女にしても
「謎の女」にしても特に仲のよかった元同級生の刑事にしても
どうもあまり好きになれない。


一気に読みはしたんだけど
事の真相やらは大半想像通りだし、
結末もそんなに好きになれないし。

彼女の受けた傷はそれは相当なものだったんだろうけど、
その後のことと最後を考えるとどうも……。


とあるシーンでは、
顔を合わせた瞬間に主人公に惚れるという女性が出てくるんだけど、
それもな……。

今の辛い状況から救ってくれる人だと思って、というならともかく
惚れた、ってのがどうもピンと来ない。
主人公の男のどこにそれだけの魅力があるのか、
私には解らなかったので。


誰が何に渇いてたんだろう。